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シチュエーション別キャンピングカー選び 第5回
6m以下の輸入キャブコン(その2)


シチュエーション別キャンピングカー選び、第5回は輸入車キャブコンで6m以下のものをリストアップしているが、今回はその後半。
前回は、アドリアモービルとLMCのモデルを紹介したが、今回はデスレフ、バーストナー、ハイマーのモデルを取り上げる。


デスレフ グローブバスT1/T2 5960x2150x2700 乗車5名/就寝2名














T1(上)とT2(下)


















グローブバスは同社のグローブのコンパクトモデルに位置するもので、T1、T2の2モデルが用意されている。
T1とT2の違いは後部のベッドが車幅方向か車長方向の違い。
それにより、プライベートルームの位置も異なるが、ダイネットやギャレーはほぼ同様である。
なお、T1とT2はボディサイズも価格も変わらない。

外観はバンクを持たないすっきりしたデザインで、車幅も2150mmに抑えられている。

ダイネットは2列目に2人掛け前向きソファと回転する運転席、助手席でテーブルを囲む。
単座のサイドソファも用意されており、補助的なシートとして使える。
就寝人数は2名だが、ダイネットを展開すると簡易ベッドとしても使え、ここで1名就寝できる。

ギャレーは3口のバーナーを持つコンロとシンクで構成される。
冷蔵庫は98リッターの冷凍冷蔵庫が用意されており、ビルトインされる。

プライベートルームは、T1とT2で異なるが、どちらもカセットトイレと温水シャワールームを兼ねたもので、コンパクトに収まっている。


バーストナー ブレビオ t600 5990x2100x2750 乗車4名/就寝2名









ブレビオは同社のラインアップでコンパクトなカテゴリーに属する。
特に車幅は2100mmで、今回ノミネートしたモデル中最小である。
キャブ部とシェル部の段差も小さく、運転し易いうえ、すっきりした外観に収まっている。
ブレビオの特徴は後部に大きなハッチを持つこと。
これにより、自転車など大きな荷物を積載することができる。
ただし、この場合、ベッドは使えない。

ブレビオはt600の1モデルのみ輸入されている。
レイアウトは標準的なもので、前部のダイネットと後部のベッド、その中間にギャレーとプライベートルームを配置する。

ダイネットは2列目に2人掛けソファを持ち、前向き乗車が可能。
これと、回転する運転席、助手席、そして単座のサイドソファでテーブルを囲む。
ベッドは後部の横置きハイマウントダブルベッドで、下は大きな収納庫である。

ギャレーは2口バーナーのコンロとシンクで構成される。
104リッター冷蔵庫も標準でビルトインされる。
プライベートルームは、カセットトイレと温水シャワーシステム装備を備える。


バーストナー ネッソt569 5690x2300x2750 乗車4名/就寝2名































ネッソは同社を代表するモデルで、8mを超えるモデルまで全8車種が輸入されている。
このt569はシリーズ中最も小型のもので、全長は今回のノミネート中最も短い5690mmである。
しかし、限られた広さにもかかわらず、温水シャワーまでしっかり装備されている。

外観はブレビオと同様、凹凸の無いすっきりしたデザインになっているが、車幅はブレビオよりも広く、2300mmあり、20Cmほど広い。
レイアウトは、カップルでの使用を前提にしたもので、前部にダイネット、後部に車長方向のハイマウントベッドと並んでプライベートルームを持つ。
ダイネットは、2列目に2人掛け前向き着座ソファを持ち、回転する運転席、助手席とでテーブルを囲む。
後部のハイマウントダブルベッドと並んだプライベートルームでは、カセットトイレとシャワーシステムがコンパクトにビルトインされている。
ギャレーは3口バーナーを持つコンロとシンク、および104リッターの冷蔵庫が組み込まれている。


バーストナー イクセオタイムit585/it590 5990x2300x2750 乗車4名/就寝2名











イクセオシリーズは全車プルダウンベッドを装備するのが特徴。
従って、4名就寝を可能としているが、シリーズ中最小のit585とit590はフロアにベッドを持たないため、就寝スペースはプルダウンベッドのみ。
従って、これらは2名就寝となり、カップル向けのモデルとなっている。

