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シチュエーション別キャンピングカー選び 第2回
ファミリーに向けたベストセレクション〜ライトキャブコン(ボンゴ・バネット編)

シチュエーション別キャンピングカー選び、第2回はファミリーに向けた、いわゆるライトキャブコンをピックアップする。ベース車はマツダボンゴ、日産バネット、トヨタタウンエース/ライトエースが上げられるが、今回はマツダボンゴトラック、日産バネットトラックを使ったモデルを取り上げる。日産バネットトラックはボンゴトラックのOEMなので、外見はほぼ同じである。

ファミリーでの使用を考えるので、4名程度が前向き乗車できて、ゆったり就寝できることが条件とした。一般的なレイアウトとしては、2列目シートが自在シートになっている4名対座ダイネットで、後部に2段ベッド、あるいはバンクベッドを持ち、必要に応じてダイネットを展開してベッドとするものが考えられる。

それでは、これらの条件に当てはまるモデルをピックアップしてみよう。

・エートゥゼット アミティ
・エートゥゼット アルファSSS
・カトーモーター ボーノ
・カトーモーター ボノボーヤ
・キャンピングカーフジワラ マーモットW
・キャンピングワークス オルビスルナ
・東和モータース販売 カービィ
・ナッツRV マッシュ
・バンテック アトム307R
・マックレー グリーク480
・ロータスRV販売 マンボウファミーユ

さすが、人気のライトウエイトキャブコンの中心的モデルだけあって、各社充実したモデル展開になっている。それぞれ、以下に詳細を見ていこう。

エートゥゼット アミティ
4名が対座できるダイネット、2名が就寝できるリア2段ベッド、2名が就寝できるバンクベッドという標準的なレイアウトを持つ。ダイネットを展開すると更に2名が就寝可能で、合計6名が就寝できる。全てのベッドは1800mm以上の長さがあり、大人が就寝することができる。後部2段ベッドは1840x870mm、バンクベッドは1800x1420mm、またフロアベッドは1900x1280mm。2列目シートは前向きにならないので、前向き乗車可能なのは4名。4名ならダイネットを展開しなくても、常設ベッドで就寝できる。4名のファミリー向けライトキャブコンとして過不足の無い装備といえる。




エートゥゼット アルファSSS
アルファSSSの特徴は、高さを抑えたバンクによるスマートなスタイリングと、低い重心による走行性能の向上である。バンクベッドは存在するが、1800x700x450(H)mmで小さい子供用の設定。ダイネットは4名対座で、2列目シートが自在シートになっており、前向きにもセット可能。これにより移動時、6名が前向き着座できる。ベッドは、このクラスには珍しい、後部ハイマウントベッドを装備。延長すると1880x1220mmと家庭用セミダブルベッド程度の大きさになり、大人2名が就寝可能。ダイネットを展開するフロアベッドでも2名就寝可能なので、計大人4名、子供2名が就寝できる。更にハイマウントベッド下は、1670x700x800(H)mmの大きな収納庫なので、6名分の荷物も楽に積み込むことができる。








カトーモーター ボーノ
クラシカルで特徴的なエクステリアデザインを持つモデル。内装は同社お得意の無垢の木材を使った高級感あふれるもので、落ち着いた雰囲気を持つ。レイアウトはボーノA〜Dの4種類あるが、ファミリーにお勧めなのはC(写真左)かD(写真右)。両方とも4名対座ダイネットと後部2段ベッドを持つが、Dは更にプライベートルームを持つ。ただし、その分、ベッドとダイネットは狭くなる。バンクベッドは大人も就寝可能なゆったりしたもの。ダイネットを展開するフロアベッドと合わせて5名が就寝できる。前向き乗車は4名。







カトーモーター ボノボーヤ
ボーノと同様、丸みを帯びたユニークなデザインを持つが、ボーノに比べコンパクトな車体になっている。全長が4300mmと短く、スーパーの駐車場など日常での使い勝手も良い。全4タイプあるが、ファミリーに適するのはボノボーヤB。4名前向き乗車、後部2段ベッドとダイネットを展開するフロアベッドで4名就寝可能である。ただ、ダイネットは2名分のシートと簡易的なシートになる。(写真)







キャンピングカーフジワラ マーモットW
標準的なレイアウトで、4名対座のダイネット、後部2段ベッド(1800x670mm)、大人2名が就寝できるバンクベッド(1800x1400mm)を持つ。ダイネットを展開すれば、大人2名が就寝できるフロアベッド(1900x1300mm)となり、全部で大人6名が就寝可能。2列目シートは自在シートになっており、前向きにセットも可能で、6名全員が前向き乗車できる。大人6名が前向き乗車でき、就寝できる数少ないモデルである。




キャンピングワークス オルビスルナ
このモデルの特徴はオール電化。2.8Kwインバーター発電機を標準装備し、カセットガスコンロ以外は電気で動かす。発電機は室内からスタート/ストップできる。家庭用エアコンも標準装備で、快適性も高い。レイアウトは4名対座のダイネット、子供用後部2段ベッド(上1770(580)x790mm/下1760x770(565)mm)、大人2人がゆったり就寝できるバンクベッド(2030x1770mm)で、計大人3名、子供2名が就寝できる。3列目シートに子供2名が前向きに着座できるので、計大人2名と子供2名が前向き着座できる。特筆は防水されたプライベートルームを持つこと。4910mmの全長を生かして、充実したレイアウトを持つ。




東和モータース販売 カービィ
R2BとDCという2種類のレイアウトを選択できる。R2Bは4名対座ダイネットと、リア2段ベッド(1830x750mm)を持つ。またバンクベッド(1800x1490mm)で子供2人が就寝可能。更にダイネットと展開すると大人1名が就寝可能(1800x900mm)で、計大人3名、子供2名が就寝できる。加えて、プライベートルームも装備。プライベートルームのため、リア2段ベッドは変形になるが、充実した装備を得られる。







