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アルファコンセプト エートゥゼット




アルファといえばエートゥゼットが先駆けて開発した日産NV200バネットベースのキャブコン。
コンパクトなNV200バネットを使用しているので、取り回しが良く、またボンネットを持つベース車のため、運転し易いというユーザーも多い。

アルファは、バンクを持たない、いわゆるロープロファイルのボディシェイプのため、スマートな外観かつ、横風の影響を受けにくく走行安定性に優れるという特徴も兼ね備えていた。
下の写真は従来のアルファ。


ただ、ロープロファイルとしたことによって、車内の居住性は多少犠牲になっていたし、就寝定員は2名で、ファミリーで使う場合は選択肢から外れていた。

従来のアルファには4タイプのレイアウトがあり、そのうちタイプ3は4名就寝が可能だが、そのためには後部にベッドボードを渡し、2段にすることによって可能としている。
ただ、この場合はエントランスにベッドボードが張り出し、出入りが大変だった。


今回発表されたアルファコンセプトは、ファミリーユースに対応すべく開発された。
あと2名の就寝スペースを確保するため、バンクベッドが設定されたのが最も大きな特徴である。

そのため、今までのようなロープロファイルな外観ではなく、ずんぐりとしたスタイルになったが、高ささえ気を付ければ、コンパクトさには変わりなく、運転し易い。
ただ、横面積が大きくなったので、追い抜かれるときなど横風の影響は受けやすくなるだろう。


この記事冒頭の映像はジャパンキャンピングカーショー2016の時のもので、展示車はまだ開発中とのことだった。
そのため車体の装飾ペイントなどが無く、よりのっぺらぼうに見えるが、最終的には、他のアルファシリーズ同様ペイントが施されるだろう。

レイアウトは、従来のアルファが後部エントランスだったのに対し、助手席のすぐ後ろにエントランスを設置している。

エントランスを入るとすぐダイネットで、後部に2段ベッドを備える。
その間にはギャレーと冷蔵庫を収納するキャビネットが設置される。
従来のアルファには、タイプ3を除きユーティリティールームが設置され、トイレルームなどに使用できたが、アルファコンセプトではユーティリティールームは設置されていない。

ダイネットは2列目シートに前向き固定シートを採用、運転席と助手席のシートが回転してダイネットシートになる。
フロントシートの回転は、最近の国産車でも増えてきたが、停泊時にデッドスペースになるキャブ部を活用できるため、車内スペースの効率化に大きく貢献する。


ただ、車内にいながらにして回転するのは大変で、車外で操作するのが前提。
即ち、雨だと濡れながら操作することになる。

最後部の2段ベッドは、まだサイズのデータは無いが、十分な広さで大人もゆったり就寝できるだろう。
上下段とも読書灯と窓が用意されている。


もう一つのベッドであるバンクベッドでも大人2名が就寝できる。
両側に小窓もあり、メインベッドとしても十分使用できる。


使用しない場合は、ベッドボードの後ろ側が跳ね上げ式になっており、ベッドルームの”蓋”になる。
従って、ベッドとして使わなくても、大きな収納スペースとして使えるのだ。

アルファコンセプトはファミリー向けではあるが、二人で使用する場合には、常設ベッドと大きな収納を持つコンパクトなキャブコンという位置付けにもなるのだ。


キッチンは楕円形のシンクがビルトインされているだけで、極めてコンパクト。
調理をする想定ではなく、カップを洗ったり、手を洗う程度を想定していると思われる。


冷蔵庫は従来のアルファ同様49リッターが装備されている。

収納は、オーバーヘッド収納が各所に用意されているので、小物の収納には困らないだろう。
また、後部の下段ベッド下が収納庫になっていると思われるが、車外からのアクセス扉が無い。
このあたりは今後改良されるのかも知れない。

アルファコンセプトは、待望のNV200バネットベースキャブコンで、常設ベッドを持ったファミリー向けモデルである。
実はNV200バネットベースのキャブコンはアルファしかなく、アルファが気に入ってもファミリーで使用する場合は制限があった。
アルファコンセプトはファミリーユーザーの有力な選択肢のひとつになるだろう。






アルファコンセプトの動画はこちら



2016.6.11


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