キャンピングカーの情報サイト


Home > リアエントランスのスタンダードキャブコン

シチュエーション別キャンピングカー選び 第15回
リアエントランスのスタンダードキャブコン


スタンダードキャブコンの代表格ともいえる「ジル」がフルモデルチェンジされ、話題になっている。
「ジル」といえば、オリジナルの「ジル」をはじめ、「ジルノーブル」や「ジル480」などバリエーションモデルも発売されているが、その中にあって「ジル」の特徴はリアエントランスであるということ。

カムロードやビーカム、あるいはハイエースベースのキャブコンでは、リアエントランスはどちらかというと主流ではない。
主流は、やはり中央エントランスのレイアウトと言えよう。
下の図は左が中央エントランスの、右がリアエントランスの一般的なレイアウトである。


では、リアエントランスのレイアウトはどのような優位点があるのだろうか?
それは一言で言うと”広いダイネット”にある。
即ち、中央エントランスではダイネットシートの横にエントランスがあり、どうしてもダイネットを広く取れないという制約がある。
カップルや少人数で使用するならそれでも良いが、5名を超える大人数やゲストを迎えるような場合、広いダイネットが望まれる。
また、ダイネットは車中で過ごす時間が最も長い場所で、ここが広いと窮屈感が少なく、カップルで使用する場合でも広いダイネットは歓迎される。
どちらかというとファミリー向けのレイアウトと言えるが、カップルで使用しても全く問題ない。

就寝時は、ダイネットスペース全体がベッドになるので、大人数での就寝も可能である。
カップルで使う場合は、バンクベッドがあればダイネットをベッドに展開する必要が無いので、ベッドメーキングの手間が省ける。
カップルの場合、中央エントランスのレイアウトだと、後部ダブルベッドとバンクベッドがあり、ベッドが余ってしまうということにもなるので、リアエントランスのほうがむしろカップルに向いていると言えなくもない。

一方、リアエントランスのデメリットを考えてみると、常設ベッドが無いということになる。
4名程度なら、中央エントランスの場合は、リアダブルベッドか2段ベッドとバンクベッドがあればダイネットをそのままにして就寝できる。
しかし、リアエントランスの場合は、必ずダイネットを展開しなければならない。

また、最近はやりのバンクレスボディの場合、バンクベッドが無いので、ダイネットのベッド展開は必須となる。
現在のところ、バンクレスでリアエントランスのモデルは存在しないが、逆に言えばバンクレスのシェルではリアエントランスは作れないということになる。

このように幾つかのプロコンがあるリアエントランスではあるが、幾つかのモデルが発売されている。
今回は「ジル」とその他のリアエントランスのモデルを比べてみることにする。
ここでは、トヨタカムロードといすゞビーカム、そして日産アトラス、ハイエースをベース車にするモデルをリストアップした。

・プログレス セキソーボディ
・ヴォーンDC  東和モータース販売
・クレア5.0タイプRE ナッツRV
・ジル バンテック
・コルドリーブス バンテック
・アラモSL-W バージョンEX エートゥゼット
・バンビー エートゥゼット
・パタゴニア ファンルーチェ


ジル バンテック


ではまずフルモデルチェンジされたジルから見てみよう。
ジルについての詳細は、既に記事にしたが、簡単にレビューする。

新型ジルが従来のジルから比べて大きく変わった点は全長が5m以上になったこと。
歴代のジルは全て5m以下に抑えられていた。
これにより、5mの壁に制約されることなく、レイアウトを組むことができるようになった。
同社にはリアエントランスのコルドリーブスもラインアップされており、これは5m以下なので、棲み分けが計られたと考えられる。

レイアウトを見てみると、前部の広いダイネットはコンセプト通りで、5〜6名がゆったりテーブルを囲める。(乗車定員は7名)(写真下)


ベッドはバンクベッドとダイネットを展開するフロアベッドで、計5名が余裕で就寝可能。(写真下)
3世代ファミリーでの使用でもこなせるだろう。


ギャレーは2バーナーのコンロとシンクが一体になったユニットで、本格的な調理もできる。(写真下左)
冷蔵庫は90リッターあるので、ファミリーの食材も収納できるだろう。
余裕を感じさせるアイランドカウンターもおしゃれだ。(写真下右)


