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レムセカンドアクトKULOSバージョン キャンパー鹿児島
「レム」はキャンパー鹿児島から発表されたハイエーススーパーロングベースのバンコンだが、その後レイアウトが多少変更され、現在では「レムセカンドアクト」となっている。
コンセプトは変わらず、扉で仕切られ独立した寝室が特徴。
そのモデルネームから連想されるように、安眠にこだわった作りとなっている。
さて、その「レムセカンドアクト」にリチウムバッテリーシステム「KULOS」が搭載された。
「KULOS」はバッテリーメーカーと同社が共同開発したリチウムイオンバッテリーのパッケージで、バッテリー本体だけでなく、BMS(Battery
Control System)なども含まれたオールインワンシステムである。
容量は5000Whなので、キャンピングカーによく使われる100Ahの鉛バッテリー(12V x 100Ah = 1200Wh)の4個分以上の容量ということになる。
ただ、鉛バッテリーは容量低減などで現実的には50%程度しか使うことができないことを考えると、実に8個分ほどの容量を持つことになる。
キャンピングカーで旅するとすぐに気付く問題が電気不足だが、これだけあればその問題もほぼ解消されるだろう。
同社はこの「KULOS」を、まず「インプラス」に搭載した。
このモデルは、最初から「KULOS」を搭載するように設計されたので、いわばKULOSのコンセプトカー的な存在だったが、「レムセカンドアクトKULOSバージョン」に搭載されるに至り、いよいよ従来車にも対応し始めたわけである。
さて、その「レムセカンドアクトKULOSバージョン」だが、先に書いた通り後部は扉で仕切られた寝室となっており、扉を閉めてしまうと、独立性の高い個室になる。
右側ウインドウは前までエクステンションボックスが架装されており、横方向に拡張されているので、車幅方向の就寝が可能。
体圧分散型のマットレスにより、寝心地にもこだわっている。
ダイネットは2列目がシート幅900mmのREVOシートを採用、ゆったり着座できる。
もちろん、2列目シートを前向きにすれば前向き着座してドライブできる。
ダイネットの横にはギャレーが設置されるが、丸型シンクとオプションの40リッター上開き式冷蔵庫もすっきりビルトインされる。
KULOSは、このギャレーコンソールの中に収納される。
KULOSバージョンで特筆されるのは、大容量のKULOSにより長時間運転が可能となる家庭用エアコンを標準装備していること。
エアコンの室内機は、ギャレーコンソールの上に取り付けられる。
1500Wインバーターと電子レンジはオプションだが、やはりKULOSにより電気容量を心配せずに使用することができる。
このように、電気に関しては理想的に見えるKULOSだが、知っておくべき点もある。
充電時間と価格である。
まず充電時間だが、大容量だけあって、充電時間もそれなりに必要だ。
エアコンなどで電気を大量に消費した分、充電するのにも時間がかかる。
リチウムバッテリーは充電効率が良いとはいえ、走行充電で補うためには相当の距離を走る必要がある。
外部100V電源ならもっと効率よく充電できるので、長期旅の場合は数日ごとにRVパークなど外部電源が確保できる場所に停泊することになる。
その間隔が鉛バッテリーより長くなるというのが現実的なメリットと言える。(もちろん電気を多く使用すると、間隔は短くなる)
もし発電機が積めるなら鬼に金棒、走行中や昼間に発電機で充電しておき、夜は大容量バッテリーで必要なだけエアコンや電子レンジを使うということができるのだが。
もう一つの問題は価格だが、KULOSとエアコン非搭載の「レムセカンドアクト」が476万円(2WD)に対し、KULOSバージョンは658万円(同:税込)で、約180万円の差である。
かなり悩む価格差ではある。
しかし、これだけ大容量のリチウムバッテリーとエアコンの価格としては、頷けないわけではない。
これにより電気の問題から解放されるのと、鉛バッテリーのように性能劣化に悩まされることなく、数年ごとに交換する手間とコストが省けることを考えると、悪くはないかもしれない。
KULOSバージョンにするかしないかは、エアコンを必要とするかどうかがひとつの判断基準となろう。
エアコンは是非搭載したいと考えるなら、KULOSバージョンは最適解である。
ビルダー | キャンパー鹿児島 |
車名 | レムセカンドアクトKULOSバージョン |
ルーフ架装 | ‐ |
ナンバー区分 | 8 |
乗車人数 | 5 |
就寝人数 | 3 |
ベース車 | ハイエースSL |
サブバッテリー | ○(リチウムバッテリー5000Wh) |
バッテリー増設 | ‐ |
走行充電システム | ○ |
外部100V入力/充電 | ○ |
インバーター | ‐ |
大容量インバーター | OP(1500W) |
ルーフベンチレーター | ‐ |
サンルーフ | ‐ |
コンロ | ○ |
シンク | ○ |
給水タンク | ○(13L) |
排水タンク | ○(13L) |
冷蔵庫 | ○(40L上蓋式) |
電子レンジ | OP |
ユーティリティールーム | ‐ |
ポータブルトイレ | ‐ |
カセットトイレ | ‐ |
カーテン/ブラインド | OP |
FFヒーター | OP |
ルームエアコン | ○ |
シャワー設備 | ‐ |
温水装置 | ‐ |
発電機 | ‐ |
ウインドウ架装 | ○ |
アクリルウインドウ | ○ |
サイドオーニング | OP |
ソーラーシステム | OP |
全長(mm) | 5380 |
全幅(mm) | 1930 |
全高(mm) | 2285 |
価格(万円) | 658万円〜(2WD/6AT) |
2016年5月現在 (○は標準装備/OPはオプション)
価格は千円台切り上げ(税込)
レムセカンドアクトKULOSバージョンの動画はこちら
2016.5.13
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