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ハイエース解説


ハイエースは日本でバンコンキャンピングカーのベース車として使用されている、最もポピュラーなモデル。2004年に発売された現行モデル「200系」は2010年にマイナーチェンジされ、今に至っている。ここでは、ハイエースについて、ラインアップとその特徴を解説しよう。

概要
ハイエースはボディー長、ボディー幅、ルーフ形状の組み合わせで、ボディー形状としては4種類存在する。これにエンジン、グレードの組み合わせが加わる。

ボディータイプ
@全長4,695mm x 前幅1,695mm x 全高1,980mmの標準ボディー(またはナローボディー)/標準ルーフ
A全長、前幅は同じで全高を2,240mmと高くした標準ボディー/ハイルーフ
B標準ボディーと全長は同じで前幅を1,880mm、ルーフ高を2,105mmにしたワイドボディー/ミドルルーフ
C前幅はワイドボディーと同じ1,880mmで、全長を5,380mm、全高を2,285mmにしたスーパーロング

標準ボディーは国内のハイエース全体で見ると最も出荷台数が多いが、キャンピングカーに限って言えばキャブコンに迫る広い室内スペースを確保できるCのスーパーロングが最も多く使われている。特にボディーを改造しなくても、ギャレー前の天井高は1,600mm以上というキャンピングカー要件を満たすため、ポップアップルーフやハイルーフに改造するコストが抑えられ、結果的にスーパーロングのほうが価格が安くなる場合もある。しかしボディーの大きさや6mを超える最小回転半径からくる取り回しの悪さと、全長が5mを超えることから場合によっては駐車場やフェリーで割増料金が必要になる場合があるなど、デメリットも知っておく必要がある。

@の標準ボディーは取りまわしの良さがウリになる。乗用車と変わらないサイズなので、街中でもフットワークがよく、スーパーの駐車場でも特に困ることはない。通常は日常の足として、休日はキャンピングカーとして車中泊といった使い方には最適である。また、ポップアップルーフにすることで、キッチン前の天井高に関するキャンピングカーの仕様要件を満たすことができ、8ナンバー登録も可能になる。

Aの標準ボディー/ハイルーフは取り回しの良さに加え、天井高の高さからくる室内の広々感がウリである。@の標準ルーフをポップアップにしても天井高を稼げるが、加工のコストを考えるとこのボディーは低コストで高い室内高を実現できる。ギャレー前の天井を少し加工するだけで、この部分におけるキャンピングカー要件を満たすことができる。ただし、2,240mmの車高は地下駐車場などの制限を上回る場合があるため、街中でのフットワ
ークは標準ルーフ、あるいは後述のミドルルーフのほうが優れていると言える。

Bのワイドボディー/ミドルルーフは標準ボディーに比べ、車幅は広くなるが全長は同じであるため、比較的広い室内を確保でき、かつスーパーロングほど取りまわしや駐車場で悩まされることはない。また2,105mmの車高は地下駐車場などでも入庫できる場合が多い。更にスペアタイヤ収納部を加工して床を下げることで、キッチン前の天井高をクリアする手法により、天井を加工するほどのコストを
かけないでキャンピングカー登録できるというメリットもある。もちろん更に広い室内スペースを確保するため、ポップアップルーフを架装したモデルも多数存在する。更にこのボディーでワゴン仕様が存在するため、ワンボックスカーの延長線上で乗用車感覚で乗るユーザーも多い。


エンジンタイプ
@2.0L ガソリンエンジン
A2.7L ガソリンエンジン
B3.0L ディーゼルエンジン

標準ボディー車は@の2,000ccガソリンエンジンか、Bのディーゼルエンジンから選べる。ワイドボディー車はAの2.7L ガソリンエンジンかBの3.0L ディーゼルエンジンを選択することができる。ただし、ワイド幅の4WD車はガソリンエンジンに限られる。

(上左)2.0L ガソリンエンジン
(上右)2.7L ガソリンエンジン
(下)3.0L ディーゼルエンジン





グレード
@DX
AGL
BスーパーGL

DX→GL→スーパーGLの順に装備が充実する。DXはベーシックモデルでGLとは外見上の違いも大きい。例えばバンパーはGLがボディー同色カラードバンパーが付くのに対し、DXは黒の樹脂製だし、ウインドウガラスもGLがプライバシーガラスなのに対してDXは素通しのクリアガラスで、やはり営業車風に見えてしまう。20万円弱であるが、GL仕様にアップグレードする価値は大きいだろう。








                       スーパーGL/GL(左)とDX(右)

スーパーGLは巣の上を行く仕様で、主にはタコメーター付きの”オプティトロンメーター”と名付けられたメーターハウスや半ドア状態でも自動的に閉じてくれる”スライドドアイージークローザー”が装備される。










(上)スーパーGLに装備されるタコメーター付きの”オプティトロンメーター”
(左)GL/DXのメーター








(左)スーパーGLに装備されるスライドドアイージークローザー









駆動方式
@2WD
A4WD

2WDは後輪駆動。4WDはフルタイムの四駆である。雪道をドライブする機会があるなら是非4WDを選択したい。ただし、燃費は2WD車に比べると劣る。






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