キャンピングカーの情報サイト


Home > ポータブルトイレ

ポータブルトイレ

キャンピングカーにトイレは必要か、という議論もあるが、いざというときにあって良かったと心底思うのがトイレ。行楽シーズンで公衆トイレに列ができている光景をご覧になった方は多いと思うが(というか、並んだ方も多いと思うが)、大変な思いをすることになる。
このような経験からキャンピングカーにポータブルトイレを乗せているユーザーは多いのではないだろうか。

最近はバンコンでも個室を備えているモデルが結構あり、ポータブルトイレを使う環境が整ってきたことも理由の一つかもしれない。やはり家族といえども仕切り無しに用を足すのは気が引けるし、ニオイも漂ってくるものである。
その点、個室だともちろん同乗者からは見えないし、ベンチレーターが付いていればニオイも室内に漂うことはない。また音もある程度は遮ってくれるので、トイレの実用度はぐっと上がる。

さて、キャンピングカーのトイレといえば、主なものはカセット式とポータブル式がある。(詳しくは用語集のトイレの項参照)が、ここでは主にポータブルトイレについて、市販の商品を紹介しよう。ポータブルトイレというと介護用などの家庭内専用のものもあるが、キャンピングカーで使用されるポータブルトイレは上部の便座部と下部のタンク部からなり、汚物処理時にはタンクのみ持ち運べるようになっているものが多い。また、ほとんどのものがポンプで水を流す水洗式になっている。

キャンピングカー向けのポータブルトイレはスウェーデンのドメティック(Dometic)社と米国セットフォード(Thetford)社が上級機種を発売、その他はノンブランドで主に中国製のものが多い。上記2社のものは総じて価格は高めであり、2〜3万円、ノンブランドのものは1万円以下のものが多い。
最新の上位機種は、電動や圧縮空気で水洗を行い、使い勝手はほぼ家庭用水洗トイレと同じ。もちろんその後の処理は行う必要があるが、これもケミカル商品の充実で処理が楽になっている。

ドメティック
キャンピングカー用冷蔵庫などでおなじみの同社は、本社はスウェーデン・ストックホルムで日本では日本法人のドメティック株式会社が取り扱う。現在発売されているポータブルトイレは2機種で、いずれも「水を流すことで真空エネルギーで洗浄され、汚物や汚臭を瞬時に除去。汚物は、1秒あたり2メートル速さでバキューム・パイプを流れ」快適な車内環境に配慮したシステム、と謳っている。10リッターと18.9リッターの2ラインアップがある。

   



セットフォード
ポルタポッティは米国セットフォード社の製品でAmazonでも取り扱っている。セットフォード社はモーターホーム用のポータブルトイレをはじめマリントイレ、カセットトイレなどを発売している。同社のPPTエクセレンスは電動水洗式を採用しているのが特徴。

       



アドフィールド
アドフィールドからはタンク容量が10リッターと20リッターの2種類発売されている。洗浄ポンプを数回押して水を流す仕組み。頑固な汚れはガングリップ式のトリガースプレーで洗浄できる。電動や圧縮空気といった先進の装備はないが、オーソドックスな作りで価格も安価。トイレは緊急用しか使わないといったユーザーにおすすめ。

   



その他
各社から安価なものを中心に発売されているが、ノンブランドのものも多い。
安価なものなら数千円からあり、緊急用に積んでおくなら気軽に購入できる。

       
       
       
       
       
       
       
       
       
       
       
       
       
       



ポータブルトイレには必ず洗浄剤を汚物タンクにあらかじめ入れておく必要がある。これにより、汚物の分解、腐敗防止、消臭、タンクのケアなどを行う。洗浄水に入れておくリンスや洗浄剤もあるので、必要に応じて使うとよい。

       



なお、ポータブルトイレの後処理が面倒というユーザーには、裏技的な使い方がある。それは凝固剤を使う方法。まず、ポータブルトイレの便座を上げ、ビニール袋を便器内に広げる。次に便座を下ろし、ビニール袋を固定する。用を足した後、凝固剤をふりかけ、ビニール袋の口を縛り、可燃ごみとして処理する。すなわち、ポータブルトイレは便座としてのみ使用し、消臭剤や水は使用しない。凝固剤は、汚物を固めてしまうので可燃ごみとして処理できる。もちろん中身が見えないようなビニール袋に入れるのはマナーだし、袋は2重にしておくとよいだろう。凝固剤は各社から発売されている。ビニール袋がセットになっているものもあるが、ビニール袋が大きすぎて、上記の使い方では使いにくいものもある。

       
       



いつも家庭で使っているウォッシュレットが無いと気持ちが悪いというユーザーに福音。電池で動作するポータブルウォッシュレットがTOTOから発売されている。単3乾電池1本でタンクの水がシャワーになって出る。水圧は家庭用とまではいかないが、それなりに使える優れものである。パナソニックからも発売されている。キャンピングカー内だけでなく、海外旅行や出張などにも重宝する。
安価な手動式のものも発売されている。こちらは、タンク部を手で押して水を出すだけのことだが、これでも十分使える。

       
       



最後にトイレットペーパーも紹介しておこう。ポータブルトイレは家庭用トイレと異なり、下水に流してしまうというわけではないのでタンク内で解けてしまう、ポータブルトイレ専用のペーパーを使用することをお勧めする。

   






ホーム新着情報データベース関連書籍キャンピングカー用品基礎知識
用語集ユーザーレポートお問い合わせサイトマップ







Copy Right キャンピングカーファン Since 2009