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ジュニア リボーン キャンピングワークス
車名は「ジュニア・復活」である。
「ジュニア」というクルマが以前存在し、正確な車名を「アウトドア ジュニア」といった。(写真下)
作っていたのは、「リーエキスポート」というビルダーだったが、社主の急逝により、会社は解散してしまった。
ジュニアのメンテナンスを引き受けた会社のひとつが、キャンピングワークスだった。
そして、同社から2015年2月のキャンピングカーショーで発表されたのが、この「ジュニア リボーン」である。
「アウトドア ジュニア」というモデルは、「家庭と同じ居住環境の実現」という実に明確かつ理想を追ったコンセプトで作られていた。
具体的には、当時まだ珍しかった家庭用エアコンの搭載、温水シャワーの装備、そして大型発電機により、それらの電源を確保した。
その明確なコンセプトはユーザーに受け入れられ、一世を風靡した。
しかし、ベース車のモデルチェンジや会社の解散で、「アウトドア ジュニア」は姿を消したままとなっていた。
「ジュニア リボーン」は、このような背景から生まれたモデルで、「アウトドア ジュニア」のコンセプトを受け継ぎ、更に進化させている。
(写真下はジュニア リボーンのダイネット)
ベース車はマツダボンゴトラックで、後部にシェルを架装するライトキャブコン。
後部に張り出したバンパー上にエアコンの室外機が載るのは、アウトドア ジュニアと同じ。
室外機がむき出しで多少武骨に見えるが、室外機にとっては通風を確保でき、あるいはメンテナンス上からも理想に近い。
レイアウト上の特徴は、エントランス正面に置かれた広いサニタリールーム。
そして、前部にギャレー、後部にダイネットを配置する。
このレイアウトもアウトドア ジュニアから継承されている。
サニタリールームは、真に使えるシャワールームを実現している。
清水タンクは100リッターで、4名でシャワーを使っても十分な水量を確保。
湯は電気温水器で沸かし、水と混合して湯温調節する。
カセットトイレが上級グレードの”クルーズ”に標準装備され、標準グレードの”スタンサード”ではオプションとなる。(写真下右)
ギャレーはエントランス左側に位置し、大き目のシンクがビルトインされる。(写真下右)
卓上コンロを置くと調理スペースが無くなってしまうのが残念だが、必要な場合は跳ね上げのテーブルを付けることも可能だろう。
電子レンジも”クルーズ”には標準装備される。
なお、このギャレーコンソールの右側がキャブ部と居住部の通路になっている。(写真下左)
また、40リッター冷蔵庫も”クルーズ”に標準装備で、ギャレーコンソールの向かい、エントランスの右側にビルトインされる。
最後部のダイネットは、コの字型で、大きなテーブルを囲んで4〜5名が着座できる。
ベッド展開も簡単で、背もたれで中央を埋めるだけ。(写真下左)
バンクベッドは、天井が高いので狭苦しさは全くなく、メインベッドとして十分使用できる。(写真下右)
ジュニア リボーンが受け継いでいる、もう一つのコンセプトが、大型発電機。
ヤマハ製2.8KWの発電機が、後部右側の防音、防振処理された専用ボックスに収納される。
発電機の始動/停止は車内からリモートコントロールでき、またガソリンはクルマの燃料タンクを共用する。
この発電機でエアコンやその他の電気製品を駆動する。
収納は、室内両サイドにオーバーヘッド収納を装備する。(写真下左)
大きな荷物は、車体右側の外部大型収納庫に収納できる。(写真下右)
ジュニア リボーンは、アウトドア ジュニアのコンセプトを受け継ぎ、大型発電機を中心にした快適な居住性が特徴。
温水シャワーを使いたいユーザーにとっては、実用性に優れた1台である。
ただし、防音対策が取られているとはいえ、発電機の使用は、夜間の道の駅などでは難しい場合が多い。
これを解決するのが、リチウムバッテリーを搭載した上級モデル「ジュニア リボーン スマート」である。
夜間はリチウムバッテリーでエアコンや電気製品を駆動し、昼間に発電機で充電する。
リチウムバッテリーは鉛バッテリーにあるような容量低減が無く蓄電効率が良いので、夜間にエアコンを運転できる時間は鉛バッテリーよりも長い。
既に同社の「オルビス イオ スマート」で搭載されているシステムであるが、極めて現実的なシステムと言える。
ビルダー | キャンピングワークス | |
車名 | ジュニア リボーン (クルーズ) |
ジュニア リボーン (スタンダード) |
ナンバー区分 | 8 | |
乗車人数 | 6 | |
就寝人数 | 4 | |
ベース車 | ボンゴトラック | |
サブバッテリー | ○(105Ah) | |
走行充電システム | ○ | |
外部100V入力 | ○ | |
インバーター | ○ | |
ルーフベンチレーター | ○ | |
ソーラーシステム | - | |
コンロ | ○(カセットコンロ) | |
シンク | ○ | |
給水タンク | ○(100L) | |
排水タンク | ○(47L) | |
冷蔵庫 | ○(40L) | |
電子レンジ | ○ | OP |
サニタリールーム | ○ | |
ポータブルトイレ | - | ○ |
カセットトイレ | ○ | - |
FFヒーター | - | |
ルームエアコン | ○ | |
シャワー設備 | ○ | |
温水装置 | ○ | - |
発電機 | ○ | |
サイドオーニング | - | |
全長(mm) | 4640 | |
全幅(mm) | 1910 | |
全高(mm) | 2710 | |
価格 | 525万円(税別)〜 | 505万円(税別)〜 |
2015年7月現在 (○は標準装備)
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