キャンピングカーの情報サイト


Home > セキソーボディ アペックスtype3

セキソーボディ アペックスtype3

ハイエース ロングワゴン 4,840(全長)x1,880(全幅)x2,380(全高)
エンジン 直4DOHC 2,700ccガソリン


















                    アペックス type3の室内

セキソーボディの人気ナンバーワンバンコンキャンピングカー、アペックスがモデルチェンジした。2009年モデルはtype3という名前が与えられている。ベース車は変わらず、ハイエース200系ワイドワゴンを使用し、独自のルーフ架装を施すことにより天井高を稼いでいる。

ワイドワゴンハイエースベースのキャンピングカーはスーパーロングベースに比べるとモデル数は極めて少ないが、スーパーロングよりも短い全長による取り回しのよさと、標準ボディーハイエースより広い室内幅で、根強い人気がある。ただ、ワイドワゴンではミドルルーフしか選べないため、オリジナルでは天井高を十分に取れない。このためバンクベッドタイプのFRPルーフを架装するケースが多いが、こうするとどうしても大型のルーフ架装となってしまい、キャンピングカー然としたスタイルになってしまうため、日常でも使用するユーザーが敬遠するケースがあった。










        アペックス type3の外観                      ハイルーフ

セキソーボディーのアペックスでは架装ルーフを施してはいるもののバンクベッドタイプではなく、スタイリッシュなハイルーフとしている。にもかかわらず、バンクベッド的にベッドが設置できるようになっている。この秘密は中二階方式をとるプルダウンベッドにある。ハイルーフ前部にあるプルダウンベッドを引き出すと、ベッド床面が収納している高さよりも低い位置までプルダウンされ、ベッドが設置される。従って、このプルダウンベッドに横になっても天井までの高さが十分確保され、圧迫感を感じることが無い。これにより、クルマ全体のデザインも実にスタイリッシュになり、一見キャンピングカーに見えないので日常の町乗りも気軽にこなせる。アペックスの魅力は、まさにこの点であろう。

2008年モデルから変更された点は、主に内装色がダークブラウンを基調とした落ち着いたトーンになった点と、マルチユースルーム(個室)が追加された点である。内装色の変更により、ぐっと高級感が増し、個室によるプライバシーの確保もできるようになった。どちらかというと、夫婦2人旅を意識したインテリアへとシフトした感じがする。アペックスの特長である中二階のプルダウンベッドはもちろん健在だ。


レイアウト
運転席すぐ後に、車幅方向いっぱいにとった進行方向対向着座のダイネットを配置、後方左側にギャレーを置き、その向い側にマルチユースルームを置いている。2列目シートはFASPシートを採用しており、移動中は進行方向着座にすることにより、移動中の着座姿勢を通常のクルマと同じにし、快適なドライブができるようになっている。かつ、ダイネット展開時は2列目シートを後ろ向き着座にし、大きなダイネットスペースが得られるようになっている。

ダイネットとキッチン/トイレスペースを完全に分割したことにより、広々としたダイネットが実現しており、機能的にもすっきりと分けられているため、動線的にも有利なレイアウトといえる。なお、運転席からダイネットへの移動は、2列目シートを乗り超える必要があり、一旦外に出てからダイネットに入る想定となる。


ダイネット
2列目シートを後ろ向き着座にすることにより、対向着座できる広いダイネットスペースが生まれる。2列目シートに大人3名、3列目シートに大人3名が着座できるので、大人6名がゆったりと座ることができる。2008年モデルは5人掛けだったので、2009年モデルは更に広くなったわけだ。ただし、3列目シートの真中は通路上に設置されることになるので、後部キッチンスペースに行くときは、この真中のシートを取り外さなければならない。簡単に取り外しはできるが、6名が着座しているときは、ちょっと取り外しは面倒なので、乗り越えていくことになるだ
              ダイネット

ろう。しかし、やはりワイドワゴンベースのハイエースベースキャンピングカーで6名がゆったり着座できるこの広ダイネットはその制約を考えても魅力的だ。


ベッド

ダイネットを展開すると、大人3名が就寝できるメインベッドスペースとなる。またアペックス特有のプルダウンベッドは大人2人が就寝可能で、従って上下ベッドに大人5名が就寝できる。

下のメインベッドは、FASPシートをフルフラットにし、、3列目シートもフラットにして、その他のスペースにクッションをはめ込む作業で、1820×1500mmのベッドができあがる。このサイズはほぼ家庭用のダブルベッドの大きさなので、大人2人がゆったり就寝できる広さだ。

     
     ダイネットを展開したメインベッド(セキソーボディのHPから)


プルダウンベッドは1850x1150mmで中二階に設置されるが、設置作業は女性でも簡単にできる。ロックをはずし手前にスライドすると、ダンパーでプルダウンする。あとは、ベッド床面を引き伸ばすだけで、就寝前に力仕事を行う必要は全くない。寝具もベッドの収納部分に置いておけば、すぐに就寝可能だ。逆にベッドを収納するときも、ダンパーでサポートされるので、大きなベッドにもかかわらず、収納するたもの力は最小限で済む。朝から力仕事をする必要はないのだ。一点、プルダウンベッドで知っておく必要がるのは、プルダウンベッドを設置したら、その底面が窓の中ほど程度の高さまで降りてくることである。このためプルダウンベッドを使用しながら下のダイネットをダイネットとして使用するのは、高さ的にちょっと無理があるだろう。プルダウンベッドを設置したら、皆一緒に就寝するということになる。しかし、カップルでの就寝の場合は、ダイネットの片付けをしないままプルダウンベッドで就寝できるという
     
