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テッツRVセンター しろくまくん

トヨタハイエース バンDX 4,695(全長)x1,695(全幅)x1,980(全高)
エンジン 直4DOHC 2,000ccガソリン/3,000ccディーゼル
乗車定員 5名   就寝定員 3名

















                        しろくまくんの室内 

テッツはスーパーエースに見られるように、ハイエース室内に家庭用エアコンを装着することで、キャンピングカーの空調対策にユニークな発想を持ち込んだ先駆者であるが、この「しろくまくん」はハイエース標準ボディーに家庭用エアコンを搭載した点で、またまた新しい発想を持ち込んでいる。従来より、キャンピングカーの空調、特に冷房に関してはまだまだ最良の解決策がない状況である。多くのハイエースベースキャンピングカーでは、ベース車オリジナルのエアコン意外にクーラーを搭載しているケースはまだ少ない。当然ベース車のオリジナルエアコンはエンジンを切ると止まってしまうわけで、暑くて寝苦しい夜などはエンジンをかけっぱなしにしているクルマも珍しくない。車載用のルーフエアコンやウインドウエアコンは販売されているが、高価であったり、重量的に不利であったりして、普及が進んでないのが実情である。

それならば、と家庭用エアコンを取り付けたのがスーパーエースだったわけで、これは発電機まで車載して家庭用エアコンを駆動していた。スーパーエースはをはじめ、発電機で電力を賄ってしまう、という考え方は、電化を望むキャンピングカーユーザーにはひとつの解決策であったのは間違いない。しかし、発電機の欠点のひとつ、騒音の問題が取り上げられているのもまた最近の流れで、高速道路のパーキングなど比較的周りがうるさい環境ならまだしも、道の駅など静かなところではやはり使いづらい環境になってきている。

このような状況の変化をとらえ、しろくまくんでは発電機を搭載していない。家庭用エアコンを駆動する動力源は2つのサブバッテリーで、これにより家庭用エアコンが5〜6時間動作する。一晩中付けっぱなしだとちょっと容量不足であるが、寝付く時間だけ、ということであれば十分であろう。もちろん外部電源が引ける環境であれば、何の問題もない。

エクステリア
ハイエース標準ボディー、標準ルーフそのままの外観であるため、一見は普通のハイエースにしか見えない。一箇所だけ異なるのが、ボディーの右側面にエアコンの排気口がある点だが、特に違和感があるわけではない。家庭用エアコンを搭載する場合、室外機の設置場所に悩むことになる。スーパーエースでは、架装ルーフ後部にくぼみを持たせ、そこに室外機を設置していたが、一見して家庭用エアコンの室外機と分かるので、気になる人にはちょっと違和感があったかもしれない。しろくまくんでは、家庭用エアコンの室外機は室内に設置されているため、外部から見えることはない。
         しろくまくんの外観

インテリア・レイアウト
何と言っても特徴的なのは、エントランス向いにある、囲いであろう。ここに家庭用エアコンの室外機が収納されている。しろくまくんはギャレーなどを持たず、キャンピングカーとしての8ナンバー登録に必要な要件を満たしていないので4ナンバー(貨物車)登録となる。このため、後部は荷物を積むことができるようになっていなければならず、エアコン室内機は後部には設置できない。よって、エントランス向いのこの位置に設置されているわけであるが、室内機もすぐ上にあり、特に不都合があるわけではない。後部は2列目シートが進行方向向きに設置されており、2名着座することができる。

     家庭用エアコンと室外機収納庫

ダイネット
専用のテーブルが無いので、ダイネットと呼べるスペースは用意されていないが、室内レイアウトがシンプルなので、自由に使うことができる。たとえば座席をフラットにしてしまって、その上でちゃぶ台を使用すれば、立派な和風ダイネットになる。ちょっとした休憩であれば、電装機器収納の上部がテーブルとして使えるので、2列目シートに座って寛ぐことも可能である。









 冷蔵庫収納キャビネット(奥)と電装系収納キャビネット(手前)    2列目シート

ベッド
2列目シートはフラットにすることができるので、3列目シートと合わせてフラットなベッドを構成することができる。サイズは1500mm x 1800mmで、横幅に関しては家庭用のダブルベッド程度の大きさがあるため、大人が3名が就寝できるし、2名なら余裕を持って就寝できる。




ベッド展開


ギャレー
ギャレーはオプション装備となる。ただし、装備しても8ナンバー登録になるわけではない。各10リッターの給排水タンクとシンクを使用することができるようになるので、よりキャンピングカーとしての使い勝手が便利になる。ただし、当然就寝スペースは削られることになる。冷蔵庫もオプションで装備することができる。冷蔵庫はキャビネット付きで搭載されるため、キャビネットの上部をテーブルとして使用することができる。また、電子レンジもオプションで装着可能である。ただし、バッテリーで電子レンジを動かすと一気に蓄電量が減ってしまうため、外部電源の使用が前提となる。

 電装機器収納キャビネットと冷蔵庫キャビネット

収納
ベッドの下が大きな収納庫として使用できる。ベッドも使用しないなら、後部は全て収納スペースとなるので、大型の荷物も積むことができる。貨物車登録であるから当然だが、自転車などを積みたい場合などマルチパーパスで使用できる。
また、オプションでオーバーヘッド収納を装着することができる。より収納を充実させたい場合は有用である。


ベッド下の収納


しろくまくんは発電機を搭載しないで家庭用エアコンを装備することで、快適な車内空間を実現した。キャンピングカーはFFヒーターがあるので寒さには対応できたが、暑さ対策が未解決であったと言える。涼しい地を選んで行くからクーラーは必要ないというユーザーは良いが、やはり夏場の寝苦しい夜は不快である。かといって発電機は騒音面で問題で、気兼ねしながら使用するかあきらめるしかなかった。バッテリーで家庭用エアコンを駆動することにより、気兼ねせずエアコンを使用することができるのは、しろくまくんの大きなアドバンテージといえる。ただし、テレビやパソコン、あるいは電子レンジや冷蔵庫など、電気を使用するものはたくさんあるので、この上に家庭用エアコンを使用するとなると、現実的にはやはりサブバッテリーだけでは追いつかなくなる可能性もある。そのような場合には、発電機を1台積んでおくのも良いかもしれない。発電機しかないのではなく、通常はバッテリーで駆動し、いざとなれば発電機も使用できるという安心感を得ることができるであろう。



問い合わせ

(株)テッツ
千葉県印旛郡酒々井町篠山新田12-3
TEL 043-496-5847



装備一覧

車名 しろくまくん
ベース車 ハイエース標準ボディー標準ルーフ
シェル架装 -
ルーフ架装 -
ポップアップルーフ -
窓張出し -
FFヒーター
サイドオーニング -
サブバッテリー 120A x2
走行充電システム
バッテリーチャージャー
サブバッテリー過放電防止装置 -
バッテリー増設 2台標準
インバーター 2000W
外部AC入力
ルーフベンチレーター -
ガスコンロ -
シンク
レンジフード -
冷蔵庫
給水タンク 10リッター
排水タンク 10リッター
電子レンジ
常設ベッド -
二段ベッド -
ルーフベッド -
オーバーヘッド収納庫
クローゼット -
多用途ルーム -
シューズボックス -
シャワールーム -
トイレ ポータブルトイレ
カーテン
ソーラーシステム -
サンルーフ -
追加エアコン 家庭用エアコン
温水装置 -
発電機 -
断熱加工 -
アクリル2重窓 -
床暖房 -
リアラダー -
価格(税込:円) \3,692,000



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