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シチュエーション別キャンピングカー選び 第24回
5m超えスタンダードキャブコン(その1)



 日本特殊ボディ(NTB)の「SAKURA」

スタンダードキャブコンというのは当サイトで独自に使っている分類名で、トヨタカムロードや、いすゞビーカムをベース車に使用した5m前後のキャブコンを言う。
キャブコンと一言で言ってしまうと、マツダボンゴNV200バネットを使った、いわゆるライトキャブコンも入ってしまうため、必要な場合はあえて区別している。

さて、このスタンダードキャブコンのカテゴリーに「さくら」という名を持つモデルが投入された。
ビルダーは、キャンピングカーに初参入した日本特殊ボディ(NTB)。
全く新しいモデルだけあって、多くのユニークなアイデアを投入した意欲作である。

「さくら」についての詳細はこちらの記事を参照いただきたいが、今回は、「さくら」と競合することになるであろう既存モデルを取り上げてみたい。
対象は「さくら」と同じ5m以上の車長を持つスタンダードキャブコン。
かつ、カムロードとビーカムベースに限定した。
5m未満のスタンダードキャブコンは数多くあり、やはり5m未満か以上かが大きな判断基準になると思われるため、5m未満のモデルは除外した。
またハイエースベースもあるが、やはりカムロードとビーカムベースのモデルが直接競合すると考えるからである。

この条件から抽出すると、先のエートゥゼットの「アルビオン」「アラモSL」「アラモSL-W」、ナッツRVの「クレア5.3」シリーズ、バンテックの「ジル」シリーズ、ヨコハマモーターセールスの「レガード」と、強豪が並ぶ。
今回は、これらのモデルと「さくら」を比較してみたい。

ではその前に、簡単に「さくら」をレビューしておこう。

さくら 日本特殊ボディ
最大の特徴は、いすゞビーカムの採用。
後輪ダブルタイヤで安全性を強調する。
また、ビーカムと組み合わせて使えるエアコン、iCOOLも魅力的。
家庭用エアコンではなく、車載専用に開発されたユニットは振動に強く、24V動作なので効率の良い運転が可能。

 「SAKURA」の室内

「さくら」のシェルはFRP2重構造。
その間に排気層と断熱層を作り、夏はファンで強制的に熱気を排気、冬は密閉して断熱効果を高める。
床も同様に2重構造で、エンジン排気熱で熱せられた床の空気を強制排気する。
これは他社が持たないアドバンテージポイント。

レイアウトは、後部にギャレーを持つリアキッチンタイプと、後部に1段ベッド、あるいは2段ベッドを持つタイプの3タイプが用意されており、ふたり旅からファミリー使用までカバーする。
ダイネットは対座形式。
カスタマイズの自由度が高いビルダーなので、自分好みの1台が作れる。

アラモ/アルビオン エートゥゼット
エートゥゼットは言わずと知れたビーカムのパイオニアである。
アラモとアルビオンの2モデルをリリースしているが、5m越はアルビオン(写真下)とアラモSL、SL-Wが該当する。

いずれにしても、先行ビルダーだけあって選択肢が豊富なのが強み。
大きく分けてアラモと、上位モデルのアルビオンがあるが、アラモには5m未満の「アラモ」と、全長5,100mmの「アラモSL」、更にワイドで後部エントランスの「アラモSL-W VerEX」が存在する。

 エートゥゼット アラモSL

「アラモSL」は後部2段ベッドと対座ダイネットで、「さくら」の2段ベッドタイプと最も近い。
外観は「さくら」がスクエアな感じに対し、「アラモSL」はバンク部上部が盛り上がっている分、丸みを帯びたエクステリアである。

内装は、木の質感を生かした重厚なインテリアで、高級感も高い。

 「アラモSL」の室内

ベッドサイズは上下段とも1,800mm x 7,600mm(部分的に6,500mm)
エアコンのiCOOLはオプション。
温水シャワーの設定は無いが、要相談だろう。
冷蔵庫は49リッターが標準装備され、電子レンジも標準装備される。


 








2016.4.19




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