      プルダウンベッド(セキソーボディのHPから)

大きなメリットもある。お酒を呑んだ後にダイネットの片付けをしなければ就寝できない、というのは結構フラストレーションになるものである。


ギャレー
車両後方左側に集中的に配置されたギャレー(キッチン)スペースは、向かって左側にシンク、右側に冷蔵庫という配置になる。シンクはステンレス製のボウル型のものが採用されている。比較的小型のシンクであるが、必要最低限の炊事は可能だ。









                 シンクと冷蔵庫上蓋。上蓋を閉じると調理台にになる

シンク下はデザイン的にもアクセントとなっているシルバーの扉のついた収納庫になっており、ここに各20リッターの給水、排水タンクが収納されている。蛇口はシャワーヘッドになっており、引き出して使うことができるので、車外でシャワーを使うことも可能だ。汚れた手足の洗浄、あるいは海水浴の後のシャワーとしても使えるだろう。









                  シンク下には給水、排水タンクが収納されている

冷蔵庫は上蓋式の40リッターのものが標準装備されている。上蓋を閉じた状態では、上部を調理台として使用できる。また、電子レンジがオプションで用意されている。2009年モデルtype3の場合、マルチユースルームが設置された関係で電子レンジの置き場所がこの部分に取れなくなった。電子レンジの装備を望むユーザーは設置場所の相談が必要である。


マルチユースルーム
アペックスtype3には、個室として使えるマルチユースルームが新設された。完全な個室となるもので、しっかりした作りになっている。床面の処理もFRPになっており、濡れ物を置いても大丈夫だ。もちろんポータブルトイレを置いてトイレルームとすることも可能である。トイレルームとして使う場合、単なる仕切り程度だとニオイの問題があるが、アペックスのマルチユースルームならこのような問題はない。









                  マルチユースルームはトイレルームとしても使える








マルチユースルームは完全な個室になっている

また、車両後部からポータブルトイレを出し入れするための扉も用意されている。なお、マルチユースルームは側面などを含め完全に防水処理を行っているわけではないので、シャワールームとしては使用できない。









       マルチユースルームはポータブルトイレを出し入れするための扉が設けられている


収納
車両右側ダイネット上部と、車両左側エントランス上部にオーバーヘッドコンソールが設置されている。また、車両後部上にも小型のものが設置されている。いずれも奥行きは比較的浅いので、厚みのある荷物は収納できないが、こまごましたものの収納は可能だ。このような収納場所があるかどうかによって、車内の煩雑さが違ってくる。 収納はこのほか3列目左側シートの下にも用意されている。









               車両右側ダイネット上部のオーバーヘッドコンソール










                 車両左側エントランス上部のオーバーヘッドコンソール










         車両後部上の収納                       3列目ソファ下の収納

セキソーボディーのアペックスの特長はなんと言っても中二階プルダウンベッドの発想により実現した、スマートな車体デザインと居住性能の良さの両立であろう。買い物など日常でも使える車体デザインと5mに収まる全長による取り回しのよさを実現するとともに、車内で立って歩ける天井高と大人5名が寛ぎ、就寝できる広大なダイネットとベッドスペースを全て実現しているところは、他に類を見ないモデルだといえる。日常の足にも、クルマ旅にも使えるマルチユースなキャンピングカーを望むユーザーには、最有力候補となるであろう。



















問い合わせ

セキソーボディ
344-0002 埼玉県春日部市樋籠741-1
TEL 048-760-3377
FAX 048-760-3376




装備一覧


車名 アペックスtype3
ベース車 ワイドワゴン DX
ルーフ架装
窓張出し ×
FFヒーター
サイドオーニング
サブバッテリー 105A
サブバッテリー走行充電システム
サブバッテリー自動充電システム
サブバッテリー過放電防止装置
バッテリー増設
インバーター
ルーフベンチレーター
テレビアンテナ
ガスコンロ
シンク
レンジフード
冷蔵庫 40リッター
給水タンク 20リッター
排水タンク 20リッター
電子レンジ
常設ベッド
二段ベッド
上部収納庫
クローゼット
多用途ルーム
シューズボックス ×
シャワールーム ×
シャワーヘッド
トイレ
カーテン
ソーラーパネル
サンルーフ ×
追加エアコン ×
ボイラー ×
発電機 ×
外部AC入力
断熱加工
価格(税込:円) \4,500,000 ガソリン 2WD DX
GL, 4WDの設定もあり


ホーム新着情報データベース関連書籍|基礎知識|用語集
 道の駅イベントスケジュールユーザーレポートお問い合わせサイトマップ




 



Copy Right キャンピングカーファン Since 2009