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ナッツRV　リーク

レジアスエーススーパーロング　5,380（全長）x1,880（全幅）x2,285（全高）mm
エンジン　直４DOHC　2,700ccガソリン、3,000ｃｃディーゼルターボ

ナッツRVはハイエースバンコンのラインアップとして、ラディッシュシリーズとペアシリーズを持つが、新たにリークが幕張ショーで発表され、ラインアップに加わった。　ラディッシュシリーズが家族向け、ペアシリーズがカップル向けというセパレーションに対し、リークはハイセンス、ハイクオリティーも求める家族、あるいはカップル向けといえるだろう。最近のトレンドであるハイセンスバンコン（そのようなカテゴリーがあるなら）の部類に入るものであるが、生活臭のしない、家庭のリビング然としたインテリアでまとめられている。ハイセンスバンコンの場合は、どちらかというと年配のカップルを想定してか、ダークトーンのインテリアになる傾向があると思われるが、リークの場合は暖色系の明るいトーンのインテリアカラーになっており、これが新鮮だ。

オーバーヘッドコンソールや家具は、無垢の木材を使用しており、実に高級感があるが、イタリアンテイストのソファにうまくマッチしており、重厚な家具にありがちな、重いトーンになるのを避け、高級ながらも明るくセンスのよいインテリアに仕上がっている。

レイアウトは後部に広大な常設ダブルベッドを持ち、前部が進行方向に着座するダイネットとなっている。後部のダブルベッドは車幅方向に就寝するスタイルとしているが、このままでは1,700mm程度しかないため、右側の窓を出窓（ベイウインドーと名付けられている）として、1,850mmまで拡張している。横幅は1,400mmあり、これにより、2名の大人が楽に車幅方向に就寝できる。なお、ベイウインドー
はオプション。ベッド部分だけ拡張できるタイプ
　　　　　　　　リアのダブルベッドと下の収納

とダイネットのウインドウまで拡張できるフルタイプがあり、必要に応じて選択することができる。ダイネットまで拡張すると、まさに出窓のようなスペースが追加され、ダイネットでくつろぐ時にちょっとしたものを置く事ができ、実スペース以上のゆとり感が得られる。ベイウインドーでは、アクリル２重窓のオプションも用意されており、大きな面積をとるオリジナルのガラス窓に比較して、優れた断熱効果を持っている。フルタイプで２１万円、リアタイプでも１２万６千円と高価なオプションではあるが、装着することにより、リーク本来のインテリアの豪華さが際立ち、やはり満足感も違ってくるだろう。

最近常設ベッドを装備するモデルが増えてきたが、実際常設ベッドは大変便利で、カップルで就寝する場合でも、どちらか片方が先に就寝したい場合、もう一人も付き合って就寝する必要は無い。これは結構重要なことで、日常ではそれぞれ自由な就
　　　　　　ベイウインドー（フルサイズ）（ナッツRVのHPから）

寝時間なのに、クルマ旅では就寝時間が自由にならないと、場合によってはストレスにもつながってくる。また、子供がいる場合は、常設ベッドがないと子供の就寝時間に合わせることになり、子供が寝てから大人がダイネットでくつろぐということができない。

更に、就寝に布団を使っている場合は、常設ベッドが無いとリビングモードのときに布団をしまっておくスペースが必要となる。常設ベッドがあると、何よりも就寝時にダイネットをたたんでベッドメーキングをする必要が無く、長期間の旅の場合は大きなメリットとなる。

リークのダイネットは進行方向および後方を向いてテーブルを挟んで着座するレイアウトであり、大人７名が着座することができる。ただしこの場合はちょっと窮屈で、ゆっくり着座するなら５名と考えるほうが良いだろう。走行モードの場合は、前方のシートが前向きになるので、安定した着座が可能となる。

ダイネットはフルフラットになるので、エキストラベッドとしても使用可能である。こちらは1,900x1,500ｍｍのダブルベッドサイズであり、こちらも大人２名がゆったり就寝できる。これだけのベッドスペースが確保できれば、４〜５名程度の家族旅行も問題ないだろう。なお、ダイネットを展開したベッドのほうは、車長方向に就寝することになる。


　　　　ダイネットを展開したベッド（ナッツRVのHPから）










　後部左側のシンクと冷蔵庫（ナッツRVのHPから）　　　　　　　　後部右側の収納庫（ナッツRVのHPから）

ギャレーは、後部に設置されている。進行方向左側にシンクと冷蔵庫、右側に収納庫が設置され、コンロはカセットコンロを右側収納庫の上部に置くことになる。冷蔵庫は上開きタイプの40リッターのものがオプションで用意されている。電子レンジもオプションで用意されており、これは右側収納庫に設置することになる。

ギャレーは後部常設ベッドを設置すると使用できない状態になるので少し不便だが、冷蔵庫は常設ベッドを設置した後でも使用できるようになっている。

リークはオーバーヘッドコンソールや収納庫などが豊富に用意されているが、常設ベッドを設置した場合、その下は広大な収納庫になる。また、ダイネットまで貫通させることができるので、スキーなどの長物も収納可能だ。





　　　　　　後部常設ベッド下の収納スペース

さて、昨今話題の断熱処理であるが、リークもしっかり断熱処理がされている。ポリエチレンフォームという断熱材を床、天井、側面に貼り付けることにより、基本的な断熱処理をしているうえ、先にも書いたがベイウインドーとアクリル２重窓により、更なる断熱を実現している。断熱処理は単に保温性を高めるだけではなく、エアコン効果も持続させる他、遮音にも効果がある。

リークの魅力はやはり、ハイセンスなインテリアであり、ベイウインドーによる広々とした車内空間であるが、断熱処理のように見えないところもしっかり作りこまれているようだ。

リークは明るく、ハイセンスなインテリアを持つため、年配のカップルや、小さな子供づれの若い家族に似合うのではないかと思われる。


レイアウト






　　走行モード








　　リビングモード






　　常設ベッドモード
　



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