キャンピングカーの情報サイト


Home > エートゥーゼット アズサ

エートゥーゼット アズサ

ハイエース ワイドワゴン 4,840(全長)x1,950(全幅)x2,380(全高)
エンジン 直4DOHC 2,700ccガソリン


















                    アズサの室内

キャブコン、バンコンタイプのキャンピングカーを中心に幅広いラインアップをそろえるエートゥーゼットのハイエースバンコンキャンピングカーといえばアメリアとこのアズサである。スーパーロングを使用するアメリアに対し、アズサはワイドワゴンボディーを使用しており、全長5mを切ることによる取り回しのよさが特長である。更にルーフ架装することにとり、ゆとりある室内高を確保している。このルーフはバンクベッド用ではなく、純粋に室内高のために装備されているため、デザイン的にはフロントガラスの延長線でルーフスタイルがデザインされており、一見するとキャンピングカーとは思えない自然でスマートな外観となっている。

しかし一旦車内に入ると、明るい色調で木目を生かした木材をふんだんに使用し、豪華ながら落ち着いた空間を作り出
      アズサの外観(エートゥーゼットのHPより)

している。天井高が高いことで、全体的に開放感があり、バンコン系キャンピングカー特有の窮屈感は少ない。

後方の二段ベッドは車幅方向に寝るレイアウトであるが、ボディー右側後方の窓の部分にエクステンションボックスを装備することにより、十分な就寝スペースとなっている。大人2名、子供2名が普通に生活できる想定で、無駄のないレイアウトであるが、カップルでゆったり使用するのにも適したパッケージングといえる。

レイアウト
運転席の後に2人がけFASPシートがあり、走行時は前向きに2名が着座できる。目的地到着後は、この2列目シートを後ろ向き着座にすると、対面するダイネットが出現する。車両後部は二段ベッドとなっているが、取り外しもでき、この場合は大きな荷室として使える。上部のみベッドとして、下部は荷室として使うことも可能で、使用人数により柔軟にレイアウトが変更できる。ギャレーは進行方向左側で、ダイネットの隣にあり、ダイネットからのアクセス性は良い。 

          アズサのレイアウト

ダイネット
2列目FASPシートに2名、3列目固定シートに2名が普通に着座できる大きさのダイネットである。大き目のテーブルが装備されているので、食器など余裕を持って置けるだろう。ダイネット自体は特別広いわけではないが、何か広々として圧迫感がないのは、やはり天井高が高いからであろう。天井が高いということは、立って普通に歩けるということばかりではなく、このような視覚的効果もあり、長時間車内で暮らすことになるキャンピングカーにとって、極めて重要な要素である。ダイネット上部には省エネライトとして最近注目されているLEDライトも装備されている。









   天井高が高いため圧迫感は少ない               ダイネット上部のLEDライト


ベッド
2列目と3列目のシートは横方向にもスライドするようになっており、これを通路側(ギャレー側)にスライドさせ、フルフラットにし、空いた隙間に背もたれのクッションを埋め込むと1,900mm x 1,200 mmのベッドが出現する。これは家庭用のセミダブルベッドの大きさにに相当し、大人2名が就寝可能。

車両後部の二段ベッドは、上段がエクステンションボックスのおかげで1,850mm x 950mm、下段が1,700mm x 800mmの大きさである。上段のサイズであれば大人でも十分ゆったり就寝することができる。下段でも少々身長方向はきついが、大人
ダイネットをベッド展開したメインベッド(エートゥーゼットのHPより)










         後部の二段ベッド                  エクステンションボックス

が就寝することも可能である。家族4人であれば、メインベッドに大人1人、子供1人、二段ベッドの上段に大人1人、下段に子供1人といったところかもしれない。カップルならメインベッドに1人、上段に1人とすると、就寝時間が異なっても問題ない。 あるいは二段ベッドの上段と下段で就寝するなら、就寝前にダイネットをベッド展開する必要はない。

上段ベッドには枕元照明とマガジンラッが用意されるとともに、マガジンラックが頭側、足側両方に装備されている。これも就寝前に読んだ本を置いたりでき、ちょっとしたことだがうれしい装備だ。スペースが限られるキャンピングカーでは、小物の収納スペースが不足すると、すぐに煩雑になってしまうが、手近に収納場所があると車内がすっきりして気持ちが良い。なお、下段ベッドにも枕元照明が用意される。



















       上段ベッド頭側           上段ベッド足側(エクステンションボックスで広くなっている)

後部二段ベッドは床板を取り外すと、広大な荷室として使用できる。ただし、、取り外した床板を収納するスペースは特に用意されていないため、二段ベッドは常設ベッドとするか、荷室とするかを出発前に決めておくと良いだろう。上段のみベッドにして下段を荷室にする場合でも、全面が開口しているわけではないので、収納した荷物が丸見えになってしまうということはない。

       二段ベッド下段足側

ギャレー
ギャレーはエントランスの開口部に少し出っ張らせ、その分広いギャレースペースを確保している。確かに車内に入ってドアを閉めてしまえば、開口部はデッドスペースになり、スペース効率が悪い。アズサはこのスペースをうまく生かして作られている。ギャレーはギャレーユニットとその上部の収納が一体に見えるようにデザインされており、システムキッチン風で高級感がある。




















          高級感あるギャレー              シンクと冷蔵庫(シンクは蓋ができる)

