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第4章 キャンピングカーのベース車
4-8.輸入モーターホームのベース車
4-8-1. フィアットデュカト
イタリアフィアット社の商用バンですが、欧州のモーターキャラバン(自走式キャンピングカー)のベース車として、スタンダードの地位を築いています。
現在のモデルは2006年に発売されましたが、2014年にマイナーチェンジされ、フェイスデザインが変更されました。
エンジンは2.0L、2.3Lと3.0リッターがあり、いずれもディーゼルターボ。
ガソリン仕様はありません。
本国では2.0Lや2.3Lを標準仕様とし、オプションで排気量の大きいモデルへアップグレードするケースが多いですが、日本へ輸入される場合は、3.0Lが標準になっている場合もあります。
デュカトは、欧州モーターホームの各種、即ちインテグレーテッド(フルコン)、セミインテグレーテッド(キャブコン)、そしてキャンパーバン(バンコン)のいずれにも用いられています。
インテグレーテッドやセミインテグレーテッドの場合は、キャブの無いエンジン付きシャシーの状態、あるいはセミインテグレーテッドの場合は、エンジン付きのキャブのみを使いますが、いずれもフィアット社がモーターホーム用に用意しています。
デュカトが多く用いられている理由は、FFのため架装し易いことが理由の一つに挙げられます。
即ち、後部のパワートレインが無いため、ビルダーが最適な長さや機能のシャシーを取り付けられるのです。
また、メルセデスなどに比べて価格が安価なのも、ビルダーにとっては大きなファクターと言えます。
写真はホビーのキャンパーバン、バンタナです。
2016.7.15