ユーティリティールームやエアコンももちろん完備しているし、温水が標準装備で使える点もジルのアドバンテージ。(写真下)
エンジンの熱交換、あるいは電気ヒーターで温水を作る。
清水タンク19リッターの他に生活用水タンク62リッターを持ち、温水シャワーも可能。


その他大型の引き出し式外部収納庫や外部ゴミ収納など便利な機能も備えており、最先端のモデルと言える。(写真下)


家庭用エアコン、FFヒーター、トリプルサブバッテリー、90リッター冷蔵庫、電動水洗式カセットトイレ、温水システムなどが標準装備されて税別価格716万円(ガソリン2WD)はお買い得と言える。


プログレス セキソーボディ


ハイエースベースのキャブコンが充実している同社にあって、プログレスは唯一のカムロードベースキャブコン。
プログレスの特徴は7名就寝を可能としていること。
この秘密は、リアエントランスの一般的なレイアウトではギャレーがある最後部に2段ベッドを配しているから。


この2段ベッドに2名、バンクベッドに2名、ダイネット展開するフロアベッドに3名就寝できる。
ギャレーはエントランスの左側に配置されるという珍しいレイアウトを採用している。
なお、プログレスは全長5.2mであるが、全長5mでも製作可能。
ただし、この場合2段ベッドとエアコンは装備できない。

ダイネットは対座シートとサイドソファで構成され、展開するとフロアベッドとなる。(写真下)


最後部の2段ベッドは大人が就寝できる大きさ。(写真下左)
バンクベッドは引き出して使用する。(写真下右)


ギャレーはシンクのみビルトインされており、カセットコンロは卓上で使用する。(写真下)
給排水タンクは各20リッター。
冷蔵庫は65リッターのものが標準装備される。


ユーティリティールームもしっかり装備されており、オプションでカセットトイレも設定可能。
FFヒーターも標準装備される。
家庭用エアコン、1500Wインバーター、カセットトイレ、サイドオーニングなどはオプションになるが、税別548万円は手を出しやすい。
ジルほどの豪華さは無いが、大人数で気軽に使うには適したモデルである。

なお、大人数で使うことばかりに焦点を当ててしまったが、4名のファミリーで使う場合は、ダイネットを展開する必要が無い。
冒頭で書いたような、リアエントランスのデメリットが解消され、広いダイネットと、ダイネット展開しなくても良い就寝環境が手に入る唯一のモデルであると言える。


ヴォーンDCズィーベン  東和モータース販売


高断熱アルミパネルを使用したシェルと、PVC家具で軽量化を実現。
車体のカラーリングも15パターンから選択可能。
全長は4,990mmで5mを切るので取り回しも不安が少ない。

レイアウトはリアエントランスでは標準的なもので、前部に広いダイネットと最後部にギャレー、その横にユーティリティールームを装備する。
また、クローゼットが設置されているのは便利。


ダイネットは対座シートとサイドシートで構成され、広いダイネットスペースを持つ。(写真下)


ダイネットは展開して車幅いっぱいのフロアベッドになる。(写真下左)
バンクベッド(写真下右)とフロアベッドで、計6名の就寝が可能。


ギャレーはシンクがビルトインされており、コンロはカセットコンロを卓上使用する。(写真下左)
冷蔵庫は65リッターのもの(写真下右)が標準装備されるが、オプションで90リッターにもアップグレード可能。
ファミリーで使うことが多いなら、冷蔵庫は大き目の方が何かと便利。


ユーティリティールームは完全防水されており、シャワーも可能。
オプションで温水システムを選択することもでき、この場合22リッターの温水ボイラーが追加される。
これは、エンジン熱交換と電気ヒーターで湯を沸かす方式で、冷水と混合して適温にする。
給排水タンクも標準では各19リッターだが、オプションで各60リッターに変更できる。

