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第３章 キャンピングカーの種類
3-4.フルコン
フルコンは、フルコンバージョンのことですが、”フル”の意味は、エンジン付きのシャシー（写真下）上に、全てを架装する、ということです。
もちろん、エンジン付きのシャシーは自動車メーカーが提供します。
フルコンのメリットは、全ての架装部分をビルダーが自由に作れるところにあります。
ただ、国内ではほとんど生産されていません。
これは、自動車メーカーがエンジン付きのシャシーを提供していないためです。
キャンピングカー専用のフルコン用シャシーを提供するほど、マーケットが大きくないということです。
また、フルコンモデルは一般的に大型モデルになりますので、日本の道路事情では扱い難いという事情もあります。
北米・欧州では、エンジン付きシャシーを提供している自動車メーカーがあり、フルコンモデルは数多く生産されています。
日本にもフルコンモデルは輸入されており、いくつもの輸入代理店から発売されています。
最近では、比較的コンパクトなフルコンモデルが発売され、日本にも輸入されています。
欧州のコーチビルダー、デスレフから発売されたエヴァンスポーツは、今までの常識を破り5.65mの全長です。
北米でもコンパクトなフルコンへのトレンドが築かれつつあり、米国のコーチビルダー、ソアーはベガスとアクシスというモデルをRUV（Recreational Utility Vehicle）と名付け、新しいジャンルとして売り出しています。
国内にも、2014年に輸入が始まりました。
ただ、それでも7.8mの全長ですので、北米モデルで6mを切るフルコンと言う考えは、まだまだ無いかもしれません。