ギャレーユニットは右側にシンク、左側に上蓋式の13リッター冷蔵庫が置かれている。他車では40リッター冷蔵庫が多い中、13リッターは多少小ぶりではあるが、食材を保存しておく必要がなく、飲み物を収納しておくだけなら必要十分な大きさであろう。冷蔵庫の上蓋上面はシンク面と面一になっており、広い調理台として使える。なお、シンクには蓋がついており、この蓋をはめ込むと調理台として使えるため、シンクを使用しない場合は冷蔵庫の上部面とあわせて広い調理台が確保できる。なお、ギャレーの照明は天井のメインライトに頼ることになるが、ギャレーに立つと光が体で遮られてしまう。ギャレー上部に専用照明が欲しいところである。なお、ガスコンロ(カセットコンロ)は標準装備されているが、電子レンジの設定はない。

シンクの下は各10リッターの給排水タンクの収納庫となっている。エントランスに出っ張った部分に収納されているため、外で靴を履いたまま取り出したり収納したりすることができる。実はこれはキャンピングカーにとって大変便利なことで、10リッターとはいえ満タンのタンクを車内から引っ張り出し、また持ち込んでセットする度に車内と車外を出入りするのは大変な作業となる。これを靴を履いたままできるのは、極めて楽なことなのである。










   車外からアクセスできるシンク下収納        各10リッターの給排水タンクが収納されている

収納
ハイルーフにしていることを生かし、天井側面にはオーバーヘッドコンソールが装備される。まず、車両右側、ダイネットの上部には3連の大型オーバーヘッドコンソールが付く。左右の収納庫の蓋は跳ね上げ式、中央の収納庫の蓋はスライド式になっており、デザイン的なアクセントにもなっている。奥行きもあり、収納力は大きい。









    ダイネット上部のオーバーヘッド収納庫              十分な収納力がある

先にも書いたがギャレー上部にも収納が確保されている。上部右側にはガード付きの棚が用意されているが、デザイン的にも良いアクセントになっている。









                  ギャレー上部の収納庫。棚がアクセントになっている

また、ルーフ前面の空間を利用して、ここもドア付きの収納庫となっている。更に、エクステンションボックスの張り出しが3列目シートの横まであるため、これを利用してダイネットのちょっとした棚が作られている。マガジンラックなどとしての使い方ができると思われるが、デザイン的にも高級感が出るとともに、実用面からも大変有用である。









     運転席上部の扉付き収納庫              ダイネット3列目シート横のマガジンラック

大きなものを収納する場合は、二段ベッドの下段ベッド下となる。スペースの左右には収納ボックスが用意され、蓋が付いている。左側は一部電装系が収納されており、一般収納庫としては限られているが、右側は多少のスペースが確保されている。リアハッチを開けると、小さな蓋がついており、ここからも出し入れすることができる。









    後部二段ベッド下の収納スペース右側          蓋を開けると小物の収納庫がある










   後部二段ベッド下の収納スペース左側          こちらは電装系の一部が収納されている










               右側収納ボックスはハッチを開けてもアクセスできる

なお、トイレはオプション設定されているが、使用する場合は二段ベッドを取り外したスペースで使用することになろう。しかし、オープンスペースとなるため、一人で使用する場合以外は事実上使用は難しい。トイレやマルチルームなどもう一ランク上の広さを求める場合は、ハイエーススーパーロングベースのアメリアを選択することになる。

エントランス左側にはシューズボックスが用意されており、4人分程度の靴を収納することができる。シューズボックスの上面は平らになっているので、腰掛けることもできる。アズサの場合、エントランスは右側にギャレーの張り出し、左側にシューズボックスがあるので、乗り降りに使用できる幅は半分くらいになってしまうが、実用では全く問題ない。逆にハイエースオリジナルのエントランスの幅は大きすぎて無駄になる傾向があるので、アズサの考え方はスペース効率の面で的を射たものであろう。









      エントランス左側のシューズボックス              4名分の靴を収納可能

アズサはハイエースワイドワゴンをベース車に選択することにより取り回しを重視し、極めてノーマルな外観を保ちデザイン的に自然な形状としつつ、ハイルーフによりキャンピングカーとして快適な空間を作り出すことに成功している。通勤や買い物など日常の足として使用しながら、キャンピングカーとして使用する場合は、十分寛げる空間を実現したいという、一見矛盾する要求に見事に応えていると言ってよいだろう。最近はキャンピングカーをファーストカーとして日常にも使用する使い方が増えており、キャンピングカー然とした外観を好まないユーザー層も増えつつある。アズサはこのようなユーザー層に最適なキャンピングカーである。









       エントランスは十分な広さ                  アズサの後部外観


問い合わせ

エートゥーゼット
〒344-0042 埼玉県春日部市増戸862-3
TEL 048-760-5668




装備一覧

ベース車 ワイドワゴンGL
ルーフ架装
窓張出し
FFヒーター
サイドオーニング 3m
サブバッテリー
走行充電システム
サブバッテリー過放電防止装置
バッテリー増設
インバーター
ルーフベンチレーター
テレビアンテナ ダイバーシティ
ガスコンロ
シンク
レンジフード ×
冷蔵庫 13リッター
給水タンク 10リッター
排水タンク 10リッター
電子レンジ ×
常設ベッド ×
二段ベッド
上部収納庫
クローゼット ×
多用途ルーム ×
シューズボックス
シャワールーム ×
シャワーヘッド
トイレ
カーテン
ソーラーパネル ×
サンルーフ ×
追加エアコン ×
ボイラー ×
発電機 ×
外部AC入力
断熱加工
価格(税込:円) \4,494,000 ガソリン 2WD GL
4WDの設定もあり
2009年7月現在



ホーム新着情報データベース関連書籍|基礎知識|用語集
 道の駅イベントスケジュールユーザーレポートお問い合わせサイトマップ





 



Copy Right キャンピングカーファン Since 2009