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バンテック新潟 クエストミヤビ

ハイエース標準ボディーハイルーフ GLパッケージ 
エンジン 直4DOHC 2,000ccガソリン/3,000ccディーゼル

                              クエストミヤビの室内

展示会では、このモデルの前に人だかりが絶えない。はじめて見る人は、まず、ここまでやるか!と驚く。それほど完璧な和室をハイエース車内に作り上げている。

実は、このような和室を持ち込んだモデルは、以前からハイエーススーパーロングベースで、「クエスト」としてバンテック新潟から発売されている。和室部分は似たような感じであるが、セカンドシートはゴージャスなソファとなっており、和洋折衷のインテリアだった。今回発表された「クエストミヤビ」は、なんとこの和室を標準ボディー(ハイルーフ)で作ってしまった。しかし、従来から持つ和室のイメージは標準ボディーになっても、全く変わらない。

ただし、クエストであったセカンドシートのソファは廃され、ここにはギャレーが効率よく設置されている。むしろ、和室をメインに過ごすユーザーにはソファーは不要で、その分広いギャレーのほうが好ましいのではないだろうか。

さて、関心の和室であるが、クエストに比較してナローボディーになった分、当然狭くはなっているのだが、
2人で使用する分には全く問題ないだろう。ハイルーフ
      クエストミヤビのキッチン

なので、座ってしまえば窮屈感は全く無い。しかも、コタツは掘りごたつである。そしてFFヒーターの噴出し口が、室内とは別に、掘りごたつの部分に設置されているため、足元は快適である。なお、掘りごた








            掘りごたつ               フラッとな畳部屋になる(バンテック新潟のHPから)


つの足元部分と荷室の境界は無いので、暖かい空気は荷室全体に広がることになる。食料品など温まるとまずいものは、注意する必要がある。この収納庫には、ギャレー部分からアクセスすることもできる。

掘りごたつの下の部分は荷室になっていて、大きな荷物も収納しておくことができる。就寝時は掘りごたつをたたんで布団を敷くことになるので、布団の収納庫として使用されることになろう。掘りごたつの天板が床にはまり込むようになっており、その上に収納してある畳をセットすると、和室の床全面が畳になり、フラットにすることができる。


      和室の下は大きな収納庫

和室の作りは、細部にわたって手抜きがなく、家庭の和室より和室らしい雰囲気を持つ。照明器具など使われている小物も実によくマッチしており、真に寛げる空間となっている。窓にも障子がはめ込まれているので、完全に閉じた空間となっており、車内であることを忘れるかもしれない。ただし、外を見るようにはなっていないため、美しい景色を見ながら食事する、ということはちょっと難しいかもしれない。
上部にはオーバーヘッド収納庫が左右に配されており、狭いベース車ながら十分な収納が可能である。









       オーバーヘッド収納庫と照明             キッチン(バンテック新潟のHPから)

また、和室部分の天井には湿気を極力廃するため、大型のベンチレーターが組み込まれているが、普段は和室に実によくマッチしたスリットで隠されており、ここにベンチレーターがあることは気がつかない。










       和室天井にある大型換気扇は、普段はスリットで隠されている(バンテック新潟のHPから)

ギャレーは、和室の前方に効率よく配置されている。エントランス左側にシンクと冷蔵庫を収納したキッチン台、エントランス正面には大きなミラーがあり、これはクローゼットの扉となっている。このクローゼットには和室部からもアクセスできるようになっている。また、クローゼットの下には電子レンジが収納されている。なお、電子レンジは解凍機能付のものが標準装備されている。

シンクは比較的小型のものであるが、たいそうな料理をしないのなら十分であろう。冷蔵庫は15リッター、2ウエイの上蓋式のものが標準装備されている。給排水タンクは各10リッターのものが、シンクの下部分に収納されている。なお、キッチン台は運転席と居住部分の境にあるため、運転席と居住部分を行き来するためには、いったん外に出なければならない。雨の日にはちょっと不便なレイアウトではある。

キッチン部分の天井にはスカイライトウインドウと称するサンルーフが標準装備される。これは遮光ロールと網付の優れもので、車内を一気に明るくしてくれる。また、気候の良いときは全開にすると、実に気持ちが良い。ハイエースベースのキャンピングカーでは、サンルーフの設定があるものが少ないが、クエストミヤビはこれを標準装備している点は大きな評価ポイントであろう。

         スカイライトウインドウ










    エントランス右側の収納庫                         クエストミヤビの外観

エントランスの左側には靴入れ、右側にはレインコート掛けと傘立てが用意されており、細かいところまで考慮されている。実際、傘やレインコートなどの濡れ物を室内に持って入るのは気分が悪いものだし、クエストミヤビのような木材を多用したモデルではカビなどに細心の注意を払う必要がある。そのような意味でも、エントランス横に傘立てやレインコート掛けが用意されているのは、実にありがたい。

クエストミヤビは標準ボディーを用いて、この和室空間を実現したことに意義がある。スーパーロングをベース車に採用したクエストはの和室空間を気に入りながらも、大きすぎるボディーを懸念していたユーザーにはまさに的を射たモデルである。なんだかんだと言ってもやはり日本人、和室が落ち着くのである。キャンピングカーにここまで完璧な和室を実現したクエストミヤビは、まさにオンリーワンである。


レイアウト







  (バンテック新潟のHPから)





装備一覧

車名 クエストミヤビ
グレード GLパッケージ
ベース車 標準ボディーハイルーフ
ルーフ架装 ×
窓張出し ×
FFヒーター ベバスト製FF燃焼式クリーンヒーター
サイドオーニング 3m \157,500
サブバッテリー 210Ahディープサイクルバッテリー(105Ah×2)
サブバッテリー走行充電システム
サブバッテリー過放電防止装置 ×
サブバッテリーオートチャージャー ×
バッテリー増設 ×
インバーター 1500W
ルーフベンチレーター 大型換気扇(和室部)
ルーフトップアンテナ ×
ガスコンロ
シンク
レンジフード ×
冷蔵庫 上蓋式電気冷蔵庫2WAY 15L
給水タンク 10リッター
排水タンク 10リッター
電子レンジ 解凍機能付電子レンジ
常設ベッド ×
二段ベッド ×
上部収納庫
クローゼット 大型クローゼット(ミラー付き)
多用途ルーム ×
シャワールーム ×
シャワーヘッド ×
トイレ ×
カーテン 遮光カーテン&間仕切用カーテン
ソーラーパネル ×
サンルーフ スカイライトウインドウ(網&遮光ロール付)
追加エアコン ×
ボイラー ×
発電機 ×
外部AC入力
断熱加工 高発泡ポリエチレンシート『ミラプランク』
価格(税込:円) \4,935,000 DOHCガソリン 2WD


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