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リンエイプロダクト
リンエイプロダクトはキャンピングカービルダーの中でもバンコンを中心に制作する専門ビルダーである。
カップル向けからファミリー向けまで、最適なレイアウトに対応し、軽自動車からハイエースやNV350キャラバンまで多種のベース車用を採用しているのも強みである。
ただ、多くのラインアップが用意されているので、初めて同社のラインアップを見ると、どのように分類されているか戸惑うかもしれない。
そこで、ここでは、同社のラインアップについて解説する。
まず、ベース車の大きさで3つに分類される。
・ハイエース/NV350キャラバンベース
・ボンゴ/ライトエース/NV200バネットベース →コンパクトバカンチェス
・軽ベース →マイクロバカンチェス
同社のベース車には”バカンチェス”という愛称が与えられており、車種により独自の名称が付加される。
ハイエース標準ボディならファシールバカンチェス、スーパーロングベースならスーパーロングバカンチェスと言う感じである。
あるいは、ライトエースベースなら、コンパクトバカンチェスL、NV200バネットベースならコンパクトバカンチェスNとなる。
バカンチェス〜ハイエース/NV350キャラバンベース
それではまず、ハイエース/NV350キャラバンベースから見てみよう。
ハイエース/NV350キャラバンのタイプによって、更に分類される。
下の表を見て欲しい。
横軸はベース車が書かれており、縦軸はレイアウトが書かれている。
即ち、ファミリーで使うとか、夫婦で使うとか、日常の足としても使うとか、用途に応じてレイアウトを決め、そして駐車場や予算に応じて車体の大きさを決めればよいのである。
こうしてみると、大変分かりやすいラインアップ構成である。
さて、それでは先にベース車となる車種を見てみよう。
先に書いた通り、ベース車によってそれぞれ愛称が与えられている。
バカンチェス: ハイエース標準ボディハイルーフ
ファシールバカンチェス: ハイエース標準ボディ標準ルーフ
ファシールバカンチェス4: ハイエース標準ボディ標準ルーフ(4ナンバー)
ワイドバカンチェス:ハイエースワイドロングミドルルーフ
ワイドバカンチェスHi:ハイエースワイドロングハイルーフ(架装)
スーパーロングバカンチェス:ハイエーススーパーロング
ファシールバカンチェスC:NV350キャラバン標準ボディ標準ルーフ
ファシールバカンチェスC4:NV350キャラバン標準ボディ標準ルーフ(4ナンバー)
スーパーロングバカンチェスC:NV350キャラバンスーパーロング
スーパーロングワイドバカンチェスC:NV350キャラバンワイドスーパーロング
次にレイアウトの種類を見てみよう。
レイアウトは、大きく”ベーシックシリーズ”、”エクセレントシリーズ”、そして”ふたりのくるま旅シリーズ”に分類されている。
ベーシックシリーズ
トランポ: 後部にバイクなどを積載可能
リッツ: 後部に上段ベッドを設置可能
ラウンジリッツ: ダイネット時はラウンジとなり、後部に上段ベッドを設置可能
サンティ: しっかりしたギャレーを搭載
チャイルドサンティ: しっかりしたギャレーを搭載し後部に子供用の上段ベッドを設置可能
ライル: 3列目シートにも前向き乗車可能、大勢での移動に便利
ライルリッツ: 3列目シートにも前向き乗車可能で後部に上段ベッドを設置できる
エクセレントシリーズ
マゴっち: 2列目シートに前向き乗車可能。3名が就寝。
パランツ: 6名が前向き乗車可能で就寝も可能
ふたりのくるま旅シリーズ
ダブル: 後部にダブルベッドを持つ
ツイン: 後部にツインベッドを持つ。間を埋めるとダブルベッドにもなる。
シングル: シングルベッドを持つが、スペースを埋めることでダブルベッドにも展開可能
ラウンジ: 後部が広いラウンジ。そのままダブルベッドになる。
ダイネット: シングルベッドの向かい側が単座対座のダイネットになる
