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シチュエーション別キャンピングカー選び 第5回
6m以下の輸入キャブコン(その1)


シチュエーション別キャンピングカー選び、第5回は輸入車キャブコンで6m以下のものをリストアップしてみる。
世の中、景気が多少良くなっているようで、キャンピングカーマーケットも成長しているようだが、輸入キャンピングカーへの注目も集まっている。
輸入キャブコンとなれば、車用価格だけで700万円以上があたりまえで、1000万以上のものも珍しくない。
インテリアも高級感があり、国産キャブコンとはひと味もふた味も違ったセンスを持っている。

しかし、整備された広い道路やキャンプ場を前提に設計されている輸入キャンピングカーは、どうしても大きなサイズのものが主流で、日本国内では持て余してしまう場合がある。
せめてハイエーススーパーロング程度の大きさであれば、レストランやコンビニ、あるいはスーパーマーケットの駐車場でも苦労しないのだが。

そこで、輸入キャブコンで6m以下の全長のものを集めてみた。
本国では最小クラスに属するが、日本国内では、カムロードベースのキャブコンレベルで、大きい部類に属する。
結果的に、メーカーは欧州に限られ、ベース車は全てフィアットデュカト、レイアウトもある程度決まったものになってしまったが、使いやすさから考えると、どのメーカーも同じようなレイアウトに収まったということかもしれない。
以下が、ノミネートされたモデルだ。

・アドリアモービル コンパクトSP
・アドリアモービル マトリックスアクセスM590SG
・LMC ブリーザーV546G
・LMC ブリーザーリフトH577
・LMC クルーザースポーツラインT592
・デスレフ グローブバスT1/T2
・バーストナー ブレビオ t600
・バーストナー ネッソt569
・バーストナー イクセオタイムit585/it590
・ハイマー コンパクト

では、それぞれのモデルをひとつづつ見てみよう。
なお、モデル名の右横の数字は全長x全幅x全高で、単位はmm。
また、写真は同シリーズの他車のものもあり、紹介しているモデルそのものではない場合があるので、ご了解いただきたい。

アドリアモービル コンパクトSP 5999x2120x2780 乗車5名/就寝2名(+子供1名)














コンパクトSPはその名の通り、同社のラインアップで最小の部類に入るボディサイズ。
特に車幅は2120mmに抑えられている。
バンクを持たないので、凹凸の無いシンプルな外観を持つ。

レイアウトは最も標準的なもので、前部のダイネット、後部のベッドと、中央にギャレーとプライベートルームを持つ。
ダイネットは2列目に2人掛け前向きソファと単座サイドソファ、それと回転する運転席、助手席でテーブルを囲む。

ベッドは後部に、車幅方向にハイマウントダブルベッドを備え、2名が就寝可能。
また、ダイネットを展開することにより、子供1名が就寝できる。
そのため、6mを切る輸入キャブコンでは数少ないファミリー向けのモデルでもある。

ギャレーは3口のバーナーを持つコンロと大き目のシンクを持ち、冷蔵庫は3way100リッター。
プライベートルームは、カセットトイレと温水シャワールームがビルトインされ、コンパクトに収まっている。
このモデルに限らず、欧州車は温水シャワーシステムを標準搭載している場合がほとんどである。


アドリアモービル マトリックスアクセスM590SG 5949x2299x2800 乗車6名/就寝4名






















マトリックスシリーズにはマトリックスプラスとマトリックスアクセスがあるが、このマトリックスアクセスは、全長を6m以下に抑えたモデル。
プルダウンベッドを装備しているのが特徴で、ダイネットを展開するフロアベッドと合わせて4名が就寝できる。
このため、6mを切る輸入キャブコンでは、唯一ファミリーも使用できるモデルである。
もちろん、カップルで使用する場合は、ダイネットをそのままにしてプルダウンベッドで2名就寝できる。

外観は、プルダウンベッドを持つため、ルーフが緩くカーブしているのが特徴。
このスタイルは、他社も含め、プルダウンベッドを持つキャブコンに採用されているトレンドである。

レイアウトは前部にダイネット、後部にギャレーとプライベートルームが配置される。
ベッドがフロアに無い分、小型の車体ながら広いダイネットやギャレーが実現している。
ダイネットは前向き2名掛けソファとサイドロングソファ、および回転する運転席、助手席でテーブルを囲む。

後部のギャレーは、3口のコンロを持ち、必要十分な大きさのシンクを装備する。
大きくはないが、調理スペースも確保されている。
冷蔵庫は3WAyの190リッターと大容量。
ファミリーでの長期滞在にも対応できる。

プライベートルームはカセットトイレと温水シャワーシステムが標準装備される。
給水タンクは100リッター、排水タンクは85リッターである。


LMC ブリーザーV546G 5980x2220x2690 乗車4名/就寝2名







ブリーザーシーリーズにはバンクベッドを持つAシリーズとプルダウンベッドを持つリフトシリーズがあるが、Vシリーズはそのどちらも持たない。
Vシリーズはそのシンプルな外観に加え、車幅を2.22mまで狭くし、取り回しを良くしているのが特徴。
更に、V546GはVシリーズ中最短の全長を持っている。

レイアウトは標準的で、2名が前向き乗車ができる2列目ソファと単座サイドソファ、および運転席、助手席が回転してテーブルを囲む。
ベッドは後部に横置きハイマウントダブルベッドを装備し、2名が就寝可能。
ベッド下は大きな収納庫になっている。

ギャレーとプライベートルームは中央に配置される。
ギャレーは3口のコンロを持ち、シンクは必要十分な大きさ。
プライベートルームは、カセットトイレ、温水シャワーシステムを完備している。


LMC ブリーザーリフトH577 5920x2320x2870 乗車4名/就寝2名










ブリザードリフトシリーズは、プルダウンベッドを持つのが特徴。
そのため、シリーズの他のモデルは4名就寝が可能だが、この577のみフロアベッドを持たないので2名就寝となる。
そのため、カップル向きといえる。
外観はプルダウンベッドを収納するため、ルーフが緩やかに持ち上がった曲線を持つ。

レイアウトはフロアにベッドが無い代わりに、広いダイネットと、後部にゆったりしたギャレーとプライベートルームを持つのが特徴。
ダイネットはL字型ソファと2人掛けサイドソファ、更に回転する運転席、助手席で、広いスペースと大勢の着座を可能にする。

ギャレーは3口コンロと丸型シンクを持つが、調理スペースは無い。
ギャレーの向かいには、108リッターの冷蔵庫がビルトインされる。
プライベートルームは、このサイズのボディの割には広く、トイレスペースとシャワースペースが独立している。

LMC クルーザースポーツラインT592 5990x2320x2690 乗車4名/就寝2名






クルーザースポーツラインシリーズはバンクを持たないフォルムで、すっきりとした外観を持つ。
ブリーザーVシリーズと大きな違いはないが、車幅は多少広く、2320mmである。

レイアウトは、2人掛けの前向き2列目ソファと回転する運転席、助手席でテーブルを囲めるダイネットと、後部に車長方向のダブルベッドを持つ。
中央のギャレーは3口のコンロとシンクが装備されているが、調理スペースは無い。
また、その向かいには、108リッターの冷蔵庫がビルトインされている。

プライベートルームは最後部にベッドに隣接する形で置かれ、カセットトイレと温水シャワーも可能である。
この車両サイズで、常設ベッドであるハイマウントダブルベッドを搭載しながら、シャワールームとトイレスペースを独立して持っているのは特筆される。

(次回に続く)


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