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ハイマーカー グランドキャニオン 





グランドキャニオンはハイマーカーが製作するバンコンタイプのモデル。
ベース車はフィアットのデュカートで、3,000ccディーゼルターボエンジンを搭載する。
バンコンベースなので外装の変更はキャブコンのように大きくはないが、もともと大きなベース車なので、室内空間も国産バンコンよりも相当に広い。
ただ、車体サイズは5,990x2,080x2,550mmで、ハイエーススーパーロング(5,380x1,880x2,285mm)よりも一回り大きく、国内では扱いづらいシチュエーションも考えられる。


ハイマーカーはハイマーの関連会社で、ハイマーがキャブコンベースのモデルを専門に製作しているのに対し、ハイマーカーはバンコンベースのモデルを生産している。
ハイマーカーのモデルには、このGrandCanyonの他に、Sydney、Yellowstone、Rioなど、世界各地の地名がモデル名として付けられているのが特徴で、日本にはグランドキャニオンとシドニーが輸入されている。

シドニーに対し、グランドキャニオンは温水シャワー設備が搭載されているのが特徴。
また、車長もシドニーは4,960mmと5mを切り、グランドキャニオンよりもかなり短い。

グランドキャニオンにはポップアップルーフがオプション設定されており、アップすると高い天井高を確保できる。
ただし、ルーフをアップしなくても大人が立って歩けるほどの天井高があるので、必需品というほどではない。
むしろポップアップルーフを装着することにより、後部のダブルベッドと合わせて大人4名が就寝できることの方が重要で、ファミリーで使うならポップアップルーフはあった方が良いだろう。


レイアウトは、前部にダイネット、後部にハイマウントダブルベッド、中央にギャレーとサニタリールームを配している。
レイアウトタイプはこの1種類のみで、本国でも同様。


ダイネットは多くの欧州車がそうであるように、運転席、助手席が回転してダイネット時のチェアとしても使用できる。(写真下)
2列目シートは2人掛け連座シートで固定されている。
シートベルトがあり、ドライブ中も前向き着座できるが、リクライニングはできない。


ベッドは後部のハイマウントダブルベッドがメインベッドで1,950x1,450mmの大きさ。(写真下)
これは国内の家庭用ダブルベッドのスタンダードサイズとほぼ同じ。
2名で就寝するなら十分な大きさである。
また、このベッドは90度跳ね上げてベッドマットを収納することができ、この場合は、通路兼収納スペースとなる。
先にも書いたが、ポップアップルーフがオプション装備される場合は、ルーフベッドでも大人2名が就寝可能で、計4名が就寝できる。


ギャレーは、2バーナーコンロと大きなシンクが独立してビルトインされており、大きな皿や鍋も洗うことができるので本格的な料理も可能。(写真下)



ギャレーコンソールの下は引き出し収納になっており、多くの食器などを収納することができる。
国産モデルの多くは、ここに給排水タンクを収納するが、グランドキャニオンでは別に100リッターの給水タンクと、床下に100リッターの排水タンクをを装備している。(写真下左)
冷蔵庫は108リッターで、カップルで使うなら十分な容量。(写真下右)
なお、電子レンジの設定が無いので、必要な場合は収納場所を含めて確認すると良いだろう。


サニタリールームはトイレと洗面、シャワーが兼用で、シャワーを使う場合はシンクを跳ね上げる。
トイレはカセットトイレが標準装備される。(写真下)
温水はトルマコンビ4で加熱するが、これはカセットガスではなく、充填式ガスボンベを使用する。
従って、充填するためにはガス販売店にて行う必要がある。


収納は、オーバーヘッド収納がダイネット、ベッドルーム、ギャレーの各上部にあり、十分な収納力を確保している。(写真下左)
また後部ベッドボードを跳ね上げた場合、大きな荷物も積むことができる。(写真下右)


更に、サニタリールームの横にクローゼットが用意されており、その下にも収納スペースがある。(写真下)


グランドキャニオンはバンコンながら、シャワールームまで備えたフルファンクションのモーターホームで、国産キャブコン以上の装備を持っている。
インテリアも高級感があり、欧州車らしい高品質感も併せ持っている。
ただ、国産キャブコンのように、家庭用エアコンの装備は無く、ルーフエアコンを後付することになると思われるが、ポップアップルーフ車は難しいだろう。

また、欧州でのキャンプ環境では外部電源が普通に用意されているので、サブバッテリーは1個しか積んでないが、国内ではこのクラスだと2個は必要と思われる。
サブバッテリーの増設についても販売店に相談すると良いだろう。
しかし、欧州のモデルだけあって、バンコンと言えどもこれだけの装備とインテリアを持っている。
国産のバンコンでは望めないカテゴリーである。
右ハンドルもオプションで選べるので、欧州テイストをキャブコンやフルコンよりも安価で手に入れることが可能である。


グランドキャニオンの動画はこちら










2015.04.25




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