キャンピングカーの情報サイト


Home > NV200バネットベースのバンコン

シチュエーション別キャンピングカー選び 第7回
NV200バネットベースのバンコン(その1)



日産NV200バネットは、広い室内を持つ商用車でありながら、ボンネットを持ち、ミニバンや普通の乗用車感覚で運転できるのが魅力。そのため、買い物や子供の送り迎えなど、街中でも普通の自家用車として使いたいユーザーに人気である。
特にバンコンの場合、外見は通常のクルマと変わらないため、問題なく街に溶け込むことができる。
しかし、車内に入ると、スクエアなボディ形状のおかげで、外観からは想像できない広さを誇る。
このようなアドバンテージを生かし、キャンピングカー、あるいは車中泊車として、様々なモデルが発売されている。
なお、NV200にはバンとワゴンがラインアップされており、バンを使用したモデルは4ナンバー、ワゴンを使用したモデルは5ナンバー登録となる。(キャンピング仕様車は8ナンバー)
今回は、このNV200をベース車にしたキャブコンを集めてみる。

NV200ベースのバンコンは、キャンピングカーファンのデータベースに登録しているものだけでも、11社18モデル存在する。
そのため、車中泊を想定した比較的シンプル装備のモデルと、8ナンバーのキャンピング車と比較的装備重視のモデルに分類した。
今回は、車中泊を想定したシンプル装備のモデルを紹介する。
ピックアップしたモデルは、以下。

車中泊を想定した比較的シンプル装備のモデル
・ケビンV200 M.Y.Sミスティック
・ファミリーワゴンSS EURO アネックス
・リコルソ-SS アネックス
・VR200バンルーム クルーズカンパニー
・エコロNV200 トイファクトリー
・NV200バネット・デリカ D3 RB フジカーズジャパン
・ハーフ NV200 マリナRV
・コンパクトバカンチェス リンエイプロダクト


・ケビンV200 M.Y.Sミスティック
バン、ワゴン、どちらも選択できる。
2列目シートはFASPシートで計5名が前向き着座でドライブできるので、ミニバンと同じような使い勝手ができる。
後部はL字型ベンチシートで、2列目シートを後ろ向きにしてダイネットを形成する。
シートをフラットにすると、大人2名が就寝できるフロアシートが形成されるが、上段ベッドボードを渡すと、子供用ベッドが出来上がる。
ファミリーでも使用できるモデルである。
80Ahのサブバッテリーが標準装備される。




・ファミリーワゴンSS EURO アネックス
NV200ワゴンを使用。
欧州のメーカーからシートなどのパーツを採用している。2列目シートにALTAIRシートを採用しているが、これは、高い質感、乗り心地、ホールド性を誇る。また、2名掛けのため、乗車人数は4名になるが、ゆったり着座できる。
そして、最大の特徴がドイツメーカーのTurnTechという運転席、助手席用シートを採用していることだが、このシートは回転して後ろ向きにすることができる。
これにより、2列目シートと対座ダイネットを形成することができ、スペース効率が格段に向上する。
2列目シートと最後部のシートをフラットにすると、大人2名が就寝できる。
電装系では、サブバッテリーが標準装備される。



・リコルソ-SS アネックス
同社のファミリーワゴンSS EUROがワゴンベースなのに対し、リコルソ-SSは、バンベースである。
レイアウトは、2列目に横置きベンチシート、3列目に前向きシートを備えたL字型のシートアレンジで、テーブルをセットするとダイネットになる。2列目と3列目シートをフラットにすると大人2名が就寝できる。
4名乗車だが、走行時は、横向きに着座するため、ロングドライブが多いなら、前向き着座できるファミリーワゴンのほうが適しているだろう。
リコルソはカップル向きに最適化された1台である。
なお、ポップアップルーフも選択できる。



・VR200バンルーム クルーズカンパニー
軽キャンピングカーでおなじみの同社が製作したNV200ベースのモデル。
2列目に3名掛けの自在シートを採用、前向きにして5名が前向き着座でドライブできる。
また、後ろ向きにすると、最後部の二の字型ベンチシートとの間で、コの字型ダイネットを形成。
軽キャンピングカーと同じく、木目を生かした家具は高級感を持つ。
このモデルの特徴は、引き出し式シンクを持つこと。
シャワーフォーセットは社外でも使えるよう、ベンチシートの最後部に取り付けられている。
ちょっとした手洗いや、ペットの足を洗うなど、いろいろ便利に使える。




・エコロNV200 トイファクトリー
NV200ワゴンをベース車にしたモデル。
質感を重視した、落ち着いた空間を持つのが特徴。
2列目シートが自在シートで、前向きに着座して5名がドライブできる。
後ろ向きにすると、最後部の前向きシートとで対座ダイネットをアレンジできる。
シートをフラットにすると、2名が就寝可能。
また、上部ベッドボードをセットすると、子供2名が就寝可能。
カップル向けとしても、ファミリー向けとしても使える。




・NV200バネット・デリカ D3 RB フジカーズジャパン
同社のFOCS RB車中泊シリーズは、ミニバンにフラットなベッドを装備した感覚で、キャンピングライフをより身近に、をコンセプトにしたシリーズ。
シリーズにはアルファード、ベルファイアをベースにしたモデルもあるが、こちらは三菱デリカD:3を使用したワゴンモデル。
デリカD:3はNV200のOEMモデルで、フロントグリルなどが多少異なっているが、基本的には同じクルマであり、NV200でもオーダーできる。
2列目に自在シートを持つ一般的なレイアウトで、後部のベッドボードと合わせてフラットなベッドを実現。
ワゴンの乗り心地、使用勝手と、キャンピングカーの寝心地を実現している。




・ハーフ NV200 マリナRV
ハーフにはトヨタライトエースを使用するモデルもあるが、こちらはNV200ワゴンを使用し、必要最小限の装備としたモデル。
2列目シートはNV200オリジナルのものをそのまま使用し、後部にベッドボードを渡すことによりベッドをセットできる。
ベッドボードを収納すると、大きな荷室が出現する。
広い車内を生かして、お手軽に車中泊ができるモデルである。





・コンパクトバカンチェス リンエイプロダクト
充実したバンコンラインアップを誇る同社が製作したNV200バンベースのモデル。
ハイエースベースのラインアップ名「バカンチェス」に対し、NV200とライトエース、ボンゴで「コンパクトバカンチェス」シリーズを展開する。
レイアウト別に、サンティ、リッツ、トランポなど名称がある。
いずれも2列目に自在シートを持ち、前向きにして5名がドライブできる。
後方のレイアウトが異なるが、サンティは収納ラック、リッツはベッドボードによる上段ベッド、トランポは広い積載スペースを持つ。




まとめ
NV200は、最も乗用車に近い商用車の一つと言える。
キャンピングカーオーナーの懸案の一つが、キャンピングカーらしく見えてしまうこと、というのも事実で、例えば子供のお迎えに行くのに、商用車では恥ずかしい、という意見も多い。
かと言って、乗用車では車内の自由度は小さく、キャンピングカーとしては使い難い。
NV200はそこを埋めるには最適である。
しかも、ワゴンモデルも存在するので、ミニバンを購入する代わりに、車中泊もできるNV200を購入するといった選択は今後増えるだろう。また、NV200により、キャンピングカーのハードルが下がることも期待できる。




ホーム新着情報データベース関連書籍|基礎知識|用語集
 道の駅イベントスケジュールユーザーレポートお問い合わせサイトマップ







Copy Right キャンピングカーファン Since 2009