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オーエムシー ちくら 




「ちくら」は2015年キャンピングカーショー(2月)に合わせてオーエムシーから発表されたハイエース標準ボディ、ハイルーフベースのバンコン。
キャンピングカーショーでは、ハイエース標準ボディのバンコンのニューモデルが相次いで発表されたが、日常用途にも使え、キャンピング時はそれなりに広い室内を持つモデルが注目されつつある。

スーパーマーケットの駐車場にも難なく停められる取り回しの良さと、数人が就寝できる広い室内を持つのが特徴で、今までのミニバンやワゴンに代わってファーストカーとして使用できることが条件となる。
更に、乗車時は5〜6名が全員前向きに着座できることも必要だろう。

さて、「ちくら」であるが、ハイエース標準ボディハイルーフをベース車に使用している。
ハイエース標準ボディは4695x1695mmなので、ちょうどトヨタの「ノア」と同じ全長、車幅である。
これなら、キャンピングカーのような大きな車両の運転が心配な方にもハードルが低いだろう。
運転席がエンジンの上、即ちノアよりも前にあるので、運転感覚は多少異なるが、すぐに慣れるだろう。
注意しなければならないのが車高で、ノアの1825mmに比べてハイルーフの「ちくら」は2340mmと、5Cm以上高い。
地下駐車場などの高さ制限のある駐車場は不可なので、常に高さには注意している必要がある。


車内に目を移すと、レイアウトは、前部にギャレー、後部に対座シート、その横に収納コンソールという構成である。
ダイネットは2人掛けシートの対座で、4名がテーブルを囲むことができる。
2列目のシートを前向きにすると、運転席、助手席も入れて、計6名が前向きに着座することができる。(写真下)


収納コンソールには電子レンジや19型テレビがビルトインされているが、上部が引き出し式ベッドになっており、これが「ちくら」の特徴ともいえる。(写真下)
このベッドは収納状態では使えないが、引き出した場合、700x1850mmのシングルベッドとなる。
ダイネットを展開してフロアベッドとすると、ここにも2名就寝できるので、計3名が就寝できることになる。
ひとり旅の場合はダイネットを展開しなくても就寝できるが、ふたり旅の場合はいずれにしてもダイネットを展開する必要がある。
ただ、フロアベッドは2名就寝できると言っても2名では十分広いわけではないので、ふたり旅の場合は上段ベッドとフロアベッドで1名づつ就寝するのが現実的だし、疲れないだろう。


ギャレーは最前部にL字型に置かれており、シンクと15リッター上蓋式冷蔵庫がビルトインされている。(写真下)
2列目シートを後ろ向きにセットして対座ダイネットとしているときは、2列目シートの後ろになるため、多少使いづらいかもしれない。
ただ、動線は確保されているので、ギャレーに行くのに苦労するということは無いだろう。
もちろん、2列目シートが前向きにセットされているときは、目の前にギャレーが来るので、アクセスし易い。
ドライブ中に飲み物を取り出すというシチュエーションでは使いやすいだろう。


収納はベッド下の収納コンソールに小物が収納できる他、最後部にトイレルーム的なスペースが確保されているので、大きなものはここに収納することができる。
もちろんポータブルトイレを置いてトイレルームとすることも可能なので、使い勝手を考えながらオーダーすると良いだろう。


「ちくら」は”ちょうどよい”サイズのバンコンに仕上がっており、普段使いのファーストカーとしても使用できる。
キャンピングカーとして使う場合は、1〜2泊のふたり旅が向いているだろう。
子供や孫が一緒に来ても、3名まで就寝することができる。
普段はファミリーの足として使い、週末は気軽な泊りがけのドライブに出かける、といった使い方が似合うライトキャンパーである。


「ちくら」の動画はこちら










2015.04.16




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