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シャングリラU レクビィ




シャングリラはハイエーススーパーハイルーフをベース車にしたバンコンで、初代はレクビィから2014年に発売された。
三角形のテーブルを持つお洒落なダイネットも目を引いたが、スーパーハイルーフ専用車で、新たに家庭用エアコンが搭載され、同社の新たなフラグシップモデルとして注目された。

今回のシャングリラUは、初代のコンセプトやインテリアをほぼそのままに、エアコンの位置を変えている。
また、エアコンの室内機の位置変更に伴い、フリーになった右側ウインドウを前面エクステンションウインドウとしたのも特徴である。


もちろん、同社のフラグシップの位置付けは変わらず、また、スーパーハイルーフ専用車として、他のモデルと差をつけている。

さて、最も大きく変更されたのがエアコンの取り付け位置だ。
初代では、室外機を右側後部のウインドウに設置していた。
スペースの限られるバンコンに家庭遊エアコンを搭載する場合、室外機の取り付け場所は大きな問題である。

各社工夫して、ボディーサイドやルーフ上に取り付けているが、最近では、車両の後部床下に寝かして取り付けるモデルが多くなっている。
シャングリラUでもこの位置に取り付けられた。


これにより、右側のウインドウはフリーになったため、新たにエクステンションウインドウが取り付けられた。
出窓風になったため、室内が広くなり、解放感も増している。


また、断熱にも効果があるが、これは初代モデルもアクリルウインドウが採用されている。
また、これも同様だが、左側ウインドウといリアゲートウインドウもアクリルウインドウ化がされており、当初から断熱対策は十分取られている。

ダイネットは初代シャングリラから変化は無く、三角形のテーブルとL字型ソファの組み合わせ。
ふたり旅を想定しているので、前向き着座のシートではなく、広々とした、また優雅なダイネットである。


壁側はエクステンションウインドウによりできたスペースに飾り棚が組み込まれ、優雅さを際立たせている。
また、24インチテレビとブルーレイディスクプレーヤー、5.1chサラウンドのミニシアターシステムが標準装備される。


シャングリラUはスーパーハイルーフのため、天井高は大人が立って歩いても頭が使えないほど高く、圧迫感は全くない。
ただ、ハイルーフ部にルーフベッドやプルダウンベッドがあるわけではなく、ダイネットを展開してフロアベッドにする必要がある。
ダイネットがお洒落なだけに、常時ベッド状態にしておくのはもったいない、となると、ベッド展開を毎回行う必要がある。

ギャレーは、クルマの大きさから言うとコンパクトな印象で、シンクは陶器で高級感はあるが、大きさ的には特に大きなものではない。
また、コンロは卓上型カセットコンロを使用し、コンロを置くと調理スペースはほとんどない。
もちろんこれは問題点ではなく、明確に提案されているコンセプトの一環である。


本格的な料理をするというよりも、外食中心で、車内では軽食程度という使い方を想定しているようだ。
電子レンジも標準装備されており、ちょっとした温めなどには便利である。

冷蔵庫は49リッターの横開き式。
二人分の飲み物や食材なら十分な容量だろう。
エアコンの室内機は、ギャレーの上に設置されている。

さて、同社のモデルには、最後部にFRPの完全防水のシャワールームを持つものがいくつかラインアップされている。
カントリークラブやファイブスターなど、同社を代表するバンコンモデルにも設置されている。
シャングリラUにも、同様のシャワールームが用意されており、トイレルームとしてはもちろん、温水シャワー(オプション)も可能である。
このスペース専用の手洗いもある。


更にシャングリラUで設置されたのが、ドレッサー。
下の部分を引き出すと、これが椅子になっており、更にポータブルトイレが収納されている。
大きな鏡もあり、女性にはうれしい装備だ。


収納は、高いルーフを生かして、オーバーヘッド収納が用意されている。
また、シート下も、一部収納庫になっている。
その他にも小物収納は用意されているので、車内がモノであふれることは無いだろう。
ただ、比較的大きな荷物は後部のシャワールームに置くしかない。
まあ、ふたり旅なら、それほど多くの荷物があるわけではないので、問題ないだろう。

電装系は115Ahのサブバッテリーが3個標準装備されるので、外部電源が取れない場合でも、ある程度運転することができる。
また、1500Wのインバーターで電子レンジも使用可能。
ただし、もちろん、エアコンを数時間使い、電子レンジも使い、テレビを観て、冬にはFFヒーターをつかうとなると、それほど長時間運転できるわけではない。
2~3年後にバッテリーが弱ってきたら、更に使用可能時間は短くなる。
やはり気にしないで電装品を使うとなると、外部電源が取れるキャンプ場やRVパークなどが望ましい。

シャングリラUは、最もお洒落で豪華なバンコンのひとつだ。
ふたり旅のコンセプトも明確で、スタイルに合致したシチュエーションなら、かなり満足できるだろう。
ただ、一点だけ気になるのは、毎回のベッド展開である。
ダイネットで寛いでいても、就寝の前にはテーブルからグラスやボトルをどけ、ソファーのものもどけてベッド展開することを思うと、ちょっと湯鬱だ。
折角のスーパーハイルーフなので、うまくルーフベッドかプルダウンベッドが装備できると完璧なのだが。







ビルダー レクビィ
車名 シャングリラU
ルーフ架装
ナンバー区分 8
乗車人数 5
就寝人数 3
ベース車 ハイエーススーパーハイルーフ
サブバッテリー ○(115Ah x3)
バッテリー増設
走行充電システム
外部100V入力/充電
 インバーター
大容量インバーター ○(1500W)
ルーフベンチレーター
サンルーフ
 コンロ ○(卓上カセット式)
シンク
給水タンク ○(20L)
排水タンク ○(20L)
冷蔵庫 ○(49L)
電子レンジ
サニタリールーム
ポータブルトイレ
カセットトイレ
カーテン/ブラインド
FFヒーター OP
ルームエアコン ○(セパレートエアコン)
シャワー設備
温水装置 OP
発電機
ウインドウ架装 ○(左右+リア)
アクリルウインドウ
サイドオーニング OP
 ソーラーシステム OP
全長(mm) 5380
全幅(mm) 1930
全高(mm) 2580
価格(万円) 740万円〜(2WD)

2016年6月現在 (○は標準装備/OPはオプション)
価格は千円台切り上げ(税別)



シャングリラUの動画はこちら



2016.6.3


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