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日産の提案 リチウムイオンバッテリー






ジャパンキャンピングカーショー2014で日産がリチウムイオンバッテリーを搭載したキャラバンNV350を展示している。キャラバンの床面を大きく使って搭載されているのは、リーフに搭載しているのと同じリチウムイオンバッテリーとコントローラーユニット。写真の右半分がリチウムイオンバッテリーだが、これでもリーフに積載しているものの半分。リーフにいかに多くのバッテリーが積まれているのかが分かる。この量で、通常キャンピングカーに積まれている105Ahディープサイクルバッテリーの10個分に相当する。
左にあるのはコントローラーユニットだが、これも今後小型化が期待できるそうで、これほど大きくはならない。

さて、日産がこれをキャンピングカーショーで展示している目的は、キャンピングカーのサブバッテリーとしてリチウムイオンバッテリーが使えないかについて、ビルダーやユーザーの意見を聞くためとのこと。展示ではNV350に大画面テレビと家庭用エアコンが装備されていた。特にエアコンはキャンピングカーに搭載したい設備の一つであるが、発電機や外部電源前提が現在の状況である。

リチウムイオンバッテリーは、同じ容量だと、ディープサイクルバッテリーの約半分の大きさ。また重量も軽量になる。また、充放電回数もディープサイクルバッテリーの数百回に比べ、数千回と一桁違う。ディープサイクルバッテリーは2〜3年が寿命と言われているが、リチウムイオンバッテリーだとクルマ本体よりも長持ちすることになる。

また、メモリー効果が無いので、使っているうちに性能が落ちてくることが無い。寿命が来るまで、ほぼ初期のパフォーマンスをキープできるのだ。
更に、リチウムイオンバッテリーは急速充電できることも大きな特長である。リーフなどEVの普及によって各地に充電スタンドが整備されると、充電の心配もなくなる。

さて特長ばかりが目立つリチウムイオンバッテリーであるが、現在のネックはコストである。リーフに使われているリチウムイオンバッテリーをキャンピングカー向けに市販しても、まだまだコスト面で改善が必要だそうだ。

しかし、日産では今後リーフが廃車になることを見越し、回収したリチウムイオンバッテリーのリサイクルを考えているとのこと。また、キャンピングカーのサブバッテリーとして使用するなら、クルマの動力源ではないので、高出力を一度に取り出せなくても良いわけで、そのスペックならコスト的にも下げることができる。

キャンピングカーユーザーとしては電気は大変重要で、サブバッテリーは命綱ともいえるパーツである。リチウムイオンバッテリーにより、より快適なキャンピングカーライフが期待できる。更に災害時などは、クルマから家庭に電気を供給することができるのだ。車両メーカーが手がけて意義があるのは、車体との一体化であろう。交換する必要が無いので、床下などへの設置も可能だ。空いた空間は居住スペースにまわすことができる。数年後にはキャンピングカーのサブバッテリーはリチウムイオンバッテリーが主流になっているかもしれない。







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