ズィーベン仕様は、家庭用エアコン、電子レンジ、1500Wインバーター、トリプルバッテリー(写真下右)、ソーラーシステム(写真下左)、高効率走行充電システムなどが標準装備されたモデル。
FFヒーター、カセットトイレ、サイドオーニングなどはオプションだが、税別588万円はお買い得と言える。
エアコンは不要な場合はヴォーンDCが用意されており、税別530万円と手が届きやすい。
オプションを追加することにより温水システムまで、幅広いグレードアップができるので、好みの1台に仕上げることができる。




クレア5.0タイプRE ナッツRV


クレア5.0はその名の通り全長は4,990mで5mを切るので、駐車場の乗用車枠にも入る。
高断熱コンポジットパネルを使用し、高断熱性と軽量化を計っている。

リアエントランスとしてはスタンダードなレイアウトで、前部に対座シートとサイドシートで構成されるダイネット、後部にギャレーとユーティリティールームを持つ。


ダイネットは対座シートとサイドソファの組み合わせ。(写真下左)
多くのモデルでは2列目シートは固定だが、クレア5.0タイプREの2列目シートは前向きにもセットできるのが特徴。
全員が前向きに着座してドライブできる。(写真下右)


ダイネットソファは簡単な操作でフロアベッドとなり、大人3名が就寝可能。(写真下左)
バンクベッド(写真下右)と合わせて計6名が就寝できる。


ギャレーは最後部に配置され、ギャレーコンソールにはシンクのみビルトイン。(写真下左)
コンロはカセットコンロとなる。
冷蔵庫は65リッターのものが標準装備される(写真下右)が、90リッターへのアップグレードもできる。


ユーティリティールームは完全防水されており、電動水洗式カセットトイレかポータブルトイレがオプション設定されている。
温水システムもオプションで導入でき、22リッターのボイラーで湯を沸かす。
給排水タンクも、標準では各19リッターだが、オプションで各60リッターにアップグレードできる。
FFヒーターは標準装備される。

家庭用エアコン、1500Wインバーター、カセットトイレ、サイドオーニングなどはオプション。
価格は税抜き約598万円。


コルドリーブス バンテック


「ジル」が5mを超えるフルファンクションハイエンドモデルの位置付けに対し、コルドリーブスは同社の普及モデルの位置付け。
全長も5mを切り、取り回しに重点を置いている。

シェルはCS(Confort&Safety)ボディと名付けられた継ぎ目のないFRP製シェルを採用。
これはジルに採用されているシェルと同様、高断熱性と同時に、しなやかさによる安全性を確保している。
外部収納が充実しているのもジル譲りで、ごみを車内に持ち込む必要が無い。

レイアウトは、やはりリアエントランスでは標準的なもので、前部にダイネット、後部にギャレーとユーティリティールームを配置している。
シートカラーにグリーン系を選択したインテリアは、競合他車がシックな高級感を出す方向とは違って新鮮。
オフホワイト系の家具とのマッチングも良好で、明るくセンスの良い室内空間を作っている。(写真下)


ベッドはダイネット展開のフロアベッドとバンクベッドで計5名が就寝できる。(写真下左右)
シート地は100ミリ厚の2重構造で寝心地も悪くない。
バンクベッドは跳ね上げ式のベッドボードを採用。
極限までベッドの高さを下げているので、ラダーなしでベッドに上がることができる他、天井高にも余裕を持たせている。


ギャレーは奥行きに制限があるものの、シンクと2口バーナーがコンビネーションされた一体型シンクをビルトイン。(写真下)
下には引き出し収納が装備される。
オプションの電子レンジの収納場所も用意してあるが、冷蔵庫が標準装備されないのは残念なところ。
90リッターの大型冷蔵庫がオプション設定されている。


ユーティリティールームは完全防水されており、オプションで温水システムも用意されている。
ジル同様、22リッターのエンジン熱交換あるいは電気ヒーターのボイラーで湯が沸かせる。
給水タンクもオプションで64リッターの大型に変更可能。(標準は20リッター)

