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第1章 キャンピングカーの世界


1-9. 欧米と日本のキャンピングカー事情
欧米と日本では、道路事情も異なれば、ライフスタイルも異なりますので、キャンピングカーに対する考えも大きく異なります。
そもそも、”キャンピングカー”という呼び名は、世界的に見れば少数派で、日本の他ではフランスなど一部でしか使われていないようです。
北米と英国では、総称して"RV(Recreational Vehicle)"と言うのが一般的で、その中でも特に自走式のものを”モーターホーム”ということが多いようです。
なお、特に小型のものをキャンパーバンと言い、モーターホームと区別する場合もあります。(写真下)


日本の呼び名に当てはめると、モーターホームは大型キャブコンやバスコン、キャンパーバンは小型のキャブコンやバンコンに相当するとも考えられます。
しかし、実物の印象は大きく異なります。
特に北米のモーターホームは、かなり大型のもので、実際のホーム=家にかなり近い暮らしができます。(写真下左)
また、欧州でも、日本のマイクロバス以上の大きさのものが多く、トイレはもちろん、温水シャワーも装備されているのが一般的です。(写真下右)



日本と欧米でキャンピングカーやモーターホームに求められるものは、やはり大きな違いがあります。
まず、欧米では、移動は目的地までで、目的地で何日も過ごす、という滞在型が多いようです。
そのため、調理設備やベッドは、家庭のものと比べて遜色がないほど充実しています。
また、比較的小さなサイズのモーターホームやキャンパーバンでも、温水シャワー設備が付いているものが多くあります。
大型のものは、とんでもなく大きく、トランクルームに小型車を収納できるものもあります。(写真下)


一方、日本では、どちらかというと移動型が多いようです。
即ち、温泉巡りとか、北海道一周とか、キャンピングカーで寝泊まりしながら各地を巡る、という使い方です。
日本では温泉施設が充実していたり、コンビニが各地にあったり、道の駅が整備されていたりしますので、あえて車内に完璧な装備を求める必要は無いのでしょう。
従って、キャンピングカーにはフラットなベッドがあれば、とりあえずはクルマ旅ができるわけです。

道路事情の違いもあります。
欧米では、道路が広く、キャンプ場も便利で充実していますので、大きなモーターホームでも、それほど気を使うことなく運転できます。
特に欧州では、自走式のモーターホームよりもキャラバン(トラベルトレーラー)のほうが、どちらかと言うと一般的です。
キャラバンなら比較的安価に購入でき、広い室内を実現できるからです。


しかし、日本の道路事情では、このような選択はなかなか難しいでしょう。
込み入った細い道路を入っていかなければならない山間の温泉や、ちょっとコンビニやスーパーで買い物と言っても、一苦労だからです。
キャンプ場でさえ、狭い道を行かなければならない場合が結構あります。

軽ベースのキャンピングカーは、日本独特のものですが、これも日本の道路環境に適しているからです。(写真下)


そして、もう一つはインフラの違いです。
欧米では、オートキャンプ場が整備されており、そこには電源はもちろん、ダンプステーション(汚物処理施設)や給排水施設も整備されています。
モーターホームを乗り付け、電源やその他のものを接続すれば、家庭と同じ快適なインフラが手に入るわけです。

残念ながら、国内ではここまでキャンピングカー向けに設備が整った施設はまだまだ多くありません。
日本では、やはり道の駅などでの停泊がひとつのインフラになっており、電源さえ取れない場合が多くあります。

従って、一所に長く留まるよりは、移動しながら旅するスタイルが適しているのかもしれません。
なお、オートキャンプ場では電源が整備されているところは結構ありますし、最近ではRVパークといって、道の駅などに併設されている電源付きの駐車スペースも、多くはありませんが増えつつあります。

さて滞在型と移動型ですが、もちろん、どちらが良いという話ではありません。
環境が異なるので、要求されるモデル、装備が異なるということです。
24時間開いていて、きれいなトイレも使わせていただけるコンビニや、特に大きな危険性も無く就寝できる道の駅や、温泉に入って地元料理を堪能できる観光施設が点在する日本という環境は、世界に類を見ない恵まれた環境であると言えます。
このような環境があるからこそ、小型のキャンピングカーでもクルマ旅ができるわけで、日本には独自のすばらしいキャンピングカー文化があると言っていいでしょう。
今後は、安価で設備の整った、ロングステイができるオートキャンプ場が各地に出現するのを望みたいところです。











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