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第3章 キャンピングカーの種類


3-1.バンコン

バンコンとは、バンコンバージョンのことです。
コンバージョン(Conversion)とは、改装、改造という意味で、バンを改造したキャンピングカーです。
では、バンとは何かというと、有蓋(ゆうがい)トラック、即ち屋根を持ったトラックのことです。
具体的には、ハイエース(写真下左:トイファクトリー バーデングランデ)やNV200バネット(写真下右:リンエイプロダクト コンパクトバカンチェス)のようなクルマで、荷物を運ぶ目的で作られた屋根付きのクルマです。

ただし、これらのクルマには人を乗せる用途のワゴンもラインアップされていますが、ワゴンを使ったモデルでも、バンコンに分類されます。

このようなクルマはミニバンと違って、荷室や客室を広くするためスクエアなボディ形状をしていますので、ミニバンを使うより広い居住スペースを確保することができます。
また、もともとルーフを持つ密閉された空間を持っているので、内装のみ架装するだけでキャンピングカーに仕立てることができます。
即ち、内装次第でコスト的にも安価に製作することができます。


また、最近のユーザーの要望で、”キャンピングカーらしくないボディスタイル”を望む声が大きくなっています。
これは、日常の足と休日のレジャーを1台のクルマで両立させたいというもので、例えば、子供の送り迎えをキャンピングカー然としたクルマで行き難いという理由からです。
バンコンタイプのキャンピングカーでは、8ナンバーキャンピングカー登録していないモデルもありますので、外観的にはキャンピングカーと分からないものも多くあります。

バンコンの優位点は、比較的安価にキャンピングカーを手に入れることができる点と、コンパクトに仕上げることができる点、そして、あまり目立たないキャンピングカーにできるという点です。
ハイエースやNV350キャラバンでは、スタイリングやドレスアップという面からも人気が高いと言えます。

一方、バンコンの弱点は、居住性と室内環境です。
居住用のシェルを持つキャブコンと比較すると、どうしても居住スペースが狭くなります。
また、ボディは鉄板そのものですので、外部温度の影響を大きく受けます。
そのため、断熱処理をしているバンコンがほとんどですが、断熱性に優れるパネルを使用するキャブコンと比べると、どうしても室内環境は劣ります。

更に、キャブコンのようにエアコンの室外機や発電機といった大物を積載するスペースも思うように取れませんので、装備もおのずから限られてきます。

バンコンで人気なのがポップアップルーフです。
下げているときは、通常のクルマにしか見えませんが、ルーフを上げると一気に高い天井が出現し、室内が広くなります。
ポップアップルーフを上げた状態なら、フロアベッドに加えルーフ部でも就寝できますので、ファミリーでも使えます。
(写真下左:タコス ハナ イブ)
(写真下右:インディアナRV インディ927)


更に、ルーフを架装してハイルーフにしたものや、サイドパネルまで架装したモデルも存在します。
バンコンのコンパクトさと、広さを併せ持つことができるメリットがありますが、どちらかと言うと少数派です。
(写真下左:カトーモーター ディーディー)
(写真下右:ロータスRV販売 イースピリット)


なお、バンコンながら、エアコン、発電機、温水シャワールーム、カセットトイレを備えたキャブコン顔負けのモデルもあります。
(写真下:テッツRV スーパーエース)













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