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ビークル フューチャー

ハイエース スーパーロング 5,380(全長)x1,880(全幅)x2,280
エンジン 直4DOHC 2,700ccガソリン



















                       フューチャーの室内

コンセプト
ビークルのハイエースベースキャンピングカーはこのフューチャーをはじめ、家族向けからカップル向けまでバリエーションを揃えるベッセルシリーズ、シンプルでアクティブな用途に振ったオプト、常設ベッド仕様のファミリー向けのフェリアスの計6モデルをラインアップしている。フューチャーはこの中で、優雅さを加えたモデルと言え、どちらかというとカップルや小さな子どもがいる家族など、少人数用のキャンピングカーである。

優雅さはひとえにアーチ型のドーム収納庫にあり、大きなスピーカーが特徴的である。扉があるわけではないのに、ダイネットは独立した個室のような感覚で、落ち着いた感じがする。キッチンや冷蔵庫をダイネットとは切り離し、後部に集中させることでダイネットのすっきり感を出している。

また、ビークルのモデルに共通して言えることであるが、インテリアの基本となるのは木目を生かした落ち着いた家具類である。これにより、高級感を演出するとともに、落ち着いた空間を作り出している。


レイアウト
運転席、助手席のすぐ後ろにセカンドシートが配され、走行中はセカンドシートを前向き着座にすることにより快適なドライブが可能である。セカンドシートの後ろが車幅をいっぱいに使ったダイネット、その後部はアーチを挟んで右側にドーム型収納庫、ドーム型収納庫の向いにシンクユニットが配されている。車両最後部には、右側にマルチユーススペース、左側にはシンクと連続した調理台となる。















                   フューチャーのレイアウト(ビークルのカタログらより)

フューチャーのレイアウトで重要な役割を果たしているのがセカンドシートで、走行中は前向きにセットして極めて自然なスタイルで着座でき、目的地に着いたら後ろ向き着座にセットすると広いダイネットが出現する。

また、ダイネットの個室感を演出するため、アーチ型のセパレーターから後ろにキッチンと冷蔵庫を配しており、更にその奥に二段ベッドが設置できるようになっている。子どもが早く寝てしまっても、この二段ベッドに寝かしておけば、ほどよい距離を保つことができる。


ダイネット

ダイネットは落ち着いた白と黒のチェック地を採用したソファが、車幅方向に向き合わせに配置されており、その前にセカンドシートが進行方向着座で配置されている。このセカンドシートはイタリア製のFASPシートで、後方向き着座にも簡単にセットすることができる。このため、ダイネットはテーブルを囲んで3つのシートが配置されることになり、計7名が着座できる。ただ、ゆったり着座するなら各シート大人1名として計3名か、プラス小さな子ども3名程度であろう。しかし、車幅方向に向き合ったベンチシートは車幅方向いっぱいに設置してあるため、足元は十分余裕がある。ソファはゆったりしたクッションながらもしっかりした着座感で、長時間座っていても疲れにくいだろう。生地も大変肌触りが良いものでできている。



広々としたダイネット


テーブルは大型のものが設置されているので、大勢でテーブルを取り囲んでも各自の食器などが必要最小限置けると思われる。カップルや少人数のファミリーならば余裕で置けるので、ゆったりした食事も可能だ。


ベッド
メインベッドは基本的にダイネットをフルフラットにすることによって設置する。これと車両後部の二段ベッドの構成となる。メインベッドはFASPシートをフラットにし、車幅方向のソファの背もたれで真中部分を埋めると幅方向1,720mm x 縦方向1,840mmのダブルベッドサイズとなる。テーブルは取り外して、左側ソファの下に収納できる。









       ダイネットを展開したメインベッド              テーブルは左側ソファに収納可能

後部の二段ベッドは収納してある床板を左右のガイドに沿って並べると出来上がる。このとき、上段ベッドは調理スペース上に設置されるので、上段ベッドを設置した場合は調理スペースは使えない。

二段ベッドは子供用とされており、上下段とも1,720mm x 615mmである。身長方向はともかくとして、幅方向は大人にはちょっと窮屈かもしれない。しかし、カップルでどちらかが先に寝たいときにとりあえず横になれるスペースというのは大変重宝する場合もある。

後述するが、下段だけベッドにしておくという使い方もある。1人だけならダイネット展開せずともすぐに寝られるし、疲れたら足を伸ばして座ることもできる。この場合は上段の床板は設置されないのでキッチンの調理台はフルに使える。



     自由度の高い後部の二段ベッド


キッチン


左側ソファのすぐ横がシンクである。ただ、ダイネットとの間には仕切り板があるので、ダイネットからシンクの存在はあまり気にならない。こういったところもダイネットに個室感を与えるのに貢献している。シンクは大型の本格的なものが設置される。シンクの下は収納になっており、給排水タンク各20リットルが収納されている。給排水タンクの下部にも多少の収納が可能。


        大きな調理台を持つキッチン


特筆すべきは調理台であろう。この調理台は二段ベッド(上段)を設置しているときはその台となってしまうものの、上段ベッドを使っていないときは大きな調理スペースを提供する。カセットコンロ(標準装備)を置く場合も、周りに余裕を持って置くことができる。大きなシンクとあいまって、本格的な料理も可能だ。

