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デルタリンク ダーウィン

ダーウィンQ7 ハイエーススーパーロング ワゴンGL 5,480(全長)x2,150(全幅)x2,850(全高)
ダーウィンS3 ハイエーススーパーロング 特装/GLパッケージ 
エンジン 2,700ccガソリン
乗車定員 ダーウィンQ7 8名   就寝定員 大人5名
       ダーウインS3 7名   就寝定員 大人4名

ダーウイン Darwin
















                 ダーウィンQ7のインテリア 

デルタリンクから意欲的なコンセプトのキャンピングカーが2モデル登場した。デルタバンデザインが企画を手がけた「ダーウィン」である。ダーウィンにはハイエーススーパーロングをベースにしたバンコン「ダーウィンS3」と、同じスーパーロングベースだが、ボディーカットしてシェルを載せたキャブコンの「ダーウィンQ7」がある。今回は、この「S3と」と「Q7」の2モデルについてレポートする。

エクステリア
ダーウィンを見てまず新鮮なのは、その外観であろう。最近では外観デザインにも凝ったキャンピングカーが企画、商品化されているが、ダーウィンもその最右翼の一つで、一見派手に見えるが、飽きの来ないセンスのよいカラーリングである。特にダーウィンS3はカラーリングがなければ通常のハイエースと見た目は大きく変わらないので、この外観は「ダーウィンである」ということを強く印象付ける。Q7はファーストカスタムの製作によるもので、同社の特徴である鋼製スペースフレームが採用されており、高い安全性を持っている。キャブコンゆえキャンピングカー然としたスタイリングであるが、カラーリングによって、やはり「ダーウィンである」ことを主張している。Q7はもちろん窓はアクリル2重窓が採用されているが、S3でも右側の窓と後部窓はアクリル2重窓となっている。
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       ダーウィンQ7

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                   ダーウィンS3
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  S3のアクリル2重窓                     S3のエクステンションウインドウ

インテリア・レイアウト
両モデルとも室内のトーンはベージュ系のシートと濃い木目調の家具色を合わせた、落ち着いたインテリアながらも高級感が漂う、最新モデルに相応しいインテリアとなっている。Q7のレイアウトの特徴は、ダーウイン Darwin後部のスペースを全て使った広いラウンジシートで、ファミリーなど大人数でも余裕で寛ぐことができる。前部右側にマルチユースルーム、エントランスのすぐ後にギャレーコンソールと、作業空間とリビングを明確に分けることにより、効率の良いレイアウトとなっている。
    ダーウィンQ7のレイアウト

S3のレイアウトは後部にハイマウントベッドを配し、前部にダイネットを配したもので、ハイマウントベッドの下の大きな荷室、ダイネットをベッド展開する必要の無い常設ベッド、広いダイネットを実現している。ダイネットを形成する3人掛け2列目シートと2人掛け3列目シートはそれぞれFASPシートを採用する。
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                   ダーウィンS3のレイアウト

ダイネット
S3では2列目シートを後ろ向きにセットすると、3列目シートとテーブルを挟んで対面式ダイネットが展開できる。右側窓全面はオリジナルのガラスウインドウをはずし、いわゆるエクステンションウインドウとしているため、出窓のようになっており、広さを演出しているとともに断熱性にも優れている。
Q7のダイネットは後部を目いっぱい使ったラウンジソファでテーブルも大きく、5名程度ならば余裕で着座でき、また食器も並べられる。
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  S3のダイネット

ベッド
S3のベッドは後部のハイマウントベッドが常設ベッドとして使用できるため、カップルであればダイネットのベッド展開なしに就寝することができる。後部右側の窓はエクステンションボックスにより車幅方向に延長されているため、大人が車幅方向に就寝可能である。ベッドボードはハイマウントベッド状態の時は上段にセットするが、下段にセットするとダイネットを展開した2列目、3列目シートと同じ高さになり、更に広い就寝スペースが確保できる。ダーウイン Darwinダーウイン Darwin









    S3のハイマウントベッド        下段にセットすると2列目、3列目シートと同じ高さになる

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 S3の後部ハイマウントベッドは車幅方向に拡張されている    Q7のバンクベッド

Q7のベッドはカップルならバンクベッドがあるので、ダイネットを展開する必要はないが、それ以上の人数であればダイネットをベッド展開すると、更に3名が就寝できる。ベッド展開はテーブルを低くし、背もたれのクッションをテーブルの上の部分に置くだけなので、特に大きな労力は必要ない。

ギャレー
Q7にはシンクと2口コンロ一体型のギャレーシステムが搭載され、本格的な料理も可能。ガラス蓋を閉めると、テーブルになる。また、コンソール左側には折り畳みの小テーブルがあるので、調理時に重宝する。この下には各19リッターの給排水タンクが収納されている。Q7にはレンジフードが装備されているが、この点が点がS3とは異なる。
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     Q7のギャレー ガラス蓋つきのシンクとコンロ一体型

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  Q7の冷蔵庫                         S3の冷蔵庫

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 S3のギャレーコンソール                    蓋を閉めると大きなテーブルになる

