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第3章 キャンピングカーの種類


3-7.乗用車ベースキャンパー

通常のミニバンなどの内装を変更して、フルフラットベッドやギャレーを装備したキャンピングカーです。
冷蔵庫までも搭載しているモデルもあれば、純正のシートを倒してフラットにし、その上にベッドマットを乗せただけのものもあります。
純正のシートを倒して、市販のベッドマットを敷くだけならユーザーでもできますが、これも最もシンプルなキャンピングカーかもしれません。

乗用車ベースキャンパーのメリットは、以下のようなものが上げられます。
・外観が普通のクルマ
・運転性能、乗り心地が良い
・比較的安価
・今乗っているクルマにも施工できる

「ハイエースベースなどのキャンピングカーにすると大袈裟になってしまい、日常乗りには不便だし、目立ってしまう。また、商用車ベースは乗り心地も悪いし安っぽい。」という選択理由が多いようです。
本格的なキャンピングカーを購入する前の車中泊経験車としても最適でしょう。

スペース効率の問題は、ポップアップルーフである程度解決できます。
ポップアップルーフを付けることにより、天井高が格段に高くなり、居住性がアップします。
また、ポップアップルーフを利用したルーフベッドで就寝することもできます。
ギャレーがあれば8ナンバー登録も可能です。

もう一つ大きな選択理由があります。
それはハイブリッド車が選べることです。
ハイブリッド車のメリットは燃費がいいことはもちろんですが、キャンピングカーとして見た場合、巨大なサブバッテリーを積んでいる、と見なせることです。
即ち、エンジンを止めていても、エアコンや電気製品を使うことができるわけです。

このような背景から、ミニバンをベースにしたキャンピングカーは増加の傾向にあり、特にハイブリッド車ベースのモデルは注目を集めていると言えます。
写真下左はM.Y.Sミスティックのバルテオ、右はホワイトハウスのステップワゴンフリーデッキです。


乗用車をベースに架装したモデルもあります。
古くからあるのはハイルーフを架装したもの。
ルーフをカットしてハイルーフを乗せます。
乗用車ながら高い天井高が得られます。

また、最近ではハイブリッド車のプリウスを架装したモデルもあります。
燃費が良いし乗り心地も良い、と言うメリットの他、先ほどのように大容量バッテリーの恩恵もあります。
例えば、エンジンを動かしていなくてもエアコンが使えますので、本来のキャンピングカーでも難しいエアコンの長時間使用もできてしまうわけです。















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