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シチュエーション別キャンピングカー選び 第18回
乗用車ベースのキャンピングカー(その2)




今回は、乗用車ベースのキャンピングカー特集の2回目。
東海特装車のノアときめき、西尾張三菱自動車販売のデリカ D:5 D:POP、そして、バンテック新潟のMRを取り上げる。

TUMCAM NOAH ときめき(ノア、ヴォクシー、エスクァイア) 東海特装車

トヨタの特装車を扱う東海特装車が製作する、ノア、ヴォクシー、エスクァイアをベース車にしたキャンピングカー。
カタログには”簡易キャンピングカー”とされている通り、簡易的な組み立て式ベッドを使うタイプであるが、後部に薄型のコンソールも備えられている。

このコンソールには、跳ね上げ式のテーブルや100Vコンセントが装備される。
また、オプションで、コンパクトなシンクも装備できる。



デリカ D:5 D:POP(デリカD:5) 西尾張三菱自動車販売

デリカ D:5は、もともとアウトドア志向の強いミニバンだが、これに、同社オリジナルのポップアップルーフを標準で架装しているのが特徴。
ルーフをカットしてポップアップルーフを架装するが、リブフレームと呼ばれる車体の骨組みは残っているので、車体強度に変わりはないとされている。
メーカー系ディーラーで製作、メンテナンスできるので、安心感がある。


ポップアップルーフは簡単にアップダウンできるが、これにより、子供2名分の就寝スペースが追加でき、家族での車中泊にも対応する。

インテリアはデリカD:5のものをそのまま使用しているが、ベッドは倒したシートの上にフラットなベッドマットを乗せる仕組み。(オプション)
ただ、ベッドマットを敷く前に、パイプで骨組を作る必要がある。
就寝前に、狭い室内でパイプを組み上げるのは、ちょっと辛いかもしれない。
あっさり、市販のエアマットなどを敷く方が現実的だろう。


MR(ノア・ヴォクシー・エスクァイア) バンテック新潟
車名のMRは”Minivan Revolution:ミニバン革命”の意味である。
そして車名の通り、サブバッテリーや電子レンジ、FFヒーターなど、他に例を見ない装備を標準装備している。


シートは、純正のものをそのまま使用。
これを倒してフラットにするが、凸凹はスペーサーマットで補正し、その上にベッドマットを敷いてベッドとする。

後部両サイドに収納キャビネットを設置し、左側キャビネットにはシンプルなシンクとシャワーフォーセットがビルトインされる。
シャワーフォーセットは、引き出して社外でも使用可。
各5リッターの給排水タンクも収納される。


右側キャビネットには、電子レンジが収納される。
冷蔵庫の収納場所が用意されていないのは残念なところ。
ペルチェ素子式の保冷保温庫用の小さなスペースは用意されているが、冷蔵力の強いポータブル冷蔵庫の設置場所も提案してほしい。


サブバッテリーは、ハイエースクラスのキャンピングカーが搭載する105Ahのディープサイクルバッテリー1個が標準装備される。
更に、FFヒーターまでも標準装備されているので、エンジンをかけなくても車内は暖かい。

なお、MRには、内装のバリエーションでMR2とMRSの派生モデルがあり、MR2は子供用上段ベッドを設置可能。(写真下左)
MRSは中央にキャビネットを配置し、掘りごたつスタイルのダイネットを形成できる。(写真下右)
MR2にはコンパクトなギャレーが装備されるが、MRSには装備されない。
また、どちらも、FFヒーターやサブバッテリーはオプション設定となる。


(続く)








2015.07.24








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