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S3の給排水タンクは車両後部にある


Q7の冷蔵庫と電子レンジはギャレーコンソールの反対側の専用収納棚に収納されているため、すっきりとしたインテリアとなっている。冷蔵庫は90リッターの大型。

S3のギャレーコンソールはバンコンにもかかわらず、Q7に勝るとも劣らない豪華なものが装備されている。シンクは十分な大きさと深さを持ち、コンロは2口の埋め込み型。本格的な料理も楽しめる。電子レンジと冷蔵庫も標準装備となり、冷蔵庫はQ7と同じ冷凍庫つき90リッターの大型のものとなる。また冷蔵庫はベッドを展開したときも扉が開けられるようになっているのはもちろん、車外からでもアクセスできるよう、エントランスの右側に取り付けられている。S3の給排水タンクはギャレーコンソールの中ではなく、車両後部左側に設置されているが、これにより、車外からタンクの出し入れが可能となっている。

マルチユースルーム
Q7にはキャブコンの余裕を生かして、マルチユースルームを持ち、中にはカセットトイレが標準装備されている。マルチユースルームはサイドテーブルも設けられており、狭苦しいという感じは全く無い。ルーム内には洗面台も設置されている。マルチユースルームはQ7だけの設備で、S3にはない。オプションで電気温水ボイラー(5リッター)が選択できる。
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   Q7のマルチユースルーム(白いドア)             トイレはカセットタイプが標準装備される

収納
Q7のメイン収納は後部ラウンドソファの下が収納庫となっており、大量の荷物を収納することができる。収納庫へはソファの上部をはずすことにより車内からアクセスできる他、リアのハッチを開けることができ、車外からもアクセスが可能である。その他、大型のオーバーヘッド収納庫が左右両側に設置されている。
 S3のメイン収納庫はハイマウントベッドの下の広大なスペースで、ベッドボードを取り外すと自転車など背の高いものも収納可能。オーバーヘッド収納はQ7と同様、左右両側に設置されている。
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 Q7のオーバーヘッド収納庫

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  S3のオーバーヘッド収納庫

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 S3の後部ベッド下収納庫 右側の収納庫内にはサブバッテリーなどが収納されている

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    Q7のワードローブ                     Q7のエントランス上部の収納庫

Q7では、このほか、ワードローブが用意される。これはギャレーの反対側に電子レンジや冷蔵庫収納と一体になっているもので、ジャケットなどを収納できる。クルマ旅といっても、ジャケットやスラックスなども多少は持って行きたいものであるが、このようなシワになっては困る衣服などの収納となると、やはりこのクラスのキャブコンでなければ難しい。また、冬場ではジャンパーなどかさばるものは収納しておきたいものである。このワードローブはこのような要求に応えてくれるもので、室内の整頓に役立つ。

その他の設備
Q7はキャブコンの余裕を生かして、家庭用エアコンがオプション設定される。最近では家庭用エアコンを搭載することを前提にして設計されたキャンピングカーが多数発売されているが、ダーウダーウイン Darwin デルタリンクィンQ7も家庭用エアコンがインテリアに自然に溶け込んでいる。室外機は車両後部左側に積載されているが、見た目には全く分からない仕上げとなっている。Q7はサブバッテリーを標準で2個積載しており、これらのサブバッテリーだけで、エアコンを約3時間運転できる。また、Q7にはホンダ16i発電機がオプション設定されており、これを使用すると更に長時間運転できる。従来は家庭用エアコンを搭載しているキャンピングカーもあったが、外部100ボルト電源が取れる環境での使用が前提であった。昨今はサブバッテリーの性能も向上したためサブバッテリーで動かすことも可能となっている。

まとめ
Q7、S3とも書くカテゴリーにおいて最新モデルだけあって、トップクラスの完成度といえる。Q7では長期旅を優雅に過すための、ほぼ全てのものが揃っているといえるし、S3はバンコンの範囲でほぼ文句のない作りとなっている。キャンピングカーは今や寝られれば良いという車中泊レベルと、家にいるのと同等以上に優雅な空間を求めるレベルの2極化が進んでいると言われるが、ダーウィンの2モデルは質を求める年配ユーザーにも十分満足できる一台であろう。


装備一覧

車名 Q7 S3 備考
ベース車 ハイエースSL
シェル架装 -
ルーフ架装 - -
ポップアップルーフ - -
窓張出し -
FFヒーター
サイドオーニング Q7は3メーター
サブバッテリー 2個標準
走行充電システム
外部100Vバッテリーチャージャー
サブバッテリー過放電防止装置 - -
バッテリー増設 - -
インバーター 1500W
外部AC入力
ルーフベンチレーター
ガスコンロ 2口コンロ
シンク
レンジフード -
冷蔵庫 90リッター
給水タンク 19リッター
排水タンク 19リッター
電子レンジ
ハイマウントベッド -
二段ベッド - -
ルーフベッド - -
バンクベッド
オーバーヘッド収納庫
クローゼット -
多用途ルーム -
シューズボックス - -
シャワー設備 -
トイレ - Q7はカセットトイレ
カーテン -
ソーラーシステム 80Wx2
サンルーフ - -
追加エアコン -
温水装置 - Q7は5リッター電気温水ボイラー
発電機 - Q7はホンダEU9iかEU16i
断熱加工
アクリル2重窓
床暖房 - -
リアラダー -
バックアイカメラ
価格(税込:円) \7,980,000 \5,180,000 2WDガソリン


                                           2010年7月現在


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