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M.Y.Sミスティック ミニポップビー 




トラックキャンパー、略して、トラキャンとは、トラックの荷台にシェルを積載したカタチのキャンピングカーである。
あるいは、ピックアップキャビンという分類名もある。
即ち、ピックアップトラックなどの荷台に、シェルを積載した形状のキャンピングカーの総称だ。

今回紹介するのは、軽トラキャンから派生した、軽キャンピングカーである。
このカテゴリーは、多くのモデルが各社から発売されているわけではなく、現在のところ、国内ではM.Y.Sミスティックのみが生産している。

さて、トラキャン、あるいはピックアップキャビンと言えば、トラックの荷台にシェルを積んだ形状なので、シェルは積載物と見なされる。
積載物なので、積み下ろしができる。
即ち、このタイプの特徴は、シェルが積みおろしできることで、シェルが不要な場合は降ろしておき、ベース車(軽トラック)だけで使用できるところにある。
あるいは、ベース車を交換する場合でも、シェルは引き続き使用できるのもメリットと考えられる。
M.Y.Sミスティックで当初発売されたのが、このタイプの”ミニポップ”だった。

しかし、デメリットもある。
そのひとつは、運転席、助手席のあるキャブ部から、シェル部に移動する場合、一度車外に出る必要があること。
運転席、助手席の後ろにはパネルがあり、当然シェル部とはつながっていない。
雨の日などは、一苦労である。
あるいは、シェル部にいて、キャブ部に置いてあるものが必要になった場合、いちいち車外に出て取りに行かねばならない。

そして、もうひとつのデメリットは、ドライブ中、シェルに乗ることができない点である。
従って、乗車定員は必然的に2名となってしまう。

そこで、シェルとキャブを貫通させたモデルが発売された。
それが、ミニポップビーである。
これにより、キャブからシェルへの移動も車内でできるようになったし、4名乗車が可能になり、ファミリーでの使用もできるようになった。
しかし、その代り、シェルは積み下ろしができなくなった。
即ち、キャブコンと同様、シェルは車体の一部と見なされるのである。

とは言うものの、恐らく多くのユーザーはシェルを降ろしたり乗せたりということをしないであろうし、ベース車のみ買い替えて、シェルは引き続き使用することも、あまりないのではないだろうか。
従って、シェルが固定されたことのデメリットより、メリットの方が、多くのユーザーにとって大きいかもしれない。
なお、ミニポップのナンバー区分は軽4ナンバーだが、ミニポップビーのナンバー区分は軽8ナンバーとなる。
もちろん、どちらが良いというものではなく、使い方によって選択するとよいだろう。

ただ、ミニポップにオプション設定されている一体型エアコンが、ミニポップビーには設定されていない。
これは、ミニポップビーでは、軽の車体サイズ枠からはみ出てしまうのが理由とのこと。
この点に関しては、ミニポップが優位となる。

それでは、ミニポップビーを詳しく見てみよう。

まず、外観で特徴的なのは、大きなポップアップルーフ。
このポップアップルーフは、天井全体が持ち上がるタイプで、ルーフを上げた状態では、非常に広い室内空間が出現する。
とても軽キャンパーの室内とは思えないほどの広さである。


ポップアップルーフ部は、もちろんベッドボードで仕切ってルーフベッドにすることができる。
ここでは、大人2名がゆったり就寝できる。
フロア部は、対座のロングソファで、大人4名なら窮屈感は全くないだろう。
テーブルも十分な大きさで、4名分の食器を余裕で乗せることができる。


シート間の隙間を背もたれのクッションで埋めれば、ここも大きなフロアベッドとなる。
ルーフベッドと合わせて、大人4名でもゆったりと就寝することができる。
もちろんカップルで使用する場合は、ダイネットのテーブルをそのままにして、ルーフベッドで就寝することができる。


ギャレーは、後部のコーナーにコンパクトに設置されているが、シンクは十分な大きさで、小ぶりの鍋やフライパンも洗うことができる。
跳ね上げ式の調理台が設置されており、ここにポータブルコンロなどを置いて、ちょっとした調理もできる。


冷蔵庫は、ポータブル冷蔵庫を持ち込みとなる。
また、電子レンジや炊飯器のオプション設定がされており、専用ラックとともに、すっきり収納できるようになっている。


ポップアップルーフは、上げた場合、広い車内が実現できるのが大きなメリットだが、下げた時の車高の低さも注目点である。
地下駐車場など、高さ制限のある駐車場にも問題なく侵入できるので、都市部のスーパーマーケットなどでも、取り回しは全く問題ないだろう。


ミニポップビーは、軽トラキャンから進化した軽キャンピングカーだが、軽トラキャンよりも、軽キャブコンに近い使い勝手の軽キャンピングカーと言える。
軽キャブコンと比べると外観は軽トラのイメージが残るが、ポップなカラーリングにより、それもむしろ個性的なキャンピングカーに見せている。
実際、基本色のホワイトよりも、ポップなカラーリングがユーザーに受けているようだ。
そして、全体が持ち上がるポップアップルーフによる、圧倒的な車内空間がミニポップビーの優位点である。
この車内空間に肩を並べる軽キャンピングカーは多くない。

更に、ルーフを畳んだ時の車高の低さも、大きな特徴である。
これにより、日常でも機動力を発揮する。
個性的なデザインをウリにする軽キャンピングカーが増えている中、ミニポップビーはその流れをリードしていると言える。

ミニポップビーの動画はこちら







2014.10..26




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