特筆すべきは、家庭用エアコン、FFヒーターが標準装備されている点で、税別560万円はお買い得と言える。


アラモSL-W バージョンEX エートゥゼット


このモデルの最大の特徴は、キャンピングカー専用にチューンされたベース車、いすゞのビーカムを使用している点。(写真下)
ビーカムは、カムロード一色と言われた日本のスタンダードキャブコンのベース車に新たな選択肢を提供した、注目すべきシャシー。
いすゞエルフをベースに、キャンピングカー専用シャシーにしており、スムーサーEXと名付けられたミッションは、マニュアルながらオートマチックミッションのような運転ができる。
また、後輪はダブルタイヤになっているほか、後輪のリーフスプリングを1枚にして乗り心地を向上させている。
更に、フルオートエアコンやイモビライザー、助手席エアバッグの追加など、快適、安全装備も追加している。
ビルダーではエートゥゼットが積極的に導入しており、現在ではアラモとアルビオンシリーズに採用している。


アラモSL-Wもこのビーカムをベース車としているが、車幅はSLの1,950mmに比べSL-Wは2,050mmとワイドになっている。
全長はSLと同じ5,100mmで5mを超える。

レイアウトはリアエントランスでは標準的で、前部に広いダイネット、後部にギャレーとユーティリティールームを持つ。
ダイネットは対座シートとサイドシートの組み合わせで、広いダイネット空間を作る。(写真下左)
展開してフロアベッドとなるが、ここで3名が就寝可能、バンクベッド(写真下右)と合わせて6名が就寝できる。


ギャレーはシンクのみビルトインされており、コンロは卓上型カセットコンロを使用する。
下には各20リッターの給排水タンクを収納している。(写真下左)
冷蔵庫は49リッターのもの、そして電子レンジを標準装備する。(写真下右)


ユーティリティールームも用意されており、オプションのカセットトイレやポータブルトイレを設置できる。(写真下左)
ただ、温水設備は設定が無く、需要が少ないとはいえ、他車が標準、あるいはオプションで設定していることから比べると、車格から言って欲しいところではある。
エアコンはiCOOLという専用品を標準で装備する。(写真下右)
これは標準装備のツインバッテリーでも駆動可能。
またFFヒーターも標準で装備されている。
更にソーラーシステムも標準装備されており、伝送系、空調系は充実したものになっている。


価格は税別825万円と、他車よりもかなり高額であるが、ベース車に起因するところが大きいと思われる。
ただ、その分、信頼性の高い先進のベース車を手に入れることができるわけで、装備面とは異なった魅力ではある。


バンビー エートゥゼット


バンビーは日産アトラスをベース車にしている点が他車と異なる。
3000tディーゼルの他、2000tガソリン仕様も選択できる。
アトラスベースのキャンピングカーは多くなく、現在では同社のアーデンと、このアトラスのみ。

レイアウト上の特徴は、エントランスがリア面にある、バックエントランスであること。
トラックキャンパーでは一般的だが、キャブコンでは数少なく、同社のアミティRRとアルファRRしか見当たらない。
これら2モデルはライトキャブコンなので、スタンダードキャブコンではバンビーのみと言える。


バックエントランスは、側面を全て装備に使えるので、バランスの良い装備配置ができることにある。
リアエントランス同様、広いダイネットを実現することも可能。
バンビーでは、前部に対座シートとサイドシートのダイネットを配置している。(写真下)


ベッドはダイネット展開のフロアベッドとバンクベッドで、計4名が就寝可能。(写真下)
全長4850mm、全幅1900mmと、スタンダードキャブコンではコンパクトな車体に収まっているため就寝定員は4名になっているが、その分取り回しの良いモデルといえる。
4名までのファミリーで使うなら、使いやすいだろう。
ただ、フロアベッドは、ギャレーコンソールがあるため車幅いっぱいにベッド展開できないのが残念なところ。


ギャレーは標準的な大きさでシンクがビルトインされるが、コンロは卓上カセットコンロを使用する。(写真下左)
各20リッター給排水タンクが下に収納され、また冷蔵庫は40リッターのものが標準装備される。

コンパクトなボディながらユーティリティールームもしっかり装備されており、トイレルームなどとして使用できる。(写真下右)
エアコンや温水システムの設定は無い。
またFFヒーターもオプション設定となる。


