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RVランド ヴィヴァルディ

ハイエース標準ボディーハイルーフ  4,695(全長)x1,695(全幅)x2,340(全高)
エンジン 1,998ccガソリン
乗車定員 5〜8名   就寝定員 大人2名/小人2名

キャンピングカーファン〜ヴィヴァルディ
















    ヴィヴァルディのインテリア。シックなトーンで高級感を演出する

キャンピングカーは旅行に出かける時だけの特別なクルマ、と考えると、その用途だけを考えればよいわけで、多少大きくても車高が高くても、あるいはキャンピングカー然としていてもかまわない。しかし、キャンピングカーを日常の足としても使い、日常の用途ではできるだけ普通のクルマで、取り回しも良く、クルマ旅に出かけるときは、広くて快適なクルマであって欲しいと望んでいるユーザーは少なくない。ヴィヴァルディはそのようなユーザーをターゲットに、かつ高級感も妥協無く持たせたキャンピングカーである。

エクステリア
外見は、ハイエース標準ボディーハイルーフそのままであるが、良く見ると右側後部の窓は埋め込まれ、エクステンションボックスが架装されている。外見上、ノーマル車との違いはここだけで、ぱっと見ただけでは、キャンピングカーと分からないかもしれない。しかし、このエクステンションボックスのおかげで、室内は標準ボディー車ながら広さを感じることができる。

キャンピングカーファン〜ヴィヴァルディキャンピングカーファン〜ヴィヴァルディ








   ヴィヴァルディの外観 エクステンションボックスがノーマル車との違い(右)

インテリア・レイアウト
前後反転およびフラットになる2列目Revoシートとフラットになる3列目Revoシート(オプション)が用意されており、走行時は2列目しーとを前向きにして7名が着座できる。長い距離を移動する場合は、やはり前向き着座がありがたい。2列目シートを反転させると、3列目シートとの間でダイネットが形成できる。後部にはハイマウントベッドがあり、その下は大きな収納庫となっている。このハイマウントベッドは子供が車幅方向に2名就寝することを想定して作られており、エクステンションボックスで身長方向の長さを稼いでいる。2列目シートと3列目シートをフルフラットにするとフロアベッドがセットされ、後部ハイマウントベッドをフル展開して大人2名、子供2名が就寝可能。内部左側にはシンクと40リッターの上開き冷蔵庫がセットされる。ヴィヴァルディのエクステンションボックスは大型で、ダイネットのウインドウまで含んでいるので、車内右側にはちょっとした張り出しができ、これが室内空間を広く見せることに貢献している。インテリアカラーはベージュとダークブラウンのツートーンとなっており、落ち着いた空間となっている。家具類も高級感がある。
キャンピングカーファン〜ヴィヴァルディ

















ダイネット
2列目のRevoシートを反転させ3名着座、3列目に2名着座で、計5名がテーブルを囲むことができる。テーブルは。片側引っ掛け式の1本足で支える形になっており、簡単にセットしたり折りたたんだりできる。ダイネット右側のエクステンションによる張り出しにより、ダイネットの窓は出窓風になっており、ダイネットが広く感じる。テーブルがセットされてなくても、飲み物などを置くことができ、重宝する。なお、3列目のシートは標準ではマットを座面と背もたれにしただけのものであり、シートベルトも装備されないが、オプションのRevoシートを装備すると2名がドライビング中にも着座できるようになる。

ベッド
後部ハイマウントベッドはベッドボードを展開することにより、1,540mmx1,620mmの大きさとなる。この大きさでは大人の就寝は難しいが、子供なら十分。子供が先に寝てしまっても、大人はダイネットで歓談するといったこともできる。ただし、3列目シートを起こしているあいだは、上段ベッドをフルサイズにできない。
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上段ベッドはフルサイズでは1,540x1,620mmの大きさ(左) ベッドボードはエクステンション部に収納できる(右)

ギャレー
ギャレーユニットは車内左側に設置されている。それぞれ蓋をすると、卓上が面一になりテーブルとして使用できる。冷蔵庫はエンゲルの40リッター上開き。シンクの下には各10リッターの給排水タンクが収納されている。給排水タンクはエントランスのすぐ右側に置かれているので、車外から靴を履いたままで取り出したり収納したりすることができる。上段ベッドをフルスペースにした場合は、ギャレーの上部もベッドマットを敷くことになるが、ベッドマットが分割されているため、冷蔵庫の中のものを取り出すことはできる。

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  車内左側に設置されたギャレーシステム。シンクと冷蔵庫がセットされる。(右)
キャンピングカーファン〜ヴィヴァルディ








  シンクの下には各10リッターの給排水タンクが収納されている

収納
後部ハイマウントベッド下が、メイン収納庫となる。また、長い荷物用に中央通路が後部から貫通している。エントランス右側には小型収納スペースがあり、靴などを収納することが可能。また、ギャレーユニット上部にはオーバーヘッド収納がある。
キャンピングカーファン〜ヴィヴァルディキャンピングカーファン〜ヴィヴァルディ








  車内右上にオーバーヘッド収納

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キャンピングカーファン〜ヴィヴァルディ








  後部ハイマウントベッド下は大きな収納庫。(右下) 車内左上には小物を入れる収納もある。

電装系とオプション
100Ahのサブバッテリー、走行充電システム、外部AC入力およびチャージャーシステムは標準装備されるが、電気器具を多く使うユーザーは追加のサブバッテリーを積むとよいだろう。ただ、設置場所が設定されていないため、電子レンジはオプション設定されていない。FFヒーターは是非装備したい。冬は出かけないという場合でも、春先や秋口の夜は冷え込む場合があり、無駄になることは少ないだろう。また、ベンチレーターと網戸も装備しておくと夏場の車中泊が涼しく過せる。3列目シートをRevoシートに変更すると7名乗車が可能。

まとめ
普段乗りとクルマ旅を両立したモデルは他にも多く発売されているが、ヴィヴァルディの特長は旅グルマの機能を割り切っていないところ。普段乗りには最適のサイズでもクルマ旅の場合は狭さを感じるが、エクステンションボックスによりかなり解消している。また、インテリアに高級感を持たせ、車内を豪華にしていることにより、旅先でリラックスできる。普段乗りで一点注意することは、運転しやすいあまり車高が高いことを忘れてしまうこと。地下駐車場など高さ制限のあるところは注意したい。


装備一覧

車名 ヴィヴァルディ 備考
ベース車 ハイエース標準ボディーハイルーフ
シェル架装 -
ルーフ架装 -
ポップアップルーフ -
窓張出し
FFヒーター
サイドオーニング
サブバッテリー 100A
走行充電システム
外部100Vバッテリーチャージャー
バッテリー増設 -
インバーター
外部AC入力
ルーフベンチレーター
ガスコンロ カセットコンロ
シンク
レンジフード -
冷蔵庫 40リッター上扉
給水タンク 10リッター
排水タンク 10リッター
電子レンジ -
ハイマウントベッド 子供用
二段ベッド -
ルーフベッド -
バンクベッド -
オーバーヘッド収納庫
クローゼット -
多用途ルーム -
シューズボックス -
床下収納 -
シャワー設備 -
トイレ -
カーテン
ソーラーシステム -
サンルーフ -
追加エアコン -
温水装置 -
発電機 -
断熱加工
アクリル2重窓 -
床暖房 -
リアラダー -
価格(税込:円) \4,578,000 2WD

                                           2012年1月現在


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