キャンピングカーの情報サイト


Home > マイクロバカンチェスふたり旅 リンエイプロダクト

リンエイプロダクト マイクロバカンチェスふたり旅 




「マイクロバカンチェスふたり旅」は、先に発売されている「マイクロバカンチェス ひとりのくるま旅」の充実した装備をそのままに、二人仕様にモディファイしたモデル。
「マイクロバカンチェス ひとりのくるま旅」といえば、一人使用に割切ることにより、これまでの軽キャンパーの常識を打ち破った、エポックメーキングなモデルだ。
その驚きの装備は、電子レンジ、冷蔵庫、19インチテレビが標準装備、それをドライブする1000Wインバーター、100Wソーラーシステムも標準装備というもの。
しかも、電子レンジは、よく軽キャンパーに装備されている12V仕様のものではなく、家庭と同じ100V仕様のもので、更に冷蔵庫も本格的な40リッターの冷凍冷蔵庫だ。
即ち、ハイエースクラスのキャンピングカーが装備しているのと同じクラスの装備品を、しかも標準で装備した軽キャンパーなのである。(写真下)


しかし、これらの装備は、一人仕様に割切ったからこそできた芸当だった。
確かに、ベッドスペースを一人分にすると、比較的広いスペースが装備用にまわせるのである。
従って、これらの装備は驚きであったとはいえ、理解できるものであった。

しかし、この「ふたり旅」では、装備を削らずに、二人仕様にモディファイしている。
「ひとりのくるま旅」は一人使用に割切ったからできた、ということから考えると、にわかには信じられないかもしれない。
しかし、よく見ると、実に巧妙にレイアウトして実現していることが分かる。
「ひとりのくるま旅」で搭載されていた大き目の収納コンソールは、やや小ぶりの収納ラックに代わっており、「ひとりのくるま旅」ではエントランスのすぐ横にあった冷蔵庫が「ふたり旅」では従来の電子レンジの位置に移り、電子レンジは、高い位置に移動している。
そして、空いた冷蔵庫のスペースがベッドスペースに割り当てられているのだ。(写真下)


後部にラックがあるため、二人目の就寝スペースは変則的になってしまってはいるが、確かに「ひとりのくるま旅」で標準装備であった電子レンジや冷蔵庫、インバーターが、ちゃんと装備されている。


ただし、テレビは19インチから16インチにスケールダウンされているが、それでも十分大きな16インチが装備されているのである。(写真下左)
そして、これらは「ひとりのくるま旅」同様、標準装備なのだ。


その他の装備についても紹介しておこう。
軽キャンパーでは、車内のスペースに限りがあるため、収納庫が充実していないと車内が散漫になってしまう。
「マイクロバカンチェスふたり旅」では、ベッド下が大きな収納庫になるので、長期旅行の衣類なども収納できる。(写真下左)
また、通路も常にベッドにしておくなら、この部分にも収納できる。
更に前部のマット下には、浅い収納スペースも用意されている。(写真下右)


ラックの上部には収納庫が付いており小物を収納できるが、奥行きもしっかり確保されているので実用的である。(写真下左)
また、展示車では、このコンソールの側面に二面鏡が付いていたが、女性も乗ることを考えての、気の利いた装備である。(写真下右)


ラックの下側には、大きな跳ね上げ式テーブルがあり、これをセットするとかなり大きなテーブルスペースとなる。
奥にある冷蔵庫の上部も含めると、かなり大きな面積になり、調理台としても十分機能する大きさである。(写真下左)
また、前部にはマルチポジションテーブルと名付けられたテーブルがあり、名前の通り、金属製の支柱を回転させることにより、いろいろなポジションで使用できる。
助手席のシートバックを前に倒し切ったら、その上部もテーブルとして使えるので、どの位置にいても食器などの置き場所に困ることはない。(写真下右)



このように、今までの軽キャンパーとは一線を画す「マイクロバカンチェスふたり旅」だが、ウイークポイントが無いわけではない。
その一つは、シンクが無いこと。
冷蔵庫があり、電子レンジがあれば、ちょっとした惣菜などを温めて食べたいもの。
その食器を洗ったり、生野菜を洗ったりできるとうれしいのだが、残念ながら水周りの設備は無い。

もう一つは、外部充電のオプションが無いこと。
充電は100Wソーラーシステムと走行充電で行うことになっているが、走行充電だけでは100Ahレベルのサブバッテリーを満足に充電することは難しいだろうし、ソーラーシステムは太陽光任せとなってしまう。
RVパークのような充電設備のある施設が整いつつあるので、外部充電ができると安心度が高まる。
限られた軽キャンパーのスペースなので、これらの装備を搭載するのは贅沢かもしれないが、オプションでの選択肢があれば完璧である。
なお、FFヒーターはオプションで設定されているようだ。

いずれにしても、軽キャンパーの常識を翻したモデルとして、「ひとりのくるま旅」ともども注目されるモデルであることは間違いないだろう。



マイクロバカンチェスふたり旅の動画はこちら









2014.12.26




ホームデータベース関連書籍キャンピングカー用品基礎知識
用語集基礎知識解説ブログ新車情報アーカイブ過去の展示会レポートお問い合わせサイトマップ






Copy Right キャンピングカーファン Since 2009