キャンピングカーの情報サイト


Home >セブンスタープレシャス ホワイトハウス

セブンスタープレシャス ホワイトハウス





ホワイトハウスのハイエースベースラインアップは、かつてのアムクラフトのラインアップから引き継がれたモデルが中心で、インテリアの雰囲気もカジュアルな感じのものが多かった。

しかし、ホワイトハウスに移管され、徐々にホワイトハウスのオリジナリティーを持ったモデルが追加されている。
インテリアも、コンパスシリーズのカジュアルなインテリアから、高級感を持ったクールなものに変化しつつある。

プレシャスに採用されているインテリアもエスコートに近いもので、モダンリビング的で、しかし冷たくないインテリアである。


プレシャスの最も大きな特徴は、電動ポップアップルーフ。
恐らく、バンコン量産車では初めてではないだろうか。
ポップアップルーフは、普段は通常のハイエースに見え、停泊時は格段に高い天井と余裕のある室内を実現する、極めて効率の高いものである。
下げた状態では、高さ制限のある駐車場でも入れる可能性は高い。


プレシャスのインテリアは高級感とセンスがあり、さすが最新のデザインと思わせる。
フロントシートが回転してダイネットシートとなるのも、最近の同社のモデルに取り入れられてるアイテムだ。
団欒時にはデッドスペースとなるキャブ部を積極的に利用することにより、全体的に余裕が生まれ、ダイネットは大きなテーブルと広い足元スペースが確保されている。


ベッドは2列目のシートと後部ベッドボードをフラットにして作るフロアベッド(2200×1150mm)と、ポップアップルーフを上げてできるルーフベッド(1880×1280mm)で、大人が4名が就寝可能。
二人で使うなら、ダイネットをそのままにして、ルーフベッドで就寝できる。


ギャレーはダイネットのすぐ隣にあり、ダイネットからすぐにアクセスできる。
サイドギャレーは、簡易的なものになりがちだが、プレシャスのギャレーは十分実用になる大きさだ。
2バーナーのコンロがビルトインされ、シンクも皿や、小さな鍋なら洗える多きさを持つ。


40リッターの上開き式冷蔵庫も、このギャレーコンソールにビルトインされており、お飾りではなく、調理がしっかりできるギャレーだ。


収納は、さすがに余裕があるというわけではないが、ギャレー周りの小物収納、あるいは後部ラックのクローゼットやアメニティ収納が用意されている。
大きな荷物は、後部のベッドボードを跳ね上げると積むことができるが、就寝できなくなるので、テンポラリーな用途に限られる。


ただ、このモデルは、どちらかと言うとふたり旅か、小さな子供のいるファミリーに向いているので、それほど多くの荷物を積む機会はないかもしれない。

電装系は、100Ahのサブバッテリーが2個標準装備、走行充電はもちろんだが、外部100V入力/充電も標準装備される。
更に、電子レンジが標準装備されており、そのための1500Wインバーターも標準装備されている。

そして、バンコンではほとんどがオプション設定されているFFヒーターまでもが標準装備されている。
もはや、電装系で悩むオプションはソーラーシステムくらいだろう。

プレシャスは電動ポップアップルーフとハイセンスなインテリアを持つ、先進のバンコンである。
面倒なルーフの上げ下げが電動になったのは嬉しいことである。

ただ、最近では電動でなくても、ダンパーによって上げ下げに要する力はそれほど必要ではなくなってきている。
女性でも、苦労なく上げ下げできるモデルも多い。

もちろん電動であればボタン一つで上げ下げできるので楽には違いないが、対コストを考えて、価値を判断すると良いだろう。
手動のポップアップルーフを持つ同社のコンパスと比べると、100万円弱高価になる。
また、コンパスはエクステンションウインドウが架装されるが、プレシャスは持たないので、実質的なコスト差はさらに大きいだろう。

また、これはプレシャスに限らないが、前向きセカンドシートとサイドギャレーの組み合わせのレイアウトでは、どうしても前後の移動が制約される。
結果、常にフロアベッドの状態で使っているというユーザーが多い。

もちろん、そのような使い方でも何の問題もないが、知っておくと良いだろう。

なお、ベース車はハイエースワイドロングバンを使用している。
ワゴンではなくバンベースなのでディーゼルターボの選択も可能。
右側にもスライドドアがあり、ここからカセットガスボンベの交換などのメンテナンスが可能となっている。
広くてやり易いのだが、雨の日はちょっと億劫ではある。

セブンスタープレシャスは、最先端を行くバンコンと言ってよいだろう。
電動ポップアップルーフはもちろん、インテリアの先進度、ハイセンス度は素晴らしい。
やはりファミリーで使うというよりは、二人でセンス良く使うというほうが似合っているモデルである。




ビルダー ホワイトハウス
車名 セブンスタープレシャス
ルーフ架装 ポップアップルーフ
ナンバー区分 8
乗車人数 4
就寝人数 4
ベース車 ハイエースワイドロングバン
サブバッテリー ○(100Ah x2)
バッテリー増設
走行充電システム
外部100V入力/充電
 インバーター
大容量インバーター ○(1500W)
ルーフベンチレーター
サンルーフ
 コンロ ○(2口埋め込み式)
シンク
給水タンク ○(30L)
排水タンク ○(30L)
冷蔵庫 ○(40L)
電子レンジ
サニタリールーム
ポータブルトイレ
カセットトイレ
カーテン/ブラインド
FFヒーター
ルームエアコン
シャワー設備
温水装置
発電機
ウインドウ架装
アクリルウインドウ
サイドオーニング OP
 ソーラーシステム OP
全長(mm) 4840
全幅(mm) 1880
全高(mm) 2090
価格(万円) 698万円〜(2WD)

2016年6月現在 (○は標準装備/OPはオプション)
価格は千円台切り上げ(税別)



プレシャスの動画はこちら



2016.7.8


ホームデータベース関連書籍キャンピングカー用品基礎知識
用語集ニューモデル記事シチュエーション別記事過去の展示会レポートお問い合わせ






Copy Right キャンピングカーファン Since 2009