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ボレロV.Max RVトラスト
ボレロはかつてファーストカスタムが生産・販売していたモデルで、現在は事業を引き継いだRVトラストが製作、販売している。
コンセプトやレイアウトは、ほぼそのまま再現されているが、一段と豪華さが増している。
ベース車はハイエースワイドワゴンを使用しているが、全長は5mを超え、5,480mm。
5mを切る全長にすることもできるが、あえて余裕のある車長にしている。
特徴は、豪華な室内と装備。
重厚で高品質感のある家具をふんだんに使用した室内は、欧米のモーターホームと競える仕上がりになっている。
装備は家庭用エアコン、電子レンジ、FFヒーターなど、快適な室内に必要と思われる装備はほとんど標準で付いている。
その分、価格も飛び抜けていて、1,000万円を軽く超えている。
フル装備の豪華キャブコンを探しているユーザーは、まず候補に挙げると良いだろう。
シェルは、スペースフレームと呼ばれる鋼製のフレームを骨格としたFRPで、高剛性で静寂性の高い室内を実現している。
レイアウトは、前部にラウンジソファダイネット、後部に縦置きダブルベッドを配置。
左側後部にサニタリールーム、その前部にキッチンを置く。
ダイネットは本革仕様のL字型で、家のリビングのような感覚でゆったり寛ぐことができる。
ただし、3名以上で乗車する場合は、全員が前向きに着座することはできない。
シートベルトは装着されているので、横向きに座ってドライブすることはできるが、やはり快適ではない。
即ち、ふたり旅を想定したレイアウトと言える。
ベッドは、後部のダブルベッドがメインベッドで、大きさは1850×1195mmで、家庭用セミダブルベッドよりも幅が狭い。
バンクベッドも装備されており、こちらは1950×1960mmでキングベッド以上の幅を持つ。
ふたり旅の場合、後部ベッドで2名とも就寝すると狭いし、バンクベッドで2名とも就寝すると後部ベッドが無駄になる。
別々に就寝するのも良いが、バンクベッドは1名では広すぎるという、少しバランスが悪い状態ではある。
キッチンは2口コンロと、独立したシンクがビルトインされる。
シンクは特別大きいわけではないが、皿や小さ目のフライパンなら洗える。
調理スペースは十分とは言えないが、ちょっとした料理なら作れるだろう。
冷蔵庫は65リッターで、二人分の食材なら問題なく保存できる。
キッチン上部には電子レンジも標準装備されている。
もちろん、1500Wの大出力インバーターも標準装備されているので、外部電源が無いと使えないということはない。
サニタリールームには、カセットトイレと専用の手洗いが設置されている。
専用のベンチレーターも完備。
また、温水ボイラーも装備されているので、温水シャワーも使うことができる。
外部からのアクセスができるので、濡れたものをそのまま入れておくこともできる。
更にシャワーは車外へも引き出して使うことができるので、ペットの足を洗ったり、海水浴の後でシャワーを使うと言ったことも可能。
このあたりは、輸入車では見られない、国産車ならではの心配りである。
収納は、ダイネットの上や、ベッドルームの上にオーバーヘッド収納が用意されるほか、キッチン周りにも小物収納が豊富に用意される。
また、ハイマウントベッド下の収納のような「広大な」収納ではないが、るあはっちを開けると広い収納スペースが表れる。
自転車が入るほどの大きさは無いが、折り畳みの小型自転車なら入るかもしれない。
電装系は100Ahのディープサイクルバッテリーを2個標準装備する。
走行充電、外部充電はもちろん可能。
1500Wのインバーターも標準装備される。
ただ、この装備から考えるとサブバッテリー2個というのは、少し心細い。
特にエアコンをサブバッテリーで動作させるのは、あまり現実的ではない。
できれば200Ah程度のリチウムバッテリーに乗せ換えると完璧だろう。
家庭用セパレートエアコンも標準装備。
室外機は、後部右側に収納され、外部からは見えない。
FFヒーターはもちろん、100Wのソーラーシステムも標準装備される。
更にサイドオーニングや電動サイドステップも標準装備である。
ボレロV.Maxは、このようにほぼ全ての機能が標準装備されたモデルで、不満点は、ほとんど感じられないだろう。
唯一あるとすれば価格で、この価格帯になると輸入モーターホームとどちらにするか迷うケースはあると思われる。
しかし、輸入モーターホームで、これだけの装備を持ち、また日本の環境に適合しているモデルは少ない。
ボレロV.Maxの強みはそのあたりにあるだろう。
ビルダー | RVトラスト |
車名 | ボレロV.Max |
ルーフ架装 | ‐ |
ナンバー区分 | 8 |
乗車人数 | 5 |
就寝人数 | 4 |
ベース車 | ハイエースワイドロングワゴン |
サブバッテリー | ○(100Ah x2) |
バッテリー増設 | ‐ |
走行充電システム | ○ |
外部100V入力/充電 | ○ |
インバーター | ‐ |
大容量インバーター | ○(1500W) |
ルーフベンチレーター | ○ |
サンルーフ | ‐ |
コンロ | ○(2口埋め込み式) |
シンク | ○ |
給水タンク | ○(66L) |
排水タンク | ○(62L) |
冷蔵庫 | ○(65L) |
電子レンジ | ○ |
サニタリールーム | ○ |
ポータブルトイレ | ‐ |
カセットトイレ | ○ |
カーテン/ブラインド | ○ |
FFヒーター | ○ |
ルームエアコン | ○ |
シャワー設備 | ○ |
温水装置 | ○ |
発電機 | ‐ |
ウインドウ架装 | ‐ |
アクリルウインドウ | ○ |
サイドオーニング | ○ |
ソーラーシステム | ○(100W) |
全長(mm) | 5480 |
全幅(mm) | 2150 |
全高(mm) | 2850 |
価格(万円) | 1168万円〜(2WD) |
2016年6月現在 (○は標準装備/OPはオプション)
価格は千円台切り上げ(税別)
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