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MYSミスティック マティアス

ハイエーススーパーロング  5,380(全長)x1,880(全幅)x2,390(全高)
エンジン 2,700ccガソリン
乗車定員 7名   就寝定員 4名

キャンピングカーファン マティアス
















    マティアスのインテリア。車幅いっぱいに取ったコの字型ダイネットは足元も広い

東日本大震災により、もしもの場合の電源確保を考えさせられることになったわけだが、そんな中でハイブリッドカーや電気自動車のバッテリーを家庭用電源として使用するアイデアをお聞きになった読者のかたもおられるだろう。普通の自動車のバッテリーはそれほど大きいものでは無いので、これを家庭用に使用するのは無理があるが、バッテリー容量の大きいハイブリッドカーや電気自動車なら、ある程度供給することも可能と考えられている。一方キャンピングカーが一時避難的な場所として使用できることは以前から言われており、少なくともプライベートな空間を確保できるという点では有用である。今回紹介するマティアスは、「災害時のシェルターの役目もするキャンパー」というコンセプトで企画されている。キャンピングカーから外部に電源を供給することを積極的に実現化したキャンピングカーとしてはおそらく初めてで、キャンピングカーをアウトドアレジャーだけでなく、災害時などの対策面から考えた点が新しい。

エクステリア
外見は、ハイエーススーパーロングをそのまま使用している。右後部に窓の張り出しがあるので、車幅方向に就寝するためのエクステンションウインドウかと思うが、この張り出しはエアコンの室外機用のもので、ベッドのエクステンションではない。
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   マティアスの外観

インテリア・レイアウト
車幅いっぱいに取った広いコの字型ダイネットを中心に、後部にハイマウントベッドを設置。ダイネットキャンピングカーファン マティアス3名同士が対面で着座できる。ギャレーユニットはダイネットの前方でエントランスの対面に設置されている。ダイネットからのアクセスはし易く、冷蔵庫の飲料水を取るといった場合も、最小限の動きでできる。インテリアカラーは薄いベージュのソファと濃い目の木目調木部の組み合わせで落ち着きがあり、飽きが来ない。



ダイネット
車幅いっぱいにとった対面式ベンチシートがメインとなる。後端に橋渡し式に着座板をつけると、コの字型になる。6名分のシートベルトが装備されているが、全て横向きの着座になる。4名程度の着座であれば余裕を持って座ることができ、足元も広い。ダイネットの楕円形テーブルは着脱可能で4個のカップホルダー付き。テーブルの大きさも4名程度の食器なら置ける。


ベッド
後部ハイマウントベッドはベッドボードを展開することにより、1820mm×1720mmの大きさとなる。1720mmの幅はクイーンベッドサイズで、車長方向に大人2名が余裕で就寝可能。ベッドボードの展開は後部に折りたたんだマットをレールに沿ってダイネットの上に引き伸ばす感覚で車長方向が就寝方向となる。ダイネットは、テーブルを外し、ソファ時に腰板となっていたボードをロングソファの間に入れるだけで、フロアベッドに展開できる。外したテーブルはギャレーの横スペースに収納できる。フロアベッドは1900x1620mmの大きさで、ワイドダブルベッドサイズ。大人2名ならゆったりと就寝できる。
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  ギャレーの横には取り外したテーブルとポールが収納できる(左) 右側後部に取り付けられてたエアコン。

ギャレー
ギャレーユニットはエントランスの対面に設置されるが、ここにシンクと冷蔵庫が収納される。シンクの下には各19リットルの給排水タンクが収納される。エントランスの真向かいなので、重い給排水タンクの出し入れもやりやすい。電子レンジも標準装備される。

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  エントランス正面に設置されたギャレーシステム(左) ギャレーシステムのシンク(右)
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  電子レンジは標準装備(左) シンクの下には各19リッターの給排水タンクが収納されている(右)

収納
後部ハイマウントベッド下が、メイン収納庫となる。また、長い荷物用に中央通路が後部から貫通している。エントランス右側には小型収納スペースがあり、靴などを収納することが可能。また、ギャレーユニット上部にはオーバーヘッド収納がある。
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キャンピングカーファン マティアス
エントランス右側の収納庫(上左、上右)

後部ハイマウントベッド下の収納スペース(左)






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  ギャレーシステム上部のオーバーヘッド収納庫。奥行きはそれほど無いが小物が整理できる。

電装系
マティアスのユニークな点は電装系にある。キャンピングカーから電気(100V)を供給するというコンセプトであるため、100Vの出力コネクターが装備されている。オプションのソーラーパネルや走行充電により充電されたサブバッテリーの電気をインバーターで家庭用交流100Vにして出力する。また、その電力能力を生かして発電機なしでエアコンを稼動するという新しい考え方も、今後取り入れられていくだろう。キャンピングカー、特にバンコンクラスにとって、エアコン搭載は一般的ではなかった。これはエアコンそのもののスペースと発電機の搭載スペースを狭いバンコンでは確保することが難しかったからであるが、マティアスのようにサブバッテリーで稼動することが今後加速するだろう。オプションでサブバッテリーを2個追加可能としている。サブバッテリー3個搭載時で、エアコンは約9時間運転可能。

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  外部へ100Vを供給するためのコネクター(左) オプションで設定されているソーラーパネル(右)

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キャンピングカーファン マティアス
エアコンの外部室外ユニットを収納するための張り出し(上左)と、室内機。室外機(上右)はセパレーターで区切られているため、排出された熱風が室内に戻ってくることは無い。
エアコンで出た水を出すための排出口。(左)






まとめ
キャンピングカーから電源を供給しようという、ユニークな発想から生まれたマティアス。ソーラーパネルでの発電や走行充電での電力を外部で使うという発想は、災害時のみならず、常日頃から省エネを意識する意味で今後のキャンピングカーの役割の可能性を示したモデルと言える。実用面でもエアコンのバッテリー駆動を実現しており、今後バンコンでのエアコン搭載が進むと思われる。


ビルダーからの一言
普段の足として9人が乗車できキャンピングカーとして最大で大人6名が就寝出来ます。
そして、業界初となる100Vアウトプットシステムを標準搭載。
ソーラーシステムをサブバッテリーに充電し、インバーターを介し100Vを確保。
その100V電源を車両外へ出力する100Vアウトプットはエネルギー循環システムによるキャンピングカーでのセルフ発電です。
これからのエネルギー循環型時代の先駆けとなることでしょう。

                                  MYSミスティック
                                  深澤様


装備一覧

車名 マティアス 備考
ベース車 ハイエースSL
シェル架装 -
ルーフ架装 -
ポップアップルーフ -
窓張出し エアコン搭載用
FFヒーター
サイドオーニング
サブバッテリー 105A
走行充電システム
外部100Vバッテリーチャージャー
バッテリー増設 最大3個(2個追加)
インバーター 1200W
外部AC入力
ルーフベンチレーター
ガスコンロ
シンク
レンジフード -
冷蔵庫
給水タンク 19リッター
排水タンク 19リッター
電子レンジ
ハイマウントベッド 折りたたみ収納
二段ベッド -
ルーフベッド -
バンクベッド -
オーバーヘッド収納庫
クローゼット -
多用途ルーム -
シューズボックス
床下収納 -
シャワー設備 -
トイレ
カーテン
ソーラーシステム
サンルーフ -
追加エアコン
温水装置 -
発電機 -
断熱加工
アクリル2重窓 -
床暖房 -
リアラダー -
価格(税込:円) \3,360,000 2WD

                                           2011年10月現在


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