アルト88F　ニースマン＋ビショフ

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アルト88F　ニースマン＋ビショフ

ニースマン＋ビショフはハイマーグループの一員で、最高級のモーターホームを製作するビルダーのひとつである。
ラインアップは、他の大手ビルダーに比べると決して多いわけではなく、セミインテグレーテッドやキャンパーバンは作っていない。
即ち、ハイエンドのフルインテグレーテッド（フルコン）専門のビルダーなのだ。

ラインアップもアルトとフレアの2ラインだけで、そのひとつのアルト88Fが、2016年ジャパンキャンピングカーショーに車楽から出展された。
アルトは、本国では13レイアウトプランがあり、今回展示された88Fは最も車長が長いモデルのひとつで、全長は8,763mm、車幅は2,320mmもある。

この車体を支えるため、後輪は2軸になっており、計6輪のタイヤを持つ。

室内は超豪華の一言で、広さも伴って、快適でないはずがない。
レイアウトは、前部にダイネット、後部にベッドルーム、中央にギャレーとサニタリールームという、欧州車お決まりのもの。
キャンパーバンから超大型モーターホームまで、どのビルダーも同じレイアウトと言うのも芸がないが、これが一番使いやすい定番なのであろう。

ダイネットは例によって、運転席と助手席が回転してダイネットチェアになる。
ただ、L字型ソファと対面するソファがあるので、人数が多くなければ、ソファだけで済んでしまう。

ベッドは後部にセンターダブルベッドが置かれ、左右どちらからでもベッドに入れるので、先に寝ている人の邪魔になることはない。
ただ、両側に通路を持つので、効率的には良くない。
効率でいうなら、真中に1本の通路で済むツインベッドの88EKを選択する手もある。

またプルダウンベッドも標準装備され、ここでも大人が2名就寝できる。

キッチンはL字型で3バーナーのコンロと独立したシンクがビルトインされる。
キッチン周りの収納も各所にあり、食器や調味料などもすっきり収納できる。

冷蔵庫は2ドアの大型冷蔵庫が標準装備される。
家族分の食材を保存しても余裕がある。
ただ、輸入車にありがちだが、電子レンジの設定が無い。

電子レンジを使用するには、1500W以上のインバーターが必要だし、大容量のバッテリーも必要になる。
これだけ車体が大きいので、どうにでもなることだが、設置場所を含めて想定されていることが重要である。

サニタリーは、トイレルームとシャワールームが独立しており、余裕のある空間になっている。
トイレルームにはカセットトイレと専用の手洗い、シャワールームには温水シャワーが標準装備される。

アルト88Fは、広い室内と豪華なインテリア、そして充実した装備で、贅沢な空間を手に入れることができる。
ただし、それは外部電源が充実している欧米での話。
国内で外部電源を使うにはオートキャンプ場やRVパークを使用する必要がある。
しかし、この大きな車体でオートキャンプ場への狭い道を行くのは現実的でないかもしれない。

従って、やはり発電機の搭載は必須であろう。
できれば大容量のリチウムイオンバッテリーを搭載できれば理想的だ。

なお、高温多湿な日本ではエアコンの搭載は欠かせない。
特にアルト88Fのような快適さを求めるモーターホームではなおさらである。
オプションとしてエアコンは設定されていないが、ルーフエアコンの取り付けは可能だろう。
しかし、やはり家庭用エアコンが望ましいし、これを取り付けるスペースもある。
問題は、設置場所や配管である。
これがあらかじめ検討してあるかどうかによって、出来栄えも変わってくる。
このあたりのことも、購入前にはチェックしておく必要があるだろう。

ビルダー	ニースマン＋ビショフ
車名	アルト88F
ルーフ架装	‐
ナンバー区分	8
乗車人数	5
就寝人数	5
ベース車	デュカト
サブバッテリー	○(1個)
バッテリー増設	‐（要相談）
走行充電システム	○
外部100V入力/充電	○
インバーター	‐（要相談）
大容量インバーター	‐（要相談）
ルーフベンチレーター	○(自然換気サンルーフ)
サンルーフ	○
コンロ	○（３口）
シンク	○
給水タンク	○(220L)
排水タンク	○(150L)
冷蔵庫	○(2ドア)
電子レンジ	‐
サニタリールーム	○
ポータブルトイレ	‐
カセットトイレ	○
カーテン/ブラインド	○
FFヒーター	○
ルームエアコン	‐（要相談）
シャワー設備	○
温水装置	○
発電機	‐（要相談）
アクリルウインドウ	○
サイドオーニング	○
ソーラーシステム	‐（要相談）
全長(mm)	8760
全幅(mm)	2320
全高(mm)	3000
価格（万円）	2180万円～(2WD/AT)