価格は税込約535万円と魅力的な価格ではあるが、装備を追加すると標準的な価格となってくる。
コンパクトなボディのスタンダードキャブコンというのが他車にない魅力である。


パタゴニア ファンルーチェ


今回リストアップした中では唯一のハイエースバースキャブコンであるが、実際のところ、ハイエースベースのリアエントランスモデルは、このパタゴニアしか存在しない。
パタゴニアは全長5250mmと5mを超えるが、ベース車はワイドロングである。
姉妹車にセレンゲティがあるが、こちらは同じベース車を使用しているが5m未満である。(5250mmのセレンゲティもラインアップされている)

パタゴニアのレイアウトの特徴は、他のモデルのようにギャレーを最後部ではなく、サイドに持ってきているところ。
そして、ダイネットはギャレーの侵入を許した分、多少狭くなっていて、就寝人数はバンクベッドと合わせて4名である。



即ち、パタゴニアは、どちらかと言うと、大勢で使うというよりは、少人数でのゆったりした空間を大切にしたレイアウトと言える。
カップルで使う場合は、広いラウンジダイネットで寛いで、ダイネットはそのままにしてバンクベッドで就寝することができる。



サイドにあるギャレーはダイネットからアクセスが良く、ここなら奥行きも十分取れるので、シンクも大きくでき、食器や鍋も洗うことができる。(写真下左)
後部にはユーティリティールームが装備されるが、ここには外部からもアクセス可能。(写真下右)


なお、残念ながら、ルームエアコンの設定は無い。
ハイエースは、カムロードなどトラックベースのキャブと異なり、リアのエアコン吹き出し口があるため、エンジンがかかっていれば後部も空調が行き届く。
そのため、エンジンをかけて冷房を行うということもでき、家庭用エアコンをあえて装備するユーザーは少ないという話もある。

また温水設備の設定もない。
ただ、これらを必要としない場合は、ベース車がハイエースであるというアドバンテージは大きい。、
価格は税別で638万円(2WD/6AT)。
カムロードベースなら、これ以下の価格でエアコンなどが標準装備されたモデルもあるので、悩むところかもしれない。
パタゴニアは、ベース車に魅力を感じる場合、最有力なモデルと言える。


まとめ
各車それぞれ特徴と魅力を持っているが、ジルは豪華さと装備では群を抜いているといえよう。
温水設備まで標準装備しているのはジルだけで、欧州車と比べても引けを取らない。
むしろ、トリプルバッテリーやカセットガス、左側エントランスなどの面で、欧州車よりも使いやすいかもしれない。
最初から温水設備を含めたフル装備を望むなら、ジルはお買い得と言える。

ヴォーンDCズィーベン、クレア5.0タイプRE、コルドリーブスは、標準的なレイアウトと装備を持つ。
標準設定、オプション設定はそれぞれ異なるが、全てのオプションを付けると、どれも温水システムまで可能となる。
コルドリーブスとヴォーンDCズィーベンがエアコンを標準装備して560万円(コルドリーブス)、588万円(ヴォーンDCズィーベン)と、エアコンを望むユーザーにはお買い得感がある。

プログレスは7名就寝でき、大人数で使う場合には有用だし、4名で使用する場合は、ダイネットのベッド展開が不要と言うのが大きなアドバンテージである。

バンビーはコンパクトなボディを最優先する場合は有力候補である。
バンコンからの乗り換えなど、バンコンに比べてもう少し余裕のある室内空間を望む場合にはお勧めである。

また、アラモSL-WバージョンEXは、ビーカムという新しいプラットフォームの魅力を提案しており、別の面からの選択肢となろう。
今回リストアップした中でダブルタイヤを履くのはアラモSL-Wだけで、更なる安全面への投資と考えれば納得できる価格である。

パタゴニアは、価格の割には装備が物足りない印象があるかもしれないが、カムロードのように「トラックベースはちょっと」、という場合には唯一の選択肢となる。







2015.05.08







ホームデータベース関連書籍キャンピングカー用品基礎知識
用語集基礎知識解説ブログ新車情報アーカイブ過去の展示会レポートお問い合わせサイトマップ






Copy Right キャンピングカーファン Since 2009