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第3章 キャンピングカーの種類


3-2.キャブコン

キャブコンとは、キャブコンバージョンの意味で、”キャブ”というのは、トラックやバスなどの運転台のことを言います。
即ち、運転台のついたシャシーに居住部分(シェル)を架装して作るキャンピングカーです。
写真下左はトヨタカムロードをベースにしたバンテックのジル、右はハイエースをベースにしたセレンゲティコンパートメントです。


キャブコンのメリットは、居住空間を効率的に取れること。
スクエアなシェルは、最大限にスペース効率を上げることができます。
もう一つの優位点は断熱性です。
シェルは、断熱材がサンドイッチされたパネルで構成されますので、家と同じような断熱効果を持たせることができます。
そのため、真夏の炎天下や真冬のキャンプでも、バンコンほどには外気温度に影響されず、エアコンやヒーターが効率的に使用できます。

一方、キャブコンのデメリットは、製作コストが高くなる点です。
内装のみ架装するバンコンに比べ、シェルを架装するのは、シェルの開発費を含め、コストがかかります。
従って、キャブコンの価格はどうしても高価になりがちです。

また、キャブコンは”キャンピングカー然としている”という理由で避けられる場合があります。
キャンピングカーを日常で使う場合、スーパーや子供の送り迎えにキャンピングカーで出かけるのには抵抗を感じるユーザーが多いのが理由と考えられます。

さて、キャブコンにも、軽トラックをベースにしたものから、マイクロバスをベースにしたものまで、様々な大きさがあります。
一般的には、軽トラックにシェルを架装したものは「軽キャブコン」、ボンゴやライトエース/タウンエース、あるいはNV200バネットに架装したものは「ライトキャブコン」、カムロードやビーカム、あるいはハイエースに架装したものは「キャブコン」、そしてマイクロバスに架装したものは「セミフルコン」と呼ばれています。

当初は、カムロードやビーカム、あるいはボンゴに架装したものが主流だったため、これらをまとめてキャブコンと呼んでいましたが、ボンゴやライトエース/タウンエースベースのキャブコンをライトキャブコンと呼んで区別するようになったため、現在ではカムロードやビーカムベースのものが「キャブコン」と呼ばれています。
下の写真左は、ボンゴをベースにしたロータスRV販売のマンボウ、右はNV200バネットをベースにしたエートゥーゼットのアルファLEです。


当サイトでは、カムロードやビーカム、ハイエースベースのものは、他のキャブコンと区別する場合は「スタンダードキャブコン」と呼んでいます。

なお、欧州ではキャブコンの中でもバンクを持たないものを「セミインテグレーテッド」、バンクを持つものを「アルコベン」と呼ぶことが多いようです。
また、米国では「クラスC」とはバンクを持つキャブコンを指すことが多く、バンクを持たないキャブコンは、欧州のセミインテグレーテッドを含めてクラスCに分類されることが多いようです。















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