シンクの向い側にはドーム型収納庫があるが、この下部に40リッター冷蔵庫(標準装備)が設置されているので、冷蔵庫の中のものを調理する場合は大変使いやすい。





シンク下は各20リッターの給排水タンク
その下にも収納がある






















           テレビ、冷蔵庫、クローゼットが配置されているドーム型収納庫


収納
「ドーム収納BOX」と名付けられ、フューチャーのシンボル的な存在である収納スペースがまず上げられる。この収納スペースによってダイネットが個室感のあるものになっているが、それだけではなく、テレビ、冷蔵庫、クローゼットが効率よく格納されたユニットである。テレビは壁面をくりぬくことによって、薄型液晶テレビを壁と面一で設置する。冷蔵庫の上は大きなクローゼットとして使用することを想定されている。

ダイネットの上部、車両右側にオーバーヘッドコンソールが標準装備されている。これも木目調のデザインとなっており、全体のインテリアに調和している。奥行きも十分あり、オーバーヘッドコンソールながら、かなり収納できる。









   ダイネット上部のオーバーヘッドコンソール       跳ね上げた状態で扉がロックされるので使いやすい

左側のソファの下は収納庫になっており、シュラフや布団を収納しておくことになるであろう。メインベッド展開時はテーブルがここに収納されるため、ベッド展開時に出すものを収納しておくと便利だ。

その他、小物収納スペースとして、冷蔵庫の下、シンク下の収納庫下部に小物入れがある。また、二段ベッド設置時は、下段ベッドの下が収納できるスペースとなる。ただし、オープンスペース(扉が無い)であるため、荷物は見えてしまう。



















車両後部左側の調理台下は二段ベッドの床板の収納庫       右側はちょっとした書斎?になる

二段ベッドを設置していない場合は、車両左側はシンク横の調理台、その下の収納部にはベッドとして使用する場合の床板が収納できるようになっている。また、車両右側はマルチユーススペースとなっており、オプションのポータブルトイレが収納できる。ただし、ここは個室になっていないので、1人の時はまだしも、2人以上ではトイレを使う環境にはなっていない。なお、リアハッチを開けたとき、ポータブルトイレが出し入れしやすいように、扉が付けられている。
ポータブルトイレの出し入れ用扉が右下に見える

なお、この収納スペースの上部と背もたれ部はソファと同じ生地で布張りになっており(というかベッドにしたときのクッションとなる)、ちょっとした椅子として着座できるようになっている。カップルで使用する場合でも、時には一人で静かに読書したいとか、パソコンを使いたい、などというときは格好の書斎となるのではないだろうか?下段だけベッドにしておけば、足を投げ出して座ることもできる。


その他装備
さて、フューチャーのシンボルとでも言うべきアーチであるが、ここにはカロッツェリアの大型スピーカーが埋め込まれている。これは標準で装備されるが、やはりこのスピーカーあってのシンボルである気がする。キャンピングカー内といえども音にうるさいユーザーには願っても無い装備である。

また、ドーム型収納にはオプションで液晶テレビも装着できる。大きな壁面をうまく利用して設置できるので、テレビをつけることにより犠牲になるスペースは最小限にととどまる。


カロッツェリア製スピーカー

フューチャーは取り立てて豪華という内装ではないが、落ち着いた木目調の家具を基調に、シックな白と黒の柄のシートを配しており、基本的に落ち着ける空間を実現している。そして、そのままでは地味に見えてしまう室内をアーチとスピーカーでアクセントをつけ、しゃれた感じを出し、さながらちょっとしたオーディオルームのような雰囲気を持つ。レイアウトとインテリアも考え尽くされたもので、限りあるハイエースの室内を広く見せながら個室感を出している。飽きのこないインテリアというのいは、このようなものかもしれない。


















                      フューチャー外観


問い合わせ
株式会社ビークル
340-0023
埼玉県草加市谷塚町1080-18
048-927-5678


装備一覧

下の装備、価格は2009年6月現在のものです

車名 フューチャー
グレード
ベース車 スーパーロング
ルーフ架装 ×
窓張出し ×
FFヒーター(軽油・ガソリン) \189,000
サイドオーニング 3m \141,750
サブバッテリー 105A
サブバッテリー走行充電システム
サブバッテリー自動充電システム
サブバッテリー過放電防止装置
バッテリー増設
インバーター
ルーフベンチレーター
テレビアンテナ
ガスコンロ カセットコンロ
シンク
レンジフード
冷蔵庫 40リッター
給水タンク 20リッター
排水タンク 20リッター
電子レンジ
常設ベッド
二段ベッド 子供用二段ベッド
上部収納庫
クローゼット
多用途ルーム ×
シューズボックス ×
シャワールーム ×
シャワーヘッド ×
トイレ ポータブルトイレ \22,680
カーテン
ソーラーパネル ×
サンルーフ ×
追加エアコン ×
ボイラー ×
発電機 ×
外部AC入力
断熱加工
価格(税込:円) \4,169,750
\4,478,250
ガソリン 2WD DX
ガソリン 2WD 特装
4WDの設定もあり


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