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第3章 キャンピングカーの種類


3-6.軽キャンパー

軽自動車をベース車にしたキャンピングカーです。
軽自動車は日本でしか販売されていませんので、軽自動車をベースにしたキャンピングカーは日本独特のものです。

さて、軽なんて小さくて狭い自動車がキャンピングカーになりうるのか、という疑問をお持ちの方が多いのではないでしょうか。
確かに、あの小さいボディを見ると、難しいように思われますし、できたとしてもかなり窮屈のような気がします。

しかし、軽キャンパーは、今や日本のキャンピングカーを代表するカテゴリーになっているのです。
その理由は、やはり取り回しの良さ、と購入し易さです。
税金が安いというのもメリットですし、燃費が良い、というのも大きな理由の一つかもしれません。

心配な車内の狭さ、については、実は思ったより広い、というのが実態ではないでしょうか。
軽キャンパーにもキャブコンとバンコンがあります。
軽キャブコンは、軽トラックをベースに、後部にシェルと呼ばれる居住部分を架装しますが、四角い箱でスペース効率が良いので、かなり広く感じます。
また、ポップアップルーフが装備されているモデルが多く、これを上げると、大人でも立って着替えができるほど高い天井高になります。
更に、シェルは断熱処理されていますので、外気温の影響を最小限に抑えられます。
ハイエース標準ボディクラスのバンコンに、優るとも劣らない居住環境が実現できるのです。(写真下:バロッコ/フィールドライフ)


軽バンコンは、軽キャブコンに比べるとさすがに狭い感じはしますが、一人で旅したり、あるいは二人でも寝るだけに特化するなら、十分使用できます。
シートを前に倒してベッドマットを敷く方法が多いのですが、スペース的には大人2名が足を延ばして寝ることができます。

ところで、キャンピングカーを一人で使っておられるユーザーが、実は結構おられます。
一人でクルマ旅をしている方をはじめ、釣りや山登り、ゴルフや写真など、趣味で使っておられる場合が多いようです。
そのような需要を見込んで、一人用途を想定して作られた軽バンコンもあります。
一人用に割切った分、広いベッド、ハイエースクラスの冷蔵庫やバッテリー、大型のテレビなどが装備されています。(写真下:マイクロバカンチェス 一人のクルマ旅/リンエイプロダクト)


更に、海外の超大型モーターホームに装備される、スライドアウト機構が付いたものもあります。
走行中は閉じていますが、広げると広い室内と高い天井が出現します。
まさにマジックのような、日本的なキャンパーです。(写真下:かるキャン コイズミ)


さて、軽キャンパーのウイークポイントはエンジンパワーが非力なことです。
一般の軽ワゴンならあまり非力さは感じませんが、たまに3〜4人乗せて走ると、クルマが極端に重く感じることがあります。
軽キャンパーの場合は、常に何人か乗せている状態と思うと分かりやすいでしょう。

特にキャブコンになると、シェルを背負っているわけですから、動力性能に影響が出ます。
更に、衣類や食料、水など積み込むと、ますます重くなります。

軽キャブコンでは、シェルの大きさにより、軽自動車枠に収まらないモデルもあります。
この場合は、ナンバープレートは普通車枠になります。
重量的には不利になりますが、軽キャンパーとは思えな室内の広さが実現できます。
このあたりのこともビルダーによく相談することをお勧めします。
(写真下左:ディアラジュニア/マックレー 写真下右:ラ・クーン/オートショップアズマ)

















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