プライベート: 後部にシングルベッド、前部に単座対座のダイネットを持つ
プライベートU: 後部に2弾ベッドを持つ
ベーシックシリーズは、その名の通り必要十分でシンプルな装備であるが、車中泊やトランポなど機能に徹した作りとなっている。
下の写真はバカンチェスライルリッツ。
ベース車はバカンチェスなのでハイエース標準ボディでハイルーフ、レイアウトはライルリッツなので2列目と3列目シートに前向き乗車できるタイプで、更に上段ベッドも設置できることが分かる。
エクセレントシリーズは、時には孫を連れてのくるま旅とか、6名全員が前向き乗車できるとかのスペシャリティーを持つモデル。
下の写真はファシールバカンチェスマゴっち。
ベース車はファシールバカンチェスなので、ハイエース標準ボディ標準ルーフで、レイアウトはマゴっち、即ち、たまに孫を乗せることもできるよう、2列目シートが前向きにもなることが分かる。
ふたりのくるま旅シリーズはその名の通りカップルでのくるま旅に特化したレイアウトで、その分2人で余裕ある、使いやすいレイアウトになっている。
下の写真はワイドバカンチェス3ふたりのくるま旅ツイン。
ロングワイドボディで3ナンバー登録、ツインベッドスタイルのレイアウトを持つ。
このようにベース車とレイアウトの組み合わせで、自分に合った1台を見つけることができる。
例えば、取り回しの良い標準ボディで、家族が前向き乗車でき、上段ベッドで全員が就寝できるモデルならファシールバカンチェスリッツが最適だし、カップルでの長期旅を広々としたベース車でというならスーパーロングバカンチェスふたりのくるま旅プライベートなどが候補となろう。
コンパクトバカンチェス〜ライトエース/NV200/ボンゴベース
次に、ハイエースベースでは大きすぎて運転が不安とか、取り回しが面倒という場合は、コンパクトバカンチェスが用意されている。
コンパクトバカンチェスは、トヨタのライトエース、日産のNV200バネット、マツダのボンゴといった、ハイエースよりもワンクラス小型のベース車を使用したシリーズである。
・コンパクトバカンチェス: マツダ ボンゴ
・コンパクトバカンチェスL: トヨタ ライトエース
・コンパクトバカンチェスN: 日産NV200バネット
コンパクトバカンチェスシリーズも、バカンチェスシリーズ同様、様々なレイアウトが用意されているが、レイアウトの種類はバカンチェスシリーズと同じでる。
即ち、例えばライトエースベースでトランポ的な使い方がしたければ、コンパクトバカンチェスLトランポだし、NV200バネットベースでふたり旅がしたければ、コンパクトバカンチェスNふたりのくるま旅ダイネットなどがお勧めとなる。
下の写真はコンパクトバカンチェスNリッツ
コンパクトバカンチェスNなのでベース車はNV200バネット、レイアウトはリッツなので上段ベッドを設置可能である。
マイクロバカンチェス〜軽ベース
最後はマイクロバカンチェスである。
これは2014年春に発表された、同社としては初の軽ベースのモデル。
ふたり旅ならぬひとり旅をコンセプトに開発されたもので、その割切りからハイエースベースと同様の冷凍冷蔵庫、電子レンジ、キッチンなど、およそ軽ベースでは不可能だった充実した装備を実現している。
釣りや隠れ家的な趣味のスペースとして、一人使用を前提に考えられたレイアウトは他に例を見ない注目モデルである。
現在、マイクロバカンチェスのレイアウトは下の1種類だけだが、今後ユーザーの要求に応えて追加されるかもしれない。
以上、リンエイプロダクトのラインアップを解説したが、各モデルの詳しい説明は、当ホームページのデータベースやメーカーのカタログなどを参照して欲しい。
これだけのベース車とレイアウトの組み合わせが用意されているので、必ずや自分に合った1台が見つかるだろう。
更に、それをベースにして自分好みにカスタマイズすることも可能なので、同社に自分の要求を相談されてはいかがだろうか。
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