外観はプルダウンベッドのため、ルーフが緩いカーブを描いているのが特徴。

it585とit590の違いは、後部にあるギャレーとプライベートルームの配置の違いである。
it585は後部コーナーにL字型キッチンが設けられており、3口バーナーを持つコンロとシンクが収納されている。
また調理スペースも用意されている。
it590は左中央にギャレーが設けられ、同様に3口コンロとシンクがあるが、調理スペースは無い。
後部はプライベートルームで、トイレとシャワールームが分離できるようになっている。


ハイマー コンパクト404 5990x2100x2750 乗車4名/就寝3名









コンパクト404は同社のキャブコンで唯一輸入されているモデルで、最も小型のもの。
車幅が2100mmで、今回ノミネートしたモデルでは最もスリムなモデルである。

コンパクト404の特徴は、リアに大きなハッチを持つこと。
これにより、自転車など、大きな荷物を積むことができる。
ただし、その場合はベッドは使えない。

レイアウトは前部のダイネットと後部のベッド、そしてその間にギャレーとプライベートルームというオーソドックスなもの。
標準的ではあるが、その分最も使いやすいレイアウトで、万人向けである。

ダイネットは前向き2人掛けソファと回転する運転席、助手席で構成される。
また、後部のハイマウントベッドは大人2名がゆったり就寝でき、下は大きな収納庫になっている。
ベッドを跳ね上げると、自転車も積める空間が出現する。

ギャレーとプライベートルームは中央にあり、ベッドルームとダイネットを分けている。
ギャレーはコンパクトであるが、3口のバーナーを持つコンロとシンクが装備される。
プライベートルームはトイレとシャワールームが共有されるが、温水シャワーも使え、一番小さなサイズのモデルとはいえ、装備が劣ることは無い。


まとめ
6mを切るキャブコンは、欧州では最も小型の部類になるが、国内ではカムロードベースのキャブコンに相当するので、決して小型ではない。
しかし、一般的な国産キャブコンとほぼ同じサイズであることは、国内での取り回しは、特別に難しくないということでもある。
更に、走行性能面では、輸入車が大きくアドバンテージを持つ。
特に高速走行での安定性は、輸入モデルの魅力でもある。

レイアウト面でのポイントは、ほとんどのモデルが、回転する運転席と助手席を持つことである。
このため、ダイネットはキャブ部まで利用することができ、余裕ができた後部を広く使うことができる。
国産モデルの場合、運転席、助手席のシートバックを前に倒すことで、対座ダイネットとしている場合があるが、多くの場合、運転席、助手席は居住スペースに使われていない。

今回は小型のモデルが中心になり、その結果カップル向きのレイアウトを持つモデルがほとんどになってしまった。
ファミリー向け、即ち、3名以上が就寝できるモデルは、アドリアモービルのマトリックスアクセスM590SG(4名)とコンパクトSP(2.1名)、それにハイマーのコンパクト404(3名)の3モデルだけであるが、ハイマーのコンパクト404は後部のダブルベッドのみなので実質2名就寝である。
また、アドリアモービルの2モデルも4名就寝のためにはダイネットを展開する必要があり、国産キャブコンのように、バンクベッドと2段ベッドの組み合わせのようなレイアウトは存在しない。
輸入キャブコンで、ファミリー向けを希望する場合は、やはり6m以上のモデルが理想的であろう。

しかし、カップルでのクルマ旅なら、今回ノミネートしたモデルは、実に快適である。
なんといっても、高品質で優雅なインテリアは、国産モデルとは違った魅力を持つ。
また、国内では温泉が充実しているとはいえ、いつでも温水シャワーが使えるのは安心である。
温泉巡りが目的でない限り、毎日温泉を探すのも面倒だし、出費もばかにならない。

輸入モデルは、このように国産モデルとは違うテイストを提供してくれるが、注意点もある。
例えば、左ハンドルであったり、右側エントランスであったりする点である。
モデルによっては右ハンドルも選べるが、左側エントランスを選べるモデルは無い。
車道側で昇降する場合は、注意が必要である。
また、モデルによっては熱源にLPガスを使用する場合がある。
欧米ではLPガスは一般的だが、国内ではLPガスの再充填を拒否される場合が多く、カセットガスへの変更を行っている販売店もある。
更に、電源システムも国内仕様に合わせる必要があるので、購入時には十分確認すると良いだろう。




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