DCはリアエントランスで、広々としたダイネットが特徴。4名対座に加え、サイドにロングソファがあるので、大勢でテーブルを囲める。就寝はダイネットを展開したフロアベッド(1800x1830mm)で大人3名、バンクベッド(1800x1490mm)に子供2名が可能。こちらもプライベートルームを持つ。









ナッツRV マッシュ
4タイプのレイアウトを持つが、そのうちType-W、Type-REとType-Aがファミリーに対応する。Type-Wは対座ダイネットとリア2段ベッド、それにプライベートルームを持つ。2列目シートは固定なので前向き着座はできないが、3列目シートと運転席、助手席で計4名が前向き着座可能。ベッドは後部2段ベッド、バンクベッド(1800x1570mm)と、ダイネットを展開するフロアベッド(1800x900mm)で計大人4名、子供1名が就寝可能。更に防水仕様のプライベートルームも装備している。







Type-REはリアエントランスを採用して広いダイネットを実現。4名対座に加え、サイドにロングソファを設置。サイドソファは簡易ベッドとしても使える。ダイネットを展開すれば大人3名が就寝可能(1880x1825mm)。バンクベッド(1800x1550mm)と合わせて5名が就寝できる。他のタイプに比べ、多少大きめの、防水仕様のプライベートルームも装備。







Type-AはType-Wからプライベートルームを除いたレイアウト。このため、ダイネットには2列目に自在シートが導入でき、6名が前向き乗車できる。後部2段ベッド(1835x1000mm(最大幅))も広々。バンクベッドに2名、ダイネットを展開するフロアベッド(1920x900mm)に1名で、計大人5名が就寝できる。









バンテック アトム307R
このモデルの特徴はボデイをコンパクトにしたこと。全長4570mmのコンパクトボディは取り回しが良く、スーパーの駐車場などでも運転が楽。リアエントランスのみのレイアウトとし、広いダイネットに加え、スライドアウトするプライベートルームを備え、最大限にスペース効率を高めている。ダイネットは対座シートにサイドシートが組み合わされ、大きなテーブルを囲むカタチになる。ギャレーもコンパクトな上、足元が深くえぐられているため、就寝時もじゃまにならない。バンクベッドは大人1名が就寝可能。計4名が就寝できる。





マックレー グリーク480
4名対座ダイネットと後部2段ベッド、及びバンクベッドを持つ標準的なレイアウトだが、バンクは張り出しを抑えた形状も選べる。この場合、バンクベッドは子供用の設定。通常のバンク形状のモデルでは、1800x1400mmのバンクベッドで大人2名が就寝可能。プライベートルームも装備されている。ユニークなのは、プライベートルーム使用時に、3列目シートをスライドして前に移動し、空いた空間にプライベートルームを拡張できること。限られたスペースを極限まで有効利用している。グリークの特徴は、発電機とウインドウエアコンを標準装備し、オール電化を謳っている。快適性も考慮したモデルである。






ロータスRV販売 マンボウファミーユ
5名対座ダイネットとリア2段ベッド、それにバンクベッド(1960x1600mm)を持つ標準的なレイアウト。リア2段ベッドは子供用の設定。従って、バンクベッドに2名、ダイネットを展開したフロアベッド(1880x900mm)に1名、リア2段ベッド(1660x950mm)に子供2名が就寝できる。3列目シートと運転席、助手席で計4名が前向き着座可能。大人2名と子供2名のファミリーに必要十分な装備となっている。










以上、ボンゴ、バネットベースのライトウエイトキャブコンを特集した。どれもベース車が同じで、同じような形に見えるが、それぞれに個性を持っている。
まず大人6名が前向き乗車できるのは、アルファSSSとマーモットW、マッシュType-Aの3モデル。すなわち、この3モデルは2列目シートが自在シートになっており、前向き乗車ができる。このうち大人6名が就寝できるのはマーモットWだけである。アルファSSSはバンクベッドが子供用だが、後部ハイマウントベッドとフロアベッドにそれぞれ大人2名とバンクベッドに子供2名が就寝できる。ハイマウントベッド下の大収納庫は人数が多いファミリーには魅力だ。マッシュType-Aはスペックは大人5名が就寝可能となっているが、フロアベッドはアルファSSSやマーモットWのように通路までベッドスペースにならないので、フロアベッドは1名のみ就寝可能である。
4名が前向き乗車なら、全てのモデルで可能。3列目シートに2名が前向きに座れば、2列目シートは固定でも良いため、ダイネットのスペースは多少節約できる。このためプライベートルームの設置も可能になる。このタイプが、オルビスルナ、カービィR2B、マッシュType-W、そしてグリーク480である。
リアエントランスはダイネットを広く取れる。大人数のファミリーやダイネットでゆっくり過ごすことを重視するなら、リアエントランスという選択もある。カービィDCとマッシュType-RE、そしてアトム307Rがリアエントランスである。カービィDCとマッシュType-REはプライベートルームを持つが、アトム307Rは持たない。その代わり、コンパクトなボディで取り回しに優れる。
対面ダイネットと後部2段ベッドの組み合わせのみでよければ、アミティ、ボーノ、マンボウファミーユがある。ボーノはエクステリア、インテリアとも凝ったものになっているが、他の2モデルはシンプルで、価格的に有利。
最後にエアコンまで装備されている豪華モデルはオルビスルナとグリーク480である。夏に出かける機会が多い場合は、エアコン搭載車は重宝する。

(